「いじめ」未満だけど意地悪なクラスメイト…親はどこまで介入すべき?
LIMO / 2020年4月3日 10時45分
![「いじめ」未満だけど意地悪なクラスメイト…親はどこまで介入すべき?](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_16612_0-small.jpg)
「いじめ」未満だけど意地悪なクラスメイト…親はどこまで介入すべき?
子どもが保育園、幼稚園や小学校に通い始めると、交友関係がグンと広がります。みんなと仲良くできればそれに越したことはありませんが、クラスメイトや園の仲間とトラブルが起きてしまうこともあるでしょう。
中には、保護者が「これって学校に報告してもいいのかな…」と躊躇してしまうような、「いじめ」とまでは言い切れないレベルの意地悪をする子どももいます。
そんなとき両親はどのような対応と、子どもへのフォローをするべきなのでしょうか。
これって…学校に報告していいの?
小学1年生の女の子のママ、Kさんのお話をご紹介しましょう。
Kさんの娘さんはとてもおとなしい性格なので、入学当初「学校で強気な子に何か言われないかな…」と心配していたそうです。しかし、Kさんの心配は杞憂に終わり、娘さんは毎日楽しそうに登校。Kさんはほっと胸をなでおろしました。
しかしある日の夜、突然娘さんが「明日から学校に行きたくない」と泣き出したのだそうです。娘さんの言い分は「隣の席の女の子が、毎回私の下敷きを使う」。
詳しく話を聞くと、こういうことでした。
Kさんの娘さんは、ユニコーンが描かれたピンクの下敷きを持って行っているそうです。お小遣いで買ったその下敷きを、娘さんはとても気に入っています。しかし、1週間前に席替えが行われ、隣の席になった女の子が「その下敷き可愛いね、交換しよう」と言い、有無を言わさず下敷きを取り換えてしまったのだそう。
「嫌だ」と言えなかったKさんの娘さん、仕方なくその子が代わりによこした無色透明の下敷きを使用していたのですが、その子の使い方がとても荒っぽく、自分の可愛い下敷きが壊されはしないかとヒヤヒヤしていたそうです。
ようやく授業が終わり、勇気を出して「下敷き返して」と告げた娘さん。しかし相手は「今日一日私が使いたい」と宣言し、返してくれなかったそう。
それ以来、毎日1時間目が始まる前に当然のように下敷きの交換を要求する彼女。娘さんが断ると、あからさまに落胆したそぶりを見せ、時には泣き真似までするのだそうです。
「お母さんが先生に言おうか?」と言うと、慌てて「大ごとにしたくないからやめて」と娘さん。それでも状況は改善されなかったため、ついにKさんは先生に報告し、その子を注意してもらったそうです。
「先生に叱られたとき、その子が『下敷きがうらやましかったけど、うちでは買ってもらえなかったから』と泣いていた…と娘から聞き、何とも言えない思いをしました」とKさん。少し後味が悪い結末となったようです。
子どもが辛そうなら報告を
Kさんのケースのように、「学校に報告すべきか躊躇する」ようなクラスメイトの言動に頭を抱えるママは少なくないようです。
やたら高圧的な態度をとる子どもがいて気になる。
娘を含めて3人組だけれど、何かあると娘が1人にされるらしく、悲しいと訴えてきた。
自分の前でわざと別の子とヒソヒソ話を始め、「何話しているの?」と聞くと「内緒」と言われた。
テストの点数や持ち物などで「自分のほうがすごい」とマウントを取るクラスメイトがいる。
など…。
もしここに大人が介入して事態が大きくなり、ますます園や学校に子どもの居場所がなくなったらどうしよう。先生にモンペだと思われたらどうしよう…などと考えてしまうと、どうしても子どもの話を聞いて終わりになる…という保護者が多いようです。
確かに話を聞いてあげることは大切ですし、ナイーブな子どもたちが「自分には味方がいる」と思えることは、何よりの力になります。
しかし、ここで忘れてはいけないのが「子ども自身が最終的にどのような解決にもっていきたいか」ということ。そしてそれに対して、適切なアドバイスを与えることではないでしょうか。
「自分の力で問題を解決したい」と子どもが訴えたら、どのように相手に伝えるべきかを一緒に考えてあげる。「とにかく穏やかに学校に通いたい」と訴えるなら、迷わず先生に事実のみを正確に伝えたうえで、子どもが傷ついていることを報告する。
子どもが何の迷いもなく学校に通えるようにしてあげること。これも親の役目のひとつです。
まとめ
「これくらいで学校に言うべきかどうか」を判断するのは親ではありません。子どももそれぞれ感じ方、傷つき方は違うのですから…。そして、「どうにかしてほしい…」と助けを求めてきたときには、迷わずに手をすぐに差し伸べてあげたいものです。
きっかけはちょっとしたいたずら心でも、やがて大きないじめへと発展していったケースはたくさんあります。「些細なこと」と感じられるうちに、何かしらの対処をしておくことが必要な場合もあるのです。
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