1人4役、子どもを背負って営業も! なぜそんなに前向きな生き方ができるの?
LIMO / 2020年3月20日 20時15分
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1人4役、子どもを背負って営業も! なぜそんなに前向きな生き方ができるの?
マルチタスクをこなす3人の女性に聞く
今は一昔前と違い、女性も当たり前に働く社会になりました。そんな中、パワフルに、時間を効率よく使って色々なタスクをこなす3人の女性に話を聞いてみたところ、その考え方や生き方には学ぶところがたくさんありました。マネできることばかりではないですが、こんな生き方もあるんだと自分の殻を破る一つのきっかけになるかもしれません。
3つの顔を持つパワフルな金融ウーマン
ある金融機関で働くAさんは、毎日多忙ながら3つの顔を持っています。1つは金融機関で働く課長代理としての顔、2つ目は夜間に経済や会計を学ぶ大学生としての顔、3つ目は二児の母としての顔。聞いただけでも目が回るほど忙しそうですが、どのように時間を使っているのか詳しく話を聞いてみました。
「平日は時差勤務で朝早く出社し、早く帰宅して子どもを迎えにいく。時短勤務にするとお給料がかなり減ってしまうし、これからのことを考えるとお金は少しでも多く稼いでおきたい」と言います。
「保育園から長男を、学童から長女をピックアップして自宅に帰り、あわただしく夕食の準備。そうしている間に夫が帰宅するので、子どものお風呂を任せてその間にご飯を作る。ごはんを食べて、子どもの宿題を見るのは私、長男の寝かしつけは夫というように役割分担している」とのこと。
「夫はそのまま一緒に寝てしまうこともあるし、起きてきて会社から持ち帰った仕事をしていることもある。私は私で大学の課題に没頭する」というAさん。
大学は通信制を基本とし、土日と平日の夜に開講されている授業を受けながら決められた単位を取得していきます。Aさんは仕事が忙しいときには土日に、時間に余裕があれば平日に1~2日は大学に顔を出しているのだそう。同じ講座を受ける仲間の顔を見て勉強する時間を作ることでモチベーションが保てると言います。
こうしてみると夫婦での分担がうまくいっているようですが、「お互いに自由時間を持てるよう、作業分担のバランスを何度も調整して今の形になった」とAさんが言うように、最初は日本の多くの家庭と同様、家事・育児がAさんに偏ってしまったのだそう。
それでは勉強の時間も取れずに、キャリアアップのチャンスを逃してしまうと考えたAさんは夫婦で何度も話し合い、お互いに満足のいく時間の使い方ができるように努力したのだとか。
「仕事にも勉強にもちゃんと取り組みたいから遠慮なく要望は伝えた。でも、こんな家庭を作りたいという同じ目標に向かって2人で頑張っているのだから、お互いに厳しい要求が出るのも当たり前。そういう考え方が共有できる人がパートナーで良かったと思っている」と話してくれました。
夢だった本の出版、社会人留学も経験
現在は自身でPR・広報支援事業を起こし、企業のオウンドメディア運営やプレスリリース作成、イベントの企画運営などを請け負う会社の社長として活躍するBさん。彼女は新卒でIT企業に入社し、営業として数々の企業に自社システムの提案をしてきました。
そんなBさんは、28歳で会社を辞めイギリスへ社会人留学。「学生の頃から留学したいとずっと思っていたけれど、実家にはお金がなく学生時代には留学ができなかった。そのときの悔いが社会人になってもずっと残っていて、25歳のときに思い切って大学のときにお世話になった教授に相談した」と言います。
「恩師から『いくつになっても遅いことなんてない、思い切ってチャレンジしなさい』という言葉を聞いて一念発起。30歳までに人生の見通しを立てたかったから、3年で留学準備を整えると心に決め、全力で英語の勉強も貯金も仕事もやった。それで28歳で留学。そのままイギリスに留まりたい気持ちもあったけれど、最終的には日本で仕事しようと思った。そのときのひらめきが今の会社を作った原点」とのこと。
また、「ずっと本を出したいと思っていたからそれも叶えたいと思うようになった。1つ夢をかなえると、こうしたら夢がかなうというコツがわかった気がして、トントン拍子で話が進んだ」と話します。
「今は経営学の勉強をしたり、自分の会社をなんとか回したり、次の本の企画を考えたりしながら、充実した毎日を送っている」とのことでした。
Bさんは本当に時間の使い方が上手で、何事も効率よく、スピーディーに推し進めていくタイプ。話を聞いていると、その力はどこから湧いてくるのかと不思議になることも多々あります。
1人4役、子どもを背負って営業に
最後は、母親・個人事業主・サックス奏者・ヨガインストラクターと、1人で4役をこなすCさんです。
彼女は、自分の事業を持ちながら、週末にはサックス奏者として全国各地でリサイタルをしたり、ジャズバーで吹いたり、商業施設や介護施設などで演奏を行っています。また、平日にはヨガインストラクターとしてヨガスタジオで複数のクラスを受け持っています。
「ヨガは趣味が高じて、それが仕事になった感じ。いわゆる副業みたいな位置づけ。音楽は幼少期からずっとやっていて、演奏会やコンサートで回っているけれど、やっぱり楽しい。自分の生活の軸は仕事と音楽だと思っている」と話します。
Cさんは個人事業主としてPR関連や広報関係の仕事をしていますが、子どもが小さい頃には背中におぶって営業に出かけたこともあると言います。
「保育園が見つからず、夫は海外出張が多くて頼れない。子どもを背負って出かけて、そのまま商談をすることも。いろんな企業のPRの手伝いをしていて、とにかく顔を見て話をしたいと思っていたし、どんなチャンスでもつかみたかった」と語るCさん。
「子どもがいるからと言い訳をして、力を抜いて仕事をするようなことはしたくなかったし、音楽もヨガも好きなので手を抜けない。それに、子どもを自分の足かせのようには思いたくなくて、子どもを連れてでも仕事をした」とのことでした。
ヨガも音楽も事業も母親業も、すべてに全力で臨むCさんの姿を見ていると自分が生ぬるく思われることもありますが、その姿勢には学ぶところも多いと感じます。
おわりに
今回の3人を見ていて感心するのは体力があるということ。また、心も常に前を向いていて、気持ちが本当にタフ。そんな彼女たちの話を聞いていると、元気を分けてもらえます。自分の周りにそういう人を見つけると、自分も頑張ろうと思えるものです。あなたの周りの輝いている人を探してみてはいかがでしょうか。
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