給食のありがたさが身に沁みる…一斉休校の昼食問題どう乗り越える?
LIMO / 2020年3月19日 10時45分
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給食のありがたさが身に沁みる…一斉休校の昼食問題どう乗り越える?
3月頭から思いがけず一斉休校となって、親が困ることの一つがお昼ご飯。
通常は全国の公立小中学校の多くが給食を提供しているため、夏休みなどの季節的な長期休暇を除けば子供たちは学校で昼食を食べています。事前にわかっている長期休暇なら親もある程度の準備や覚悟ができていますが、今回ばかりはあまりに急なことで困惑が広がりました。
休校も3週間目に突入し、普段の給食のありがたみを実感している方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、給食と家で作る昼ごはんの違いや昼食問題の乗り越え方を考えていきたいと思います。
育ち盛りの子供たちに毎日3食作るのはツラい…
突然の一斉休校で、「勉強させるにはどうしたらいいか」「生活リズムが崩れそう」などと様々な課題が出てきましたが、大半の親を悩ませるのはお昼問題ではないでしょうか。
何事もなく学校に通っていれば学校でお昼を食べてくることが前提になっているため、親が子供のお昼を作るのは、遠足や校外学習などの行事や長期休暇中に限定されています。
また、日程も事前に把握しているので心構えができていますが、今回のケースは心の準備がないまま、突然「子供のお昼ご飯を作る」という現実と向き合わなければならなかったのです。
夏休みに匹敵する長い期間、育ち盛りの子供に毎日3食作ることはなかなか大変なことです。普段の長期休暇のように気ままに外食に出かける雰囲気でもありません。
それに、このような緊急事態で遠方に住む祖父母宅に泊まりにいくのも躊躇(ちゅうちょ)してしまいます。そのため、どうしても家に籠りがちになり昼食を作る頻度が多くなります。
子供が学童に行く場合は毎日お弁当の支度をしなくてはいけません。兄弟姉妹で長時間留守番する時も、火を使わないですむ昼食を用意しておく必要があります。
筆者のように在宅で仕事をしていると、11時頃から「今日のお昼はなに?」と質問攻めが始まります。新年度が始まるまでこれが続くのかと思うと、かなりしんどいというのが正直なところです。
給食の献立表みたいな昼食を作るのはほぼ不可能
学校から配布される献立表を見ると、栄養士さんが子供たちに必要な栄養を計算し、バランスの良い献立を組んでいることが分かります。栄養士の資格があったり、料理好きな親なら苦にはならないかもしれませんが、そういう親ばかりではないはずです。
筆者も、最初の2、3日は給食の献立のように汁物や副菜を用意しましたが、三日坊主の言葉通りに計画倒れとなってしまいました。無理をしても継続しないということが分かったので、その後は、サラダとレトルトカレーやラーメン、パスタなど、ある意味定番の昼食を作ってこの難局を越えようとしています。
また、家にある食材だけだと飽きてしまうので、たまにはスーパーの総菜コーナーで好きなものを選ばせて、お互いにストレスが溜まらないよう心がけてもいます。
その反面、不安は募ります。給食のない生活が2週間経ち、学校で栄養バランスの良い昼食をとってきた子供たちの成長に影響が出ないか心配になってきます。これまでこうした心情になったことはなく、給食のありがたみに全く気がついていなかったことを痛感しています。
それに加え、給食の配膳はクラスメイトとの共同作業であり、相手を思いやる気持ちも必要となってきます。家でもお手伝いはするものの、どうしても親メインで昼食の支度をしてしまいます。
もう少し時間的な余裕があれば子供と一緒に料理を作れますが、家で仕事をしていると親がちゃっちゃと作ってしまい、教育的な面でプラスにはなりません。
週2日、親子でお昼の献立を考えてみる
休みに入ってからの昼食の栄養バランスが悪いことを、筆者の子供たちも自覚しています。自分たちが好きなものだけを食べている状態に、少しばかり危機感を抱くようになってきました。このままではいけないけれど、かといって給食並みの料理を準備するのは大変、という事実も理解しています。
そこで親子それぞれが抱えている悩みや感じている課題を話し合い、休みの3週目からは週2日程度、献立を考えて作ってみることに。
手元にある学校の献立表を参考に、子供たちの好きな汁物や副菜を聞き取り短時間で作れそうな料理を作ることにしたのです。子供たちもキャベツを手でちぎるなど簡単な手伝いをして、料理スキルを高めていくようにしました。
小学校でも高学年になると家庭科の授業で料理をする機会がありますが、やはり実践回数は限られています。また、授業ではグループで調理するなど、家で作る時と雰囲気の違いもあるはずです。
普段何気なく食べている食事の栄養が体にどういった影響を及ぼしているのか、成長期の今だからこそ子供たちが知っておくべき知識も、一緒に献立を作ることで理解を深めることもできます。
こうして、インターネットのレシピを参考にし、組み合わせを考えて負担のかからないような「我が家の給食」を週2日、作ることにしました。
非常事態の今だからこそできることを
今の時代は男女関係なく自炊力は必要です。子供たちが自立した後、健康な生活を送るには料理を作れることが何よりも大切。頭では分かっていることですが、これまではなかなか行動に移せませんでした。
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、一斉休校の措置が取られるという緊急事態は親子ともどもストレスなのは間違いありません。平時のありがたみを理解しつつ、今だからこそ、子供にとって将来役に立ちそうなことをやってみることも大切なのかもしれません。
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