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「在宅勤務しながらの在宅保育」はムリ! 親も子もストレスを抱えることに…

LIMO / 2020年3月15日 10時45分

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「在宅勤務しながらの在宅保育」はムリ! 親も子もストレスを抱えることに…

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止のため、3月から全国の小中高校における臨時休校が本格的に始まりました。文部科学省が3月4日に暫定集計した時点では、全国の公立小学校や中学校、高校、特別支援学校においては99%が政府の要請通りに臨時休校の措置を取っていることもわかっています。

一方、保育園については臨時休園の要請はありません。厚生労働省が3月5日に各都道府県に通達した業務連絡では、感染への最大限配慮を基本としながらも原則開園の旨が言い渡されています。そんな中、筆者の子どもが通う保育園からは「登園自粛」のお願いがありました。

「在宅勤務が可能なら在宅保育をして」というお願い

3月上旬、筆者が住む自治体から保育園を通じて保護者全員に配られたプリント。読むと、「登園を自粛してほしい」という内容が書かれていました。具体的には、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、会社に通勤せずに在宅勤務に切り替えていたり、有給休暇の取得などの措置を取ったりしている世帯に向けたものです。

フリーランスのため、自宅で仕事をしていることが多い筆者はまさしく、在宅勤務中なのでこのお達しの対象です。保育園にも仕事の内容や場所は伝えているので、仕事をしているとは言え、いつも家にいることは先生たちも知っています。

そんな状況のなかでこのお願いのプリントが配られたので、筆者は「感染拡大のリスクが高い保育園にとっても、うちのような家に協力してもらないと困るのだろうな」と思い悩みました。しかし、1歳半の子どもを家で見ながら仕事をすることは非常に困難なのです。

YouTubeをエンドレスで流していれば、たしかに仕事はできる

先日の日曜日のこと。急な仕事の依頼で、筆者は1時間ほどパソコンで仕事をしなければいけないときがありました。日曜日なので保育園には預けられず、また夫も出張で家にいない状況です。

筆者の子どもは現在、走り回ったり家の物を触ったりと、とにかく目が離せない1歳半過ぎ。「ちょっと仕事をするから、一人でおもちゃで遊んでてね」と言ったところで、言うことを聞いてくれるはずがありません。椅子に座って仕事をしても筆者のもとにやってきて抱っこをせがみ、筆者がかまってくれなければギャン泣き。そしておやつやご飯、オムツ替えなど基本的なお世話もしなければいけないので、パソコンを開くどころではありませんでした。

苦肉の策で、いつもはあまり見せないYouTubeの動画を見せることに。夢中になって動画を見て大人しくしてくれたので、安心して仕事に向かうことができていました。

親が家にいるのに構ってくれないストレス

しかし、さすがに20分ほど動画にくぎ付けになっている子どもを横に仕事をしていると、「一緒にいるのに動画をただ見せているなんて、なんてひどい母親なのだろう」と、とてつもない罪悪感に襲われていきます。

なんとか1時間弱で仕事は切り上げられましたが、その後も「こんなに長時間も動画を見させ続けてしまって発育によくないのではないか」という不安がずっと筆者の心の中に付きまとっていました。

また、「親が一緒にいるのに見向きもされないこの状況はきっと、子どもにとっても相当なストレスがかかっているはずだ」という心配もありました。実際に、抱っこをせがまれても仕事をするため邪険に扱ってしまったことで、子どもは何度もギャン泣き。またその日の夜には、珍しく夜泣きがありました。

もちろん、子どもが昼寝をしている間であれば落ち着いて在宅仕事ができるでしょう。しかし、ぐっすりと2時間程度の昼寝をさせるためには、その前に体力をしっかり消耗させる必要があります。

午前中に公園に行って体を動かしたり外の刺激に触れさせたりして、ご飯を食べさせてから眠らせる。結局、朝からこの間は、まったく仕事はできないことになります。そして昼寝から目覚めたら、また仕事が手に着かない状況へと戻るのです。

個人差はあるかもしれませんが、特に0~3歳くらいの子どもにおいては、在宅勤務と在宅保育を平行するのはほぼ不可能だと言えるでしょう。できるとしても、親自身の仕事のパフォーマンスや効率、罪悪感、さらには子どものストレスなど、様々なものを犠牲にしてしまう可能性は非常に高いと思います。

在宅勤務で在宅保育の難しさは、保育園の先生が誰よりも知っていた

こうした自身の経験から、筆者は保育園の先生に「このご時世なので体調が悪かったり仕事の調整がつく場合には可能な限り休ませるつもりですが、在宅勤務しながら在宅保育は難しいので、何もなければいつも通り預けてもいいでしょうか」とお願いをしました。

すると先生からは「もちろんです! お母さんのお仕事の事情は承知していますし、この月齢だとお子さんがお家にいながらのお仕事は無理ですよね…」と事情を汲み取ってくださいました。保育のプロである保育園の先生たちが、誰よりも1歳半の子どもを在宅保育しながら在宅勤務をする限界を知っていてくれたのでした。

一方、2歳の子どもを持つ筆者の友人は、保育園が休園になった場合の業務について男性上司に尋ねたところ「会社に連れて来たらいいんじゃない?」と言われたそうです。

友人としては、休園で保育園に預けられなければ通勤も在宅勤務もできないので、業務分散の相談をしたかったのだといいます。しかし、まるで「電車で簡単に子どもを連れて来られるでしょ」「子どもがそばにいても仕事はできるでしょ」とでも言うかのような上司の返答に、子育てに対する職場の理解不足を感じてしまったそうです。

今回の新型コロナウイルスの感染拡大防止策によって、働く子育て世帯はさまざまな問題に直面しています。子育てと仕事の両立の限界値が改めてクローズアップされているこのタイミングで、社会全体の子育てへの理解が進むことを願ってやみません。

【参考資料】
「学校の臨時休業の実施状況、取組事例等について【令和2年3月6日時点】(https://www.mext.go.jp/content/202000306-mxt_kouhou01-000004520_3.pdf)」(文部科学省)
「保育所等における新型コロナウイルスへの対応にかかるQ&Aについて(https://www.mhlw.go.jp/content/11920000/000604510.pdf)」(令和2年3月5日、厚生労働省)

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