桜の開花は記録更新の早さ。今年の「お花見」どう変わる？東京都が宴会自粛要請

3月5日に日本気象協会は2020年の桜開花予想を発表しました。東京や名古屋、岐阜で3月15日に開花し、桜前線がスタートする予想です。これまでの観測で最も早い記録を更新する地域もありそうですね。

今から桜が咲くのが楽しみの中、東京都が新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の感染防止のため、お花見の宴会自粛の要請を呼びかけました。外出を控える動きが見られますが、こんなときにお花見は不謹慎なのでしょうか。それとも過剰すぎる反応でしょうか。

今回は、株式会社エアトリが20代～70代の男女967名を対象に行った「お花見（https://www.airtrip-intl.com/news/2020/3624/）」に関する調査を見ていきましょう。

新型コロナウイルス感染症の影響で過半数が外出を控えている

毎年お花見をしている人は34.4％、する年としない年がある人は44.8％と割合が大きく、お花見はずいぶん慣れ親しまれた行事であることが伺えます。

今年もお花見を楽しみにしていた人がいるでしょう。しかし、現在新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の拡大防止のため、外出を控える動きも見られます。

現在、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の影響で外出を控えていますか？

・不要不急の外出は控えている：27.9％
・人混みはなるべく避けている：32.8％
・気にはなるが、控えてはいない：31.1％
・特に気にしていない：8.2％

人によって判断にばらつきが見られますが、過半数が外出を控えていたり、人混みを避けていたりする結果となりました。

お花見の開催を検討中が4割

場所によって違いがありますが、お花見も人混みといえるかもしれません。そこで、今年はお花見をする予定があるのか聞いてみました。

今年はお花見をする予定ですか？

・名所に行く予定：10.8％
・空いているところでお花見をする予定：28.9％
・今年はお花見を控える予定：22.2％
・検討中：38.2％

新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の状況は日々変化しているので、桜が咲いたころの様子を見て判断するという人が多いようです。せっかくの春の訪れを感じさせる風物詩を純粋に楽しめないのはなんとも切ないですね。

桜のおすすめスポットは「奈良県の吉野山」

先ほどの質問で約1割の人が、「名所に行く予定」と答えました。さて、名所といえば、どこをイメージしますか。ぜひ一度は行ってみたい桜の名所をランキングにしてみました。

桜のおすすめスポットTOP10

1位：吉野山（奈良県）
2位：上野恩賜公園（東京都）
3位：千鳥ヶ淵公園・緑道（東京都）
4位：弘前城・公園（青森県）
5位：目黒川（東京都）
6位：高遠城址公園（長野県）
7位：大阪造幣局（大阪府）
8位：飛鳥山公園（東京都）・夙川河川敷緑地（兵庫県）・伊豆河原町（静岡県）

1位の「吉野山」は古来桜であるシロヤマザクラを中心に約200種3万本の桜が密集していて、開花に合わせて夜桜のライトアップもおこなわれていることから人気を集めているようです。その他、ランク外でも、自分のお気に入りのお花見スポットがあるかもしれませんね。

たしかに、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）影響でお花見をためらう気持ちは理解できます。

今回の調査でも以下のような意見が聞かれました。
・逆に今は空いているし安全かなと思う反面、その行き帰りの電車やバスの車内が不安です。（60代・女性）
・うつる事よりうつす事への心配りが日本人中高年、特に男性には欠落している。（60代・女性）
・マスクしないと行けないとか決めて欲しい。してない人がまだまだ多すぎる。（50代・女性）

その一方で、手洗いうがいの感染症予防をきちんとおこなったうえで、ネガティブになりすぎない心がけが大切だという意見がありました。

まとめ

人が集まるイベントが次々と中止や延期となっています。一部地域を除き、学校が臨時一斉休校となった今、何かしらの楽しみごとを見つけたくなるかもしれません。

春の風物詩である「桜」を愛でたい気持ちがあるなか、どう行動するか、判断すべきときがもうすぐ来そうです。