「生涯おひとりさま」を決めた人がセカンドライフのためにしておきたいこと
LIMO / 2020年3月13日 18時45分
![「生涯おひとりさま」を決めた人がセカンドライフのためにしておきたいこと](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_16390_0-small.jpg)
「生涯おひとりさま」を決めた人がセカンドライフのためにしておきたいこと
近年「少子高齢化」という言葉を耳にすることが増えてきましたが、これは女性が生涯に出産することもの数が減っているという問題だけが原因となっているではありません。
もちろん、数多くの問題が重なっているのですが、なかでも大きく影響しているのではないかとされているのが、50歳の時点で結婚を1度もしたことがないという「生涯未婚率の高さ」です。
今現在からみる将来の日本とは?
厚生労働省による「人口動態統計(確定数)結果の概要(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei18/dl/00_all.pdf)」(平成30年)発表によると、1972年には過去最高であった約100万組もの婚姻件数が、2017年には過去最低となる約60万組にまで減っているようです。婚姻件数が減れば減るほど、出生率も減ります。そしてただ増え続けるのは、生涯未婚率と税金などの負担額です。
2022年には、ひとり暮らしをする貧困高齢者の激増が懸念され、翌年の2023年には団塊ジュニアが50代になることで企業での人件費がピークを迎えることが予測されるほか、2024年には国内の3人に1人が65歳以上である「超高齢者国家」になると考えられています。また、2025年には団塊世代が75歳以上を迎えることで介護費や医療費がかかる問題も指摘されているのです。
『日本の年表 人口減少日本でこれから起きること(https://www.amazon.co.jp/dp/B071WR8G74/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1)』(講談社現代新書)の著者であるジャーナリスト・河合 雅司氏によると、2042年には高齢者人口が約4,000万人にもなり、日本は最大のピンチを迎えると予測されています。また、2065年には、今は住民がいる地域でも、その20%が住民のいない地域になると考えられているのです。
生涯おひとりさまを覚悟した人がセカンドライフのためにすること
生涯おひとりさまでいることを覚悟した人は、ポジティブな見方をすれば「自立している人」といえるでしょう。しかし、その後にヒア変えるセカンドライフはそう甘くはないものです。老後にかかる生活費など、親や兄弟などに迷惑がかからないようにすべて自分で用意しておかなければいけません。
ひとりで生きていくためには生活費としていくら必要なのか、住まいはどうするか、老後に必要な費用はどのくらいか。おひとりさまを決めた人は、これらを冷静に計算して逆算し、今所有している資産を運用して増やしていこうと積極的に動きます。
海外旅行に出かけたり、欲しいものを自由に買って満喫していたりしているように周りからは見えるかもしれませんが、おひとりさまを覚悟した人は実際それほど自由ではないということです。また、家庭をもつことの楽しさや、子どもがいることの喜びを味わえなかったと寂しさを抱き続けている人も少なくはありません。
自分の寂しさを埋めるためや、老後の安心感を得るためにパートナーを探したり、子どもを産んだりするというわけではありませんが、やはり家族がいることは精神的な安定を得られます。ですから、生涯おひとりさまでいると決めてそれを貫き通してセカンドライフを生きていくためには、大変な覚悟と準備が必要になるといえるでしょう。
おひとりさまの本音とは?
近年おひとりさまが増加している影響から、メディアはおひとりさまを良い立場として扱うようになっています。「おひとりさま焼肉」も多数店舗を出店していますし、「ひとり旅」についての本や雑誌も多く出版されるようになりました。
しかし、還暦を迎えた男女にアンケートを行ったところ、まだ恋愛や結婚をしたいという回答が多かったというデータが発表されています。男性では過半数以上、女性でも30%近くがお見合いサイトやマッチングアプリなどを活用して素敵なパートナーを見つけたいと考えていることがわかりました。人生100年時代といわれています。還暦を迎えた時、改めてパートナーとのセカンドライフについて考えることは、自然なことなのかもしれません。
人にはそれぞれ自由に生きる権利がある
結婚をして子だくさんのママになる人、結婚はしたものの子どもは産まないことを選択した人、そして生涯おひとりさまでいることを決めた人。人にはそれぞれ自分の生き方を選ぶ権利があります。自分が命を絶とうとしている時に「ああ、幸せで充実した人生だった」と思えるような人生こそが「最高の人生」といえるでしょう。あなたはどのようなセカンドライフを選びますか。
【参照】
厚生労働省「人口動態統計(確定数)結果の概要(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei18/dl/00_all.pdf)」(平成30年)
講談社 現代新書『日本の年表 人口減少日本でこれから起きること(https://www.amazon.co.jp/dp/B071WR8G74/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1)』(著)河合 雅司
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