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社会人1年生はいくら貯めている? 新入社員の貯金方法「4つのやるべきこと」

LIMO / 2020年3月31日 18時20分

社会人1年生はいくら貯めている? 新入社員の貯金方法「4つのやるべきこと」

社会人1年生はいくら貯めている? 新入社員の貯金方法「4つのやるべきこと」

今年の新入社員は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大で何かと影響を受け、不安を感じる人も少なくないと思います。しかし、学生から社会人になるときは人生でも大きな節目の一つ。社会人になると学生時代よりお金の面でも自由度が増す代わりに自分で何もかもやらなければならなくなります。

そんな新入社員がつまずきやすいのが「貯金」。GMOあおぞらネット銀行株式会社が実施した「大学4年生・社会人1年生1000人の懐事情 マネーに関する調査2020 『貯蓄事情』と『銀行選び』(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000028.000034650.html)」によると、社会人1年生の貯蓄額で最も多かったのが「100~300万円未満」。しかし、以下のように貯蓄額にはばらつきがあり、お金が貯められる人とそうでない人に差があることがわかります。

0円(貯蓄はない)(13.2%)

10万円~30万円未満(14.2%)

50万円~100万円未満(15.8%)

100万円~300万円未満(20.0%)

この先も長く付き合っていく必要がある「貯金」だからこそ、最初が肝心。そこで今回は、金融機関勤務でFP資格を持つ筆者が、新入社員が貯金のためにやるべきことを紹介します。

1. 生活に必要な資金のイメージを掴む

学生から社会人になるときには生活が大きく変わります。実家で暮らしていた人が家を出て一人暮らしを始めたり、会社の寮に入ることもあります。

このように、「住む場所を自分のお金で確保する」という経験を初めてする人も少なくないのではないでしょうか。これの何が大変かと言うと、お金を管理すること。当然ながら、払えるお金がなくなって家賃を払えなくなれば、出ていかなければなりません。

学生時代から一人暮らしをしていた人ならば、新生活にかかるお金がいくらくらいか大体の見当がつくかもしれません。しかし、初めて一人暮らしをする場合は、金額の想像がつかないこともあるかもしれません。まずは、生活に必要な出費の項目やおおよその金額を下調べして、確認しておくことが大事です。

また、学生時代から一人暮らしをしていた人も、油断してはいけません。たとえば、住む場所が変われば家賃相場も変わりますし、仕事で帰りが遅くなると自分でご飯を作る元気もなくなって外食が増える可能性もあります。

社会人になると、飲み会など人付き合いの出費が多くなるかもしれませんし、身なりに気を遣わなくてはならないために被服費が多くかかるかもしれません。そのあたりを意識して、予算配分を行う必要があるのです。

可能なら、大学時代の先輩ですでに社会人になっている人や、入った会社で年の近い先輩に聞いてみてもいいでしょう。「毎月食費っていくらぐらいかかりますか?」とか、「スーツって何着くらいを着まわしていますか?」とか、「部署の飲み会って毎月何回ぐらいありますか?」などの質問をしてみれば、なんとなく生活費のイメージが湧いてくるはずです。

聞く相手が自分と似たタイプであればなおさらいいでしょう。自分は自炊をしないのに自炊ができる人に聞いたり、自分は一人暮らしなのに実家暮らしの人に聞いたりすると、現実にそぐわない回答が返ってくる場合もあるからです。参考になるような相手に話を聞くことが大前提です。

2. 目標と目的を明確化する

貯金を始めるうえで大事なのは、目標と目的です。目標というのは金額だけでなく、時期も含みます。「3年後の12月までに200万円」とか、「30歳の誕生日までに500万円」といった具体的な目標を定めることが必要です。これがないと、全体のスケジュールが立てられません。また、目的を明確にしておくことも重要です。

たとえば、「30歳で結婚したいから、貯金600万円くらいは貯めておきたい」とか、「28歳までに社会人留学したいから、500万円は用意しなきゃ」などです。目的が定まらないと、貯める意欲が維持できなくなりがちです。

社会人になったばかりの人が挫折しやすい目標は、「老後資金」を貯めようとすること。老後資金を早いうちから貯めておきなさいと言われることがあるとは思いますが、老後資金と言われても漠然としていて、いつから、いくら必要なのかという設定が非常にブレやすいのです。

老後資金の必要額は年金受給額によっても違いますし、定年をいつに設定するかにもよります。定年後も働くかとか、養わなければならない家族が何人かとか、定年後の生活ぶりによっても変わります。こんなに不確実なものを「早めから準備する」ことは本当に難しいのです。

そのため、まずはもう少し早く訪れるはずの結婚やマイホーム購入などに向けて、お金を貯めたほうがいいでしょう。ローンが早く完済できれば老後資金用の貯金にも余裕が出ます。

お金によっぽど余裕があれば老後資金を20代のうちからコツコツ貯めるのもいいのですが、結婚やマイホーム購入などを見越して貯金し、余った分は老後資金すという方法から始めてもいいのです。とにかく、長期的すぎる目標ではなく、5年、10年後くらいに訪れる目標から立てていきましょう。

3. 使える制度を調べておく

新入社員のうちは、お金に関する情報をそれほど多く持ち合わせていないと思います。ただ、まだ仕事が本格的に始まらないうちは時間はあります。その時期にはぜひ、自分が使えるさまざまな制度ついて調べてみてください。

たとえば、身近なところで言えば社会保険や雇用保険のしくみ。所得税や住民税の計算方法、支払時期、支払方法など。完全週休二日制と週休二日制の違いや、正社員、契約社員、派遣社員などという雇用形態の違い、会社の服務規程についても見ておくといいでしょう。

さらに、給与天引きで自動的にお金を貯められる財形貯蓄、税制優遇のあるNISA(ニーサ)、iDeCo(イデコ)といった制度についても調べておきたいですね。副業が認められている会社であれば、確定申告や雑所得、事業所得など、所得と税の種類についても知っておくと便利です。こういった知識は、必ず武器になりますので、時間のあるうちに調べておきましょう。

4. 貯金のためのルールを決める

貯金するうえで、いくつかのルールを定めることは非常に有効です。たとえば、筆者は新入社員のときに「毎日お弁当を作ること」と「飲み物はタンブラーで持ち歩くこと」、そして「飲み会は月4回までにすること」の3つをルールとして定めました。

都内の職場では、外食しようと思うとランチが1000円を超えることはめずらしくありません。そこで、新入社員には毎日外食のランチなんてとても無理だと思い、お弁当を作ることを決めました。このあたりのルールは職場になじんでからのほうが決めやすいかもしれませんね。

ただ、自分にとってハードルが高すぎるルールはNGです。筆者は料理が好きだったのでこのルールでよかったのですが、料理が苦手で自炊なんてしたことがないという人には厳しいルールですよね。そういう人は「コンビニで買い物をしない」とか「ランチは500円まで」とか、自分が守れそうなルールにしておきましょう。

また、ルールは1つでも2つでもいいのです。筆者の場合は「毎月5万円を絶対貯金する」と言った直接貯金に結び付くようなルールを守れる気がしなかったため、まずは自由に使えるお金をふやそうと上記3つのルールを設けていましたが、貯金金額のルールでももちろん構いません。とにかくマイルールを守るという習慣をつけることが大事です。

おわりに

ここで紹介したことは、直接的に貯金がどんどん貯まるコツというたぐいのものではありません。しかし、新入社員で気が引き締まっているうちに身につけておくと後々ラクになることばかりです。ちょっと面倒に感じることもあるかもしれませんが、ぜひ試してみてくださいね。

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