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連日安値更新の日経平均、今後のシナリオは? TOPIXは3日続伸

LIMO / 2020年3月22日 21時15分

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連日安値更新の日経平均、今後のシナリオは? TOPIXは3日続伸

【日経平均株価】テクニカル分析 2019年3月22日

日経平均は3年4か月ぶりに終値ベースで16,000円台へ

2020年3月19日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は、前日より173円72銭安の16,552円83銭となりました。

18日には16,726円55銭で引けていましたが、終値ベースで17,000円を割り込むのは2016年11月以来、3年4か月ぶりです。連日、年初来安値を更新しています。

世界でも、依然として新型コロナウイルス問題の収束が見通せない状況が続いています。

米連邦準備理事会(FRB)や欧州中央銀行(ECB)、オーストラリア準備銀行(RBA)など、各国の中銀が緩和策を打ち出すと、いったんはこれを好感した買いが入るものの、その後は往って来いで反落してしまう状況です。

特に米株は1日で1000ドルを超えて乱高下するなど、荒い値動きが続いています。

今後の展開はどうなるでしょうか。気になるのは新型コロナウイルスの感染者数が欧州、米国で急増していることです。米国では感染者数が21日に2万人を突破したと報じられました。

もはや「対岸の火事」ではなくなったこともあって、海外の投資家の動揺が見られます。米国株市場では「恐怖指数」とも呼ばれるVIX指数が75を超えるなど、リーマンショック時に次ぐ水準で高止まりしています。

また、懸念されるのは投資家のメンタル面の影響だけではなく、人やモノの動きが止まることで実体経済に影響が及ぶことです。日本国内でも、ホテル、レジャーなどのサービス業だけではなく、製造業でも人員削減などを行うところが出てきています。

今後、経済指標などが悪化すれば、株価もさらに一段安になる可能性もあります。ただし、慌ててあらゆる銘柄を売却するようなことは避けたいものです。

というのも、日経平均は値がさ株などに引っ張られて連日下落しているものの、セクターによっては上昇している銘柄もあるのです。JPX日経インデックス400も、東証株価指数(TOPIX)も3日続伸です。

新型コロナがいつ収束するのか予断は許されないものの、長期的には「買いの好機」と見ることもできます。タイミングを見極め、チャンスをつかみたいところです。

5日移動平均線に沿って下落するが、底入れにも期待

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週末の13日にはいったん大きく下落したものの、引けにかけては長い下ヒゲを付けて上昇しました。

先週はここから底打ちするのか、あるいは再度上値を抑えられて下落するのか注目されました。

実際には、5日移動平均線付近で上値を抑えられると再度下落してしまいました。ただし、翌17日は目先意識されやすい17,000円を挟んで乱高下する動きとなり、陽線引けとなりました。

その後18日、19日は陰線にはなりましたが、ローソク足の実体が17,000円にかかって小幅に上下するような動きとなっています。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。チャートの形はまだ目線を上に持つことはできませんが、ここ数週間の動きとは若干変化が見られます。

というのは、このところ窓をあけて下落し、さらに陰線になるような動きが続いていました。ところが先週はローソク足の実体が短く、上下に長いヒゲが出るような形も見られます。

これは投資家の間に迷いがあるとも言えますし、買いの勢力と売りの勢力が拮抗しているとも言えます。

この勝負の行方を事前に予想するのは難しいところですし、テクニカル的には予想する必要もありません。どちらが勝つかを見極めてから出動すればいいのです。

シナリオとしてはここから再度5日線に上値を抑えられて下落していくパターンと、ここから5日線を回復し、17,000円付近で自律反発に転じるパターンがあります。後者に期待したいところですが、そろそろ下落一服となりもみ合うことも考えられます。

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