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新型コロナの感染拡大で推奨される「在宅ワーク」どんなデメリットがあるのか

LIMO / 2020年3月12日 18時45分

新型コロナの感染拡大で推奨される「在宅ワーク」どんなデメリットがあるのか

新型コロナの感染拡大で推奨される「在宅ワーク」どんなデメリットがあるのか

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大に備えるため、大手企業を中心に在宅ワークへの切り替えが進んでいます。「感染リスクを下げられる」「通勤に使っていた時間を有効活用できる」と歓迎する人がいる一方で、在宅ワークの問題点も浮き彫りになってきました。

在宅ワークってどんなもの?

在宅ワークは、政府が推奨するテレワークの一種で、自宅を拠点に仕事をすることです。総務省の「令和元年 通信利用動向調査(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/html/nd124210.html)」によると、2019年時点のテレワーク導入率は19.1%でした。

2020年1月27日に在宅勤務体制に移行したGMOインターネットグループは、2020年2月3日から4日にかけて「2800人の従業員を対象としたアンケート調査(https://www.gmo.jp/pdf/info/news/gmo_news_35.pdf)」を実施しました。その結果、在宅勤務体制について「とても良かった」「良かった」と回答した割合は87.2%に上っています。ただし、業種や職種によって違いがあり、一般事務や金融関連では評価が低くなっています。

在宅ワークを実際に体験した人が感じたこと?

在宅ワークには、「通勤時間をカットできる」「電話などによる中断が少ないので仕事に集中できる」などのメリットがあります。オフィスコストを削減できるのも企業にとっては大きなメリットです。

一方、在宅ワークならではの苦労もあるようです。先に紹介したGMOインターネットグループのアンケートでは、在宅勤務になったことで業務にどんな支障があったのかについて調査をしています。

本調査では、業務に支障があった点を「作業環境面」と「意思疎通面」、「営業・対外活動面」と「業務面」の4つに分類しています。もっとも多かったのが「在宅勤務の環境が未整備・弱い」という意見でした。

インターネットとパソコンを使った業務がメインになる在宅勤務では、環境の整備が不可欠です。今回、急に長期の在宅勤務にシフトした影響で、自宅の回線が弱い人やノートパソコンを支給されなかった人、自宅に作業用の机や椅子がない人も少なくなかったようです。

コミュニケーションが難しいと感じている人も目立ちます。「チャットだけだとニュアンスが伝わりにくい」「リアルタイムな対応をするのが難しい」などの声も上がっています。「周囲の人の様子がわかりにくい」という意見もみられました。
 

在宅ワークでよくある苦労とは

ここからは、一般的な在宅ワークの苦労についてご紹介します。

プライベートと仕事の切り替えが難しい

在宅ワークでは仕事とプライベートの時間の境が曖昧になりやすく、働きすぎてしまう人も少なくないといわれています。「18時以降はメールを見ない」「週末は仕事をしない」など、自分なりのルールを決めてメリハリをつけることが大切です。

自己管理を徹底する必要がある

在宅ワークでは比較的時間が自由に使えるため、自己管理を徹底する必要があります。自分に甘くてさぼりがちな人は、業務効率が低下するおそれもあるでしょう。

家族の協力が不可欠

子どもや家族がいると、ビデオ会議に参加しにくいという問題もあります。GMOインターネットグループのアンケートでも、「家族への配慮」を業務の支障として挙げる人が複数いました。「会議中は静かにしてもらう」「プライベートなものが映らないようにする」などの工夫が必要になりますが、小さな子どもがいる場合などでは、思うようにならないことも少なくないでしょう。

妻が在宅ワークをする際の苦労とは

日本には「子育てや家事は女性の担当」だとする価値観が根強く残っています。コロナウイルスの影響で学校が休みになった地域では、子どもの世話や昼食の準備などが働くママたちに重くのしかかり、会社勤務やパートを続けられない人も増加しています。

一方、在宅ワークをしているママたちのなかには、夫や周囲の人から「家にいるのだから家事をするのは当然だ」「在宅だから時間は自由になるだろう」と思われて、仕事と家事や育児をひとりで抱えてつらい思いをしている人も珍しくありません。

従来から在宅ワークをしていた場合は急に仕事がなくなることは少ないかもしれませんが、これまで以上に仕事に集中できない状況になっている人もいるでしょう。

GMOインターネットグループのアンケートでは、「在宅勤務では家族の協力が大切だということを強く実感した」という意見もみられました。男性自身が在宅ワークの苦労を経験することによって、働く女性への理解が進む可能性もあるでしょう。

在宅ワークか会社勤務か、男性か女性かに関係なく、お互いの事情を理解して助け合う心が今強く求められているのではないでしょうか。

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