子どもの習い事、いつが始め時? やめたいと言われたらどうする?
LIMO / 2020年3月27日 10時45分
子どもの習い事、いつが始め時? やめたいと言われたらどうする?
いよいよ4月も目前に迫ってきましたね。“新生活”気分が高まる4月は、実は習い事を始める子どもが一番多いタイミングなのだそうです(イー・ラーニング研究所「子どもの新生活に関するアンケート」(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000069.000013831.html)より)。
進学や進級で環境も変わるのに、習い事まで始めるなんて大変じゃない?と少し不思議な気もしますが、そんなタイミングだからこそ、これから始まる1年間をより良いものにするために“4月スタート”が選ばれるのかもしれません。「子どもたちの習い事」事情を探っていくと、その理由も見えてきます。
いま、人気のある習い事は?
どんな習い事をしている子どもたちが多いのでしょうか。子どもとお出かけ情報サイト「いこーよ(https://iko-yo.net)」を運営するアクトインディが実施した「習い事に関するアンケート(https://iko-yo.net/press/releases/384)」(対象:12歳以下の子どもを持つ全国の保護者1,061名、調査期間:2019年2月4日〜3月4日)の結果から、トップ5を見てみましょう。
1位:水泳(39%)
2位:学習塾、公文(23%)
3位:英語(23%)
4位:ピアノ、エレクトーン(19%)
5位:体操(12%)
※回答586人。子どもの年齢との関係を明確にするため、子どもが一人の家庭に絞って回答を集計。
全体でもスポーツ系に限定しても、圧倒的な人気を誇るのは「水泳」です。次にスポーツ系で人気なのが体操。筆者のまわりでも、体力づくりや運動の基礎を身につけさせたいという理由から習わせている親御さんが幾人もいます。
2位、3位には勉強系の習い事が並びました。英語が上位に入っているのは、グローバル化する社会でのスキル獲得というだけでなく、2020年度から小学校で英語が正式な「教科」となることの影響が大きいのではないでしょうか。
複数の習い事をしている子どももいるので一概には言えませんが、学習系上位2つを単純合計すると50%を超えます。学習塾も英語レッスンも、新学年に上がるタイミングから始めるのはいたって自然な行動。4月に習い事を始める子どもの数が多くなるのも頷けます。
音楽系ではピアノやエレクトーンが4位にランクインしていますが、実は、年々減少傾向にあるそう。筆者が幼い頃はピアノは習い事の定番だったので、ちょっと寂しい気もします。ただ、習う楽器の種類も多様化しているので、ひと昔前のように鍵盤楽器が圧倒的というわけではないのでしょう。
音楽系で注目したいのが「リトミック」。まだトップ10圏外ですが、乳幼児から音楽に親しみ、リズム感や集中力が育まれる習い事として注目され始めています。
5歳では8割近くが習い事をしている
子どもの習い事って、いつから始めればいいのかわからない、という人もいるのではないでしょうか。まわりのママ友から「習い事を始めた」と聞いて、慌てて始めたという人も…。
同じく「習い事に関するアンケート(https://iko-yo.net/press/releases/384)」の結果によれば、0歳ですでに6%の子どもが習い事をしています。年齢が上がるごとに習い事をする子どもも増え、3歳では42%に。
3歳というのは、満3歳児として幼稚園に入園したり、来年には入園するという子どもたち。幼稚園をひとつのきっかけとして習い事を考える家庭が多いのでしょう。
5歳になると77%が習い事をしているという結果が出ており、それ以降12歳まではほぼ7割前後で推移しています。
習い事を始めるきっかけは?
子どもが幼いうちに習い事を始めるきっかけの多くは親の意向。習い事を通じてコツコツ努力する大切さを学んでほしい、好きなこと・夢中になれることを見つけてほしいなど、心身の成長を願う気持ちから検討することが多いようです。
しかし幼いわが子にどの習い事が向いており、どんな環境が必要なのかを見極めるのは至難の業。ほとんどの人が手探りで、とりあえず習わせ、子どもの反応を見て判断するといったところでしょう。
「習い事をやめたい」と言いだしたら?
楽しく通っているように見えたのに、ある日突然「やめたい」と子どもが言いだすことがあります。無意識のうちに「継続することが大事」と思っている親としては、驚いたり困惑したりするかもしれません。子どもが習い事をやめたいと言いだしたときはどうしたら良いのでしょうか?
子どもの話を聞く
どうしてやめたいのか、なにか嫌なことがあるのかなど、子どもの話を聞くというのがまずひとつの方法です。習い事自体が嫌いになったのではなく、ほかに嫌なことがあったり友達との関係に問題が起きているのかもしれません。まず原因を把握することが大切です。
「やめてもいいよ」と伝える
一生懸命頑張っているのにもかかわらず、やめたいと言い出す子どももいます。そんなときは「やめてもいいよ」と伝えるのも一手。子どもにもよりますが、やめてもいいと言われたことで逆に意志が強まったり、奮起するきっかけになることもあります。
「もう少し続けてから判断しよう」と提案
子どものやめたい気持ちが一過性の場合もあるので、「もう少し頑張ってみて、それでも嫌だったらやめよう」と提案するのもひとつの策。やめたがっているのですぐにやめさせたら実は子どもの本意ではなかった、という事態は避けたいものです。努力することを学ぶためにも、いったんは引き止める言葉をかけてあげると良いでしょう。
少しの間休ませる
これといった理由がない場合は、少しの間休ませるのも良いでしょう。子どもにとって、習い事に行くことが負担になっているのかもしれません。少し休ませることで「やっぱり習い事が好きだった」「習い事に行った方が楽しい」と気づくこともあるはずです。
まとめ
どこの家庭でも子どものためを思って習い事を始めるものですが、思いに反して子どもの負担になることもあります。子どもの成長ややる気に合わせて、習い事をチョイスしてあげたいものです。
習い事の費用も決して安くないので、あれもこれもと欲ばらず「〇歳から〇歳は水泳で、△歳から△歳は英語」と期間を区切って行うのも良いかもしれません。
子どもの可能性を見つける機会として大切な習い事。それぞれの子ども・家庭のペースに合わせて、無理なく有効に活用していきたいですね。
【参考】
イー・ラーニング研究所「子どもの新生活に関するアンケート(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000069.000013831.html)」
アクトインディ「習い事に関するアンケート(https://iko-yo.net/press/releases/384)」
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