「リモートワーク=家にいる=家事できる」わけではない…我が家はこれで乗り越えた!
LIMO / 2020年3月26日 21時15分
「リモートワーク=家にいる=家事できる」わけではない…我が家はこれで乗り越えた!
パンデミックとなった新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、突如休校や休園などが決まり、子どもを持つ家庭ではさまざまな対応に追われました。それと同時に、多くの企業が取り入れ始めたリモートワーク(テレワーク)。
リモートワークとは、自宅等にいながらにして遠隔で仕事をする方法。令和元年度における総務省の調査「テレワークの導入やその効果に関する調査結果(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/html/nd124210.html%E3%80%80)」によると、2014年度のリモートワーク導入率は9.3%であったのに対し、2019年度には19.1%に増加し、今後さらに伸びていくものと考えられています。しかし、実際家で子供と過ごしながら仕事をするために、どんなことを心掛ければいいのでしょうか。
子供がいると、結局集中できない!
リモートワークなら個人の生活を軸にして、時間の都合をつけやすかったり、日程の調整がしやすかったりというメリットがあります。しかし、やはり聞こえてくるのは「子供が家にいると、仕事に集中できない…」という声。
「私はもともとリモートワークをしていたので、今回の休校措置も問題なく受け入れられました。でも、子供が学校に行っている時間を仕事に充てていたので、子供とずっと家にいると仕事が思うように進まず…この状況だと祖父母の家にも預けにくく、結果、夜作業をして寝不足に」(35歳・Nさん)
「私が仕事をするときは、子供にはついタブレットやDVDを見せ続ける感じになってしまいます。子供の相手をしてあげていないという罪悪感があり、正直集中できません…」(39歳・Hさん)
たとえ家だとしても、仕事をしているときは子供の世話に手を焼く暇はないのが実情。今回の休校では、学童保育が足りていない地域もあるといいます。外出を控えている家庭では、家のなかで子供の相手をしながら、仕事をこなさなくてはならない状況が生まれました。
「リモートワーク=家にいる=家事できる」わけではない
「リモートワーク=家にいる」という認識から、「家事や育児も専業主婦と同じくらいできる」と思われがちだという声も。しかし、家にいるからといって、家事と育児をすべてこなせるわけではありません。
「家にいるといっても、体はひとつ。もちろん、洗濯物を干したり料理をしたりと家事ができないこともないですが、そのぶん仕事が細切れになって効率が下がってしまうことも分かってほしい」(35歳・Nさん)
「私の仕事をリモートワークに切り替えると同時に、変わってしまったのは夫。もともと家事に協力的ではなかったのですが、私が家にいるとなったら一切の家事をやらなくなってしまいました」(41歳・Kさん)
女性が家にいる、という状況だけを見て「それなら家事も育児もできるはず」と思われてしまいがちな面も、今の日本ではまだまだあるでしょう。今回の影響で、今までのオフィスワークをリモートに切り替えた企業も多くあります。働き方や家事育児の協力体制について、今後もっと理解が広がることを期待したいですね。
我が家はこれで乗り越えた。リモートワークのマイルール
メリットもデメリットもあるリモートワーク。子供がいると、なおさら時間の融通が利かない部分も出てくるでしょう。リモートワークを上手にこなしている人は、どんなことを意識しているのでしょうか。
規則正しい生活を心掛ける
「夜仕事をするとついやりすぎてしまうので、子供と一緒に21:00に寝てしまい、3時起きをして朝集中して仕事をする時間をつくりました。子供を決まった時間に昼寝させ、そこも仕事タイムに。規則正しい生活にすることで、子供に負担をかけず、自分も無理せず取り組んでいます」(34歳・Aさん)
「『仕事はこの時間にする』というルールを決めました。仕事が進まなかった日は時間外にやることもありますが、時間に区切りをつけないとつい家事や育児をそっちのけにしてしまうので、できるだけメリハリを意識しています」(39歳・Hさん)
基本的な時間を決めておくことで、生活のリズムを整えるという方法。ママの寝不足が続いてしまうと、ほかの部分に支障が出てしまうリスクもあります。子供の健康面を考えても、もっとも気を付けたい部分だといえますね。
家族で助け合うことを忘れない
「我が家は夫の協力が不可欠。毎月いくら稼ぎ、どのくらい時間が必要かをきっちり説明して理解してもらいました。夫が休みの日は、買い出しや料理をやってもらいます。子供の相手をしてもらうだけでも、仕事の効率が違いますからね」(34歳・Aさん)
「子供にも私の仕事について話しています。年長になり話が分かるようになったので、『この時間までちょっとお仕事させてね』といって、それまではぬり絵などをしてもらう日も。我慢させているかもしれませんが、『待っていてくれてありがとう、これで美味しいもの食べに行こうね!』って伝えています」(41歳・Kさん)
家にいるからといって「家事と育児もすべてやらなければいけない」わけではないですよね。そこは家族みんなでの協力が不可欠です。また、子供と在宅しつつ仕事をこなそうとなると、どうしても子供にしわ寄せがいってしまいがち。適切なフォローもきちんとしていきたいものですね。
外でも中でも、家族のチームワークが大切
リモートワークなら、子どもの急病や昼間の保護者会など、育児をするうえで避けて通れないさまざまな状況に対応しやすいというメリットがあります。もちろんそこで大切なのは、家族のチームワークです。仕事をしているという責任と誇りを忘れず、外でも中でもそれぞれができることを夫婦でしっかりこなしていくことがポイントでしょう。
今まさに多くの企業が取り組み始めたリモートワーク。家で仕事をすることの理解が広がり、さまざまな境遇の人がより働きやすくなるといいですね。
【参照】
総務省「テレワークの導入やその効果に関する調査結果(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r01/html/nd124210.html)」
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