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新型コロナショックで下落が続く日本株。日経平均は底値を探る動きも

LIMO / 2020年3月15日 21時15分

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新型コロナショックで下落が続く日本株。日経平均は底値を探る動きも

【日経平均株価】テクニカル分析 2019年3月15日

日経平均は一時16,000円台で3年4カ月ぶりの安値

2020年3月13日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より1128円58銭安の17,431円05銭となりました。

終値ベースで2016年11月11日以来、3年4カ月ぶりの安値です。下げ幅は一時1800円を超え、17,000円を割り込む場面もありました。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により、世界景気減速への警戒感が広まっています。

世界保健機関(WHO)が11日、新型コロナウイルスについて「パンデミック(世界的な大流行)」と表明したことも、投資家のリスクオフの動きにつながりました。

今後の展開はどうなるでしょうか。期待されるのは、米国など各国が新型コロナウイルス対策に力を入れ始めていることです。

トランプ米大統領は13日、国家非常事態を宣言し、最大500億ドル(約5兆4千億円)を投じてウイルス検査などの施策を強化すると表明しました。

市場はこれを好感し、同日のダウ工業株30種平均は前日比1985ドル00セント高の23,185ドル62セントとなりました。上げ幅は過去最大です。

また、英国やドイツ、イタリアなどでも各国政府が大規模な財政政策を打ち出しています。日本でも減税の実施などが議論されています。

17~18日には米連邦準備理事会(FRB)の米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれます。新型コロナウイルスの影響で景気後退懸念があるため、3月3日に0.5%の利下げを行ったばかりですが、再度利下げを行うのではないかと見込まれています。

ただ、市場はすでに追加利下げを織り込んでおり、利下げが行われない場合には落胆売りになる可能性もあります。

気になるのは、米株が乱高下しても、日本株は下がり続けていることです。

インバウンド需要の減少などにより企業の業績に影響が出始めています。東京五輪の中止・延期の可能性なども悪材料になりそうです。ただし、夏前には混乱も収束すると予想する声もあり、今はそれに備えた仕込みの時期と考えることもできます。

足元では下降トレンドだが、底値を模索する動きも

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。

週初9日は窓をあけて寄り付くと大きな陰線となりました。その後、目先意識されやすい2万円にローソク足の実体がかかると、一進一退の動きとなります。しかし、5日移動平均線に上値を抑えられ、また窓をあけて下落してしまいました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。チャートの形は完全に下降トレンドです。75日線、25日線、5日線によるデッドクロスが形成され、扇型のように開いています。

ただし、一つ注目すべきは、13日のローソク足の形です。

9日に2万円を割り込むと、12日に1万9000円、13日には一気に1万7000円も割ってしまいました。ただ、1万7000円を割り込んだ後は急速に買い戻され、1万7000円台を回復。下ヒゲの長いローソク足になりました。

投資家の迷いが感じられますし、1万7000円を下回ると買いたい人が確実に増えるということを表しています。

騰落レシオやRSIなどオシレーター系の指標は「売られすぎ」の水準となっています。そろそろ底打ちし、自律反発に転じるのではないかと期待されます。

ただし見込みで動くのはリスクがあります。まずは5日線を回復し、下値がサポートされるのを確認してからでいいでしょう。

まずは今週、そこを見極めたいところです。逆に5日線を回復できないようであれば、一段下に落ちることもあるので、注意が必要です。

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