家族同士で大移動!?休校は夏休みではない…緊急時に分かった「ママ友との価値観の違い」
LIMO / 2020年3月26日 9時45分
家族同士で大移動!?休校は夏休みではない…緊急時に分かった「ママ友との価値観の違い」
全国小中高で実施された臨時休校措置。文部科学省が2020年3月に発表した「学校の臨時休業の実施状況、取組事例等について(https://www.mext.go.jp/content/20200319-mxt_kouhou02-000004520_1.pdf)」では、各学校に向けて「子供ができるレシピ等の発信」や、「ICTを活用したオンラインでの学習事例」などの取り組み事例が数多く紹介されています。子供たちは基本的には自宅で過ごすよう努め、そのために教育機関もさまざまな努力を求められていました。
しかし、感染予防が個人の努力に任されている以上、価値観や常識の違いによってさまざまな摩擦を生んでしまうことも。基本的に外出を控えるべきといわれた期間ではありましたが、「突然やってきた長期休暇」と捉えてしまう家庭も少なからずあったようです。
全国的に不安を広げたコロナウイルス
2020年に入り、日本でも猛威を振るい始めた新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で、3月2日より全国でほとんどの小中学校・高校が臨時休校措置を実施。それに伴い、一部の幼稚園や遊戯施設も休園などの対応をとり、ニュースなどでも連日報じられるところとなりました。
東京都の「新型コロナウイルス感染症対策サイト」に記載されている「都内の最新感染動向(https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/)」によると、東京都内では、3月20日時点で10代以下の感染者数は2名、その後退院したことが確認できます。この臨時休校措置は、子供たちの間で新型コロナウイルス感染症(COVID-19)感染拡大を防止するための対策として行われたもの。外出をなるべく控え、人の多い場所を避けたり、感染予防に努めたりすることが求められましたが、個人の行動を制限するほどの力はありません。
ショッピングモール内のゲームセンターが臨時休業を発表したり、テーマパークや動物園が次々休園したりと子供たちの行動自粛ムードは作られていましたが、すべての家庭で外出を控えていたのかというと、そうはいえないのが事実ではないでしょうか。
コロナウイルスによる休校は、バケーションじゃない!
2月の3連休に、「すいていると思って、テーマパークに行ってきた」というママ友AにびっくりしたというYさん。世間ではマスクやトイレットペーパーが品薄になり、子供が通う幼稚園でも卒園式の開催是非が取り沙汰されているなかでのことでした。
さらにびっくりしたのが、その数日後に政府より臨時休校要請が出たときのこと。Yさんの子が通う幼稚園も、同じく休園が決定しました。すぐにママ友Aは、「お休みになるし、今は外国人旅行客も少ないから」という理由で、みんなでテーマパークに行こうと誘ってきたというのです。結局、行こうとしていたテーマパークが休園になったため計画は実行されませんでしたが、Yさんは「賢いママだと思っていたのに、休校・休園をバケーションととらえているような発言にがっかりした」といいます。
もちろん、子供を外に出さず、家の中でじっとさせ続けるのは得策ではないかもしれません。適度な外出や、外で体を動かすことも免疫力を高めるためには必要なことだといえるでしょう。しかしこれをチャンスと捉えて自ら行動範囲を広げる行為は、あまり好ましいものとはいえないのではないでしょうか。
スーパースプレッダーになりかねない、大人数での行動に唖然…
子だくさんのママ友の行動に唖然とした、というTさん。明るく人当たりもいいママ友Bは、いつもたくさんのママ友たちを誘って公園や遊園地に行っているそう。さすがに、今回の休校措置ではおとなしくするのかと思いきや…
「ママ友Bには4人の子供がいます。さらに、同じく4人の子を持つママ2組を誘って、大人3人・子供12人での大移動。遊園地に行ったりショッピングモールに行ったりと、夏休みのような気分でいる様子です。一度スーパーでばったり出会ったときの話では、この地域は感染者が確認されていないから問題ない、という考え方のようでした」
この臨時休校措置では、感染予防はもちろん「自身が感染を広げない」という意識も重要な意味を持っているのではないでしょうか。Tさんは、ママ友Bが楽しそうに載せているSNSにさりげなく「今は控えたほうがいいのでは?」と苦言を呈したといいますが、行動の制限には至らなかったようです。
常識や価値観の違いは、こんなときに表れるのかも
もともと、人の持つ常識や価値観には大きな違いがあります。平凡な日常のなかで築く人間関係のなかでは、それほど大きな違和感を覚えることはないかもしれません。
しかし、今回のようなパターンは違います。世界中でパンデミック騒ぎとなっている今、あまりにも自分勝手な行動を続けていては眉をひそめられてしまうこともあるでしょう。もちろん、子供と一緒に家にこもり続けるのがいいという話ではありません。消費をすることで経済を支えていく必要性もあるでしょう。世界中が困難に立ち向かっている今、公的な情報をしっかりと確認しつつ、正しく恐れてきちんと予防に努めていきたいものですね。
【参照】
文部科学省「学校の臨時休業の実施状況、取組事例等について(https://www.mext.go.jp/content/20200319-mxt_kouhou02-000004520_1.pdf)」(令和2年3月19日時点)
東京都 新型コロナウイルス感染症対策サイト「都内の最新感染動向(https://stopcovid19.metro.tokyo.lg.jp/)」(2020年3月時点)
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