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収入を増やすのは残業? 副業? 転職? それぞれのメリット・デメリット

LIMO / 2020年3月25日 20時15分

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収入を増やすのは残業? 副業? 転職? それぞれのメリット・デメリット

「今の給料に満足していますか?」と聞かれて心の底から「はい」と言える人は、あまり多くはないのではないでしょうか。具体的な不満を抱いていない場合でも、できればもう少し収入が欲しいと思っている人が大半のはずです。

収入を増やすために有効な方法として考えられるのは、残業や副業、転職などですが、これらの方法は実践するハードルの高さや見込まれる収入の増額分に差があります。

そこで今回は、残業・副業・転職の3つの方法を比較して、それぞれのメリットとデメリットについて見ていきたいと思います。

現在の収入に満足している人の割合は?

2018年に明治安田生命が行った『「家計」に関するアンケート調査』によると、現在の給与に「満足していない」と回答した人が54.6%と半数を超えており、「満足している」と回答した人14.3%を大きく上回っています。

給与に満足していない理由については、「貯蓄をするお金がない(少ない)から」が44.5%、「日々の生活が苦しいから」が43.7%と続いています。

このように、現在の給与に満足していない人には、収入を増やすために何かしらのアクションを起こす動機があると思われます。ただ、どのような方法で収入を増やすべきかで悩んでしまうのではないでしょうか。

実際に、現在の仕事内容・職種や、収入をどれぐらい増やしたいかによっても、取るべき選択肢は異なってきます。

残業で収入を増やすのは、会社の制度等で難しい場合も

雇用形態次第ではありますが、残業・副業・転職の中で、実践するハードルがもっとも低いのは残業ではないでしょうか。

本業以外の仕事先を見つける必要もなければ、今の職場をやめる必要もなく、仕事を終えて帰る時間を少し後ろ倒しにすればいいだけです。残業することで翌日にすべき仕事を前倒しで行えたり、スケジュール調整を行いやすくなったりするなどの利点も考えられます。

ただ、派遣社員や契約社員といった雇用形態で働いている場合は、業務時間が厳密に決められており残業することが難しいケースも多いでしょう。

また、最近はワークライフバランスの観点からも、ひと月あたりに残業できる時間に上限を設けている企業も多く、毎日終電直前まで働いて残業代を稼ぐというような働き方は減っています。

さらに、基本給の中にみなし残業代が含まれているような契約の場合も、残業することによる収入増の効果はあまり見込めません。

つまり、現在の雇用形態や雇用契約の内容によっては、残業で収入を増やすというのは現実的にはなかなか難しいと言えるでしょう。

副業は本業との折り合いをいかに付けるかがカギ

副業を行う場合は、「本業との折り合いをいかに付けるか」がカギとなります。

基本的に副業は、「本業が始まる前、または終わった後」か「本業が休みの日」に行うことになるでしょう。本業が終わった後に副業を行う場合は、毎日2~4時間程度の時間を確保できますし、本業が休みの日に副業を行う場合は、丸一日かけて行う仕事を副業にすることも可能です。

最近はインターネット上で仕事を行える環境が整えられてきているので、以前に比べて副業の選択肢が増えてきており、副業で収入を増やしたいと考えている人にとっては追い風になっています。

ただ、どのような仕事を副業として行う場合であれ、あくまでもそれは「本業のサブ」的な立ち位置であることを忘れてはいけません。

副業の納期が迫っているからといって本業をおろそかにすることはできませんし、副業を頑張りすぎて体調を崩してしまい本業を休むようなことになるのは、もってのほかです。

副業によって継続的に収入を増やしていくためには、自身のスケジュールや体調の管理をしっかり行うことが重要になってくるでしょう。

転職は年齢・業界・景気などに大きく左右される

転職は、残業や副業といった他の選択肢よりも、収入を一気に増やせる可能性があります。しかしその分、他の選択肢よりも実行するハードルが高く、成功するとも限りません。

転職の成功率は、年齢や今働いている業界、転職を希望している業界、そのときの景気など、さまざまな要因によって大きく左右されるため、本人にどれだけやる気や能力があろうとも失敗に終わってしまうこともあります。まさにハイリスク・ハイリターンの選択肢と言えるでしょう。

また「収入に対する満足度」を上げるという視点で考えるときには、収入を上げるのはもちろんのこと、通勤時間や就労環境など考慮すべきことは多くあります。

転職を検討する際には、転職エージェントなどの周辺サービスが充実しているので、そういったサービスを有効活用しながら収入と満足度を上げる道を模索してみましょう。

まとめ

あと1万円でも2万円でも収入が増えれば満足なのに…という場合は、残業や副業で収入を上乗せすることで問題が解決できるでしょう。しかし、今より数十万円単位で収入が増えないと満足できないという場合は、残業や副業ではとても追いつかないので、転職して収入を増やすのが現実的な選択肢と言えます。

それぞれの選択肢のメリット・デメリットをしっかり吟味したうえで、自分が納得できる方法を検討してみてくださいね。

【参考】『「家計」に関するアンケート調査(https://www.meijiyasuda.co.jp/profile/news/release/2018/pdf/20180501_01.pdf)』(明治安田生命保険相互会社)

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