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負債450万円から這い上がって600万円貯めた32歳OLは何をしたのか

LIMO / 2020年3月22日 20時15分

負債450万円から這い上がって600万円貯めた32歳OLは何をしたのか

負債450万円から這い上がって600万円貯めた32歳OLは何をしたのか

負債を抱えながら貯金するのは大変です。しかし、昨今は社会人になったときからずっと奨学金などの返済生活をしているという人も少なくないのではないでしょうか。今回は、450万円あった負債をすべて返済し、32歳で600万円を貯めた女性に話を聞いてみました。

負債の整理と返済計画

今回話を聞いたAさんは、複数の負債を抱えていました。まずは大学進学のための奨学金400万円、2つ目が運転免許取得のために借りた学生ローン30万円、3つ目がクレジットカードのキャッシング20万円、合計450万円です。

そんなAさんがまず手をつけたのは負債の整理整頓。それぞれ、年率何%か、残高がいくらか、引き落とし日はいつか、引き落とし口座がどの口座かなどを表にまとめました。

これによって、支払いが計画的に進まなくなったり、家計が赤字になるのを防ぐことを徹底。というのは、残高不足で引き落しができない月があり、2か月分を一気に支払うことで家計が赤字になることが何度もあったからです。それを防ぐことができるようになり、返済にリズムができていきました。

次にやったのは、奨学金、学生ローン、キャッシングの返済の進捗をカレンダーに書き込むこと。引き落とし日に返済金額と、その時点での残高、残りの返済回数を記入すると、書き込むたびに「早く返済したい」という気持ちが高まったと言います。

負債を整理してカレンダーに書き込むことで、返済も計画的に進み、返済へのモチベーションが高まるという一石二鳥だったというAさん。しかし、これをきちんと実行してリズムが整うまでには半年ほどかかったと言います。

キャッシングの借り換えを検討

続いてAさんが検討したのはキャッシングの借り換え。Aさんのキャッシングは2か所から借りており、毎月1万円ずつで計2万円の返済額でした。

社会人になったばかりのお給料から2万円、それに奨学金の2万円と学生ローンの1.5万円、合計5.5万円を返済するとなるとかなり家計が圧迫されていたようです。そのため、キャッシングを金利が低いところにまとめることで毎月の返済額を減らし、返済計画が崩れにくくなるようにしました。

絶対に予算以上に使わない仕組みづくり

また、返済計画を徹底的に守るために「絶対に予算以上に使わない仕組み」を作ろうと考えたAさん。いくつか方法を試したと言います。

まず1つは、1か月に1回だけお金を下ろし、4万円を財布に入れてそこから食費も被服費も交際費もすべて捻出するという方法です。固定費は別に口座からの引き落としにして、変動費は月4万円を死守。銀行ATMのカードは家に置いて出かけていたそうです。

また、クレジットカードはキャッシングしている1枚に絞って、クレジットカード自体の使用は禁止に。どうしてもクレジットカードを使わないと決済ができないネットでの買い物は、買った瞬間に財布からその分を引いてATMで入金をしに走っていたのだそう。

しかし、それでは不便だったうえに「財布から抜いてATMで入金するのはあとでいいや」と、後回しにしてしまうのが問題でした。そこでAさんはネット通販の決済ができるタイプのデビットカードをつくり、財布に入れる金額を3万円に減額。1万円はネットでの買い物に使うために口座に保管するようにしました。

ここでも徹底していたのが、デビットカードの引き落とし口座には絶対に1万円だけを入れることにしていたところ。ほかの預金と一緒にしてしまうと、どうしても使い過ぎてしまう可能性があるからです。

なお、ネット通販で1万円を使い切らなかった場合は、最終週に使うか翌月に繰り越していたと言います。こうして4万円ルールを徹底し、万が一使いすぎてしまった場合は次の月からその分を差し引いていたのだそう。

また、医療費がかかると家計が乱れるからと、健康づくりにも徹底的に気を使ったというAさん。飲み会は月1回までに抑え、外食も減らして自炊に励んでいました。予算を守ることを徹底していたため、収入の20%ほどを返済に回していたにもかかわらず、返済が滞ることはなかったと言います。

それでも、「一人暮らしで慣れない仕事をしながら節約もするのは本当に大変だった。毎日しんどかったし、食事もパスタやうどんで自炊なんて言えないレベル。ボーナスも全額返済に充てていたから、ボーナスが入っても自分にご褒美なんてやったことがない」とのこと。

そうしてしっかりルールを守ったからこそ、短期間で450万円もの負債を返済することができたのでしょう。

返済が終わってもペースを変えないこと

Aさんは28歳になったばかりの頃にすべての返済を終え、やっと貯金に移行することができたのだそう。返済を終えても、いままで返済に充ててきた分はすべて貯金に。そして、28歳で仕事の昇格で増えた分のお給料もすべて貯金に回したとのこと。「多分、返済が終わったからといって気を緩めなかったから、ちゃんと貯金ができたのだと思う」とAさんは振り返ります。

一度生活水準を上げてしまうと、元に戻すのは本当に大変です。特に独身のうちは人生の中でもお金が貯めやすい時期なので、生活水準を上げ過ぎないよう注意したいところです。

おわりに

Aさんが苦境を乗り越えて600万円まで貯金をふやすことができたのは、自分が決めたことを実行する徹底した努力のたまものと言えます。彼女から学べるのは、まずルールづくりをすること。そして、それを守るための工夫をすることではないでしょうか。

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