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【えぇっ?】「魔法のスマホで何でも買える」「自販機ドリンクで毎月赤字!?」我が子の金銭感覚に不安を感じたら

LIMO / 2020年3月30日 19時15分

【えぇっ?】「魔法のスマホで何でも買える」「自販機ドリンクで毎月赤字!?」我が子の金銭感覚に不安を感じたら

【えぇっ?】「魔法のスマホで何でも買える」「自販機ドリンクで毎月赤字!?」我が子の金銭感覚に不安を感じたら

~見直してみませんか?“お金の教育”~

生まれ育った世代によって、ものの考え方や行動の傾向に差が出るのはいつの時代も変わりません。

さらに、インターネットがない時代に生まれ育った親世代と、幼少期にすでにスマートフォンがある子ども世代とでは、モノ・場所・時間などに対する感覚に大きな差があって当然ですよね。

「お金に対する価値観」も、その一つ。

今回は、親子間でよく見られる「金銭感覚のズレ」について、例を挙げながら考えていきましょう。

「あ然!」「不安…」耳を疑う我が子の発言

子どものホンネは、ふとした言動に表れることがありますよね。思わず「えっ?」と自分の耳を疑ってしまった人も多いのではないかと思います。

では、ここでみなさんの体験談を見ていきましょう。

「もったいない感覚」ゼロ

「小学3年生の息子が傘を振り回していたので『傘が壊れるよ』と注意したところ、軽い口調で『じゃあ次は他のキャラクターの傘がいいな~』と言われました。

雨が降りそうなので折り畳み傘を持って行こうとした際、『コンビニでビニ傘買えばいいじゃん』と言われたことも…。『もったいない』とは思わないようです

スマホがあれば何でも買える

「娘と買い物をしていた時のこと。

服をねだられたので『お金持ってきてないから無理よ』と断ったら、『じゃあスマホで買えばいいじゃん』と返されて驚きました。『高ければスマホ決済で買えばいい』と思っているようです」

「大人買い」でお財布からっぽ

「ある日、息子が大量のトレーディングカードを買ってきました。おばあちゃんにもらったお小遣いを全額使ってしまったようです。

まだ小学生とはいえ、“大人買い”状態で散財する息子の金銭感覚に不安を感じました

マイボトルは重くてウザい!?

「高校生の息子が、毎月お小遣いが足りないと文句を言ってきます。よくよく聞いたら毎日ペットボトル飲料に500円近く使っていることが判明!しかも通学定期付きの電子マネーに“万が一のために”とチャージしたお金まで使い込んでいました。

それ以降、外出時には水筒を持っていくように言いましたが・・・本人は面倒くさがっていますけどね」

どうでしょう。子どもは親の背中を見て育つ、とは言いますが、「お金のしつけ」ってどうしたらいいのか、考えさせられるケースばかりですよね。

「子どもの金融教育の必要性」を考える

ではここで、金融広報中央委員会が2019年3月に行った『金融リテラシー調査2019年(https://www.shiruporuto.jp/public/data/survey/literacy_chosa/2019/pdf/19literacy.pdf)※』から、「金融教育を求める声・実施状況・効果」の項の調査結果を見てみましょう。

同調査のアンケートにて「金融教育を行うべき」と回答したのは全体の67.2%。ただ、そのうち、自身が金融教育を受けたことが「ある」という認識の人は、わずか8.5%にとどまっています。

また、学校等や家庭における金融教育の経験については、以下のようになっています。

学校等における金融教育を・・・

    受ける機会があり、受けた 7.2%
    受ける機会はあったが、受けなかった 1.8%
    受ける機会はなかった 75.0%
    わからない 16.0%

家庭における金融教育を・・・

    教わる機会はあった 20.3%
    教わる機会はなかった 62.3%
    わからない 17.4%

さらに、18~24歳の学生についてみてみると、アンケートとともに実施された「金融知識・判断力」に関する正誤問題の正答率は、「金融教育を受けた」と認識している学生が53.6%だったのに対し、「金融教育を受けていない」と認識している学生の正答率は39.6%と低くなっています。

18~24歳というと、親元を離れ、ひとりで生活を始めるということが多い年代でもあります。子どもの頃の「お金の教育」がいかに必要かということについても、大いに考えさせられる結果といえるかもしれませんね。

【参考】
『金融リテラシー調査2019年(https://www.shiruporuto.jp/public/data/survey/literacy_chosa/2019/pdf/19literacy.pdf)』知るぽると 金融広報中央委員会(https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/kurashijuku/shosai/vol_051.html)

※この調査は、全国の18~79歳の25,000人を対象に、インターネットによる回答形式で実施された調査で、『金融知識・判断力』に関する正誤問題とアンケートで構成されています。

日常生活を通じてお金の教育を

では、子どもたちの健全な金銭感覚を育てるために、私たち大人はどんなことを心がければよいでしょうか。

例えば、中学校では社会科や技術・家庭科の時間などを通じて「金融・家計」などに関するある程度のことは学習します。
しかしその知識は、実際にお金のやりくりをしてみることで定着していくものですよね。

そのベースとなるのは、やはり家庭での金融教育。

日頃の親の暮らし方や心がけ次第で、子どもに「お金」に対するある程度の教育ができるでしょう。

そこで、意識的にお金の教育を実践している家庭に具体的な方法を伺ってみました。

家族でがんばる「〇〇貯金」

家族旅行用の貯金の状況は、家族みんなで共有しています。

『いまラストスパートだから、今月は外食を減らして貯金に充てよう』と伝えれば、子ども達も納得できるようです。

計画的にお金を貯める大切さも学んでいることでしょう」

団らん時に資産形成の話も

投資や保険について夫婦間で相談する際は、あえて子ども達の前で話すようにしています。

『お金を預ける手段は銀行預金以外にもあるんだ』『投資にも、株や投資信託とか色々な選択肢があるのか』と、自然とお金に興味を持ってくれますよ」

お小遣いをもらったら

子どもがお年玉やお小遣いをもらったときは、事前に使い道を決めさせています。

その場の勢いで買わない、一部は貯金するなど、お金を計画的に使う力が育めますよ。

ほしいものがある場合、『どのくらいのペースで貯めていけばいいのか』と自分で計算することもあります」

子どもにお金の話をするときは…

日頃の生活にうまくお金の話題を取り入れることで、子どもの金銭感覚は少しずつ養われていきます。
一見子どもには難しいように思われる投資の話も、お金に興味を持つきっかけになるでしょう。

また「今、どうして株価が下がっているのか」「円安になると外国からの観光客が増えるのはなぜ?」など、新聞やテレビのニュースの話題をピックアップしてみるのもよいかもしれません。

ただ注意したいのは、会話の内容によってはお金にネガティブな印象を与えてしまう可能性があるという点。

たとえば、「わが家はお金がない」「他の家より貧しい」などと強調すると、子どもは親に対して不必要に遠慮してしまうことも。

同様に、よそのお宅を「ケチだ」「金遣いが荒い」などと批判することも、人を見下したりバカにしたりすることにつながる可能性があり、好ましくないかもしれません。

「パパやママが一生懸命お仕事して稼いできたお金だから、大切に使おうね」「家族が元気で仕事や学校に行ったり、おいしいごはんを食べたりできることは幸せだね」といった声かけはいいかもしれません。家族の存在や健康に感謝の気持ちを持ちながら、お金やモノを大切にする感覚が育まれていくでしょう。

さいごに

みなさんはどう感じましたか。
幼少時から「お金や物の大切さ」を教えながら、家計のやりくりへの興味を持たせることは、正しい金銭感覚を育てる第一歩かもしれません。

日頃から、家族で目標を立てて「〇〇貯金」をやってみる、モノを大切に扱う、など、家族でお金を大切にする雰囲気づくりができるといいですね。

親子で家計簿やお小遣い帳のつけかたを話し合うなど、子どもがお金の価値を知る機会を意識的に作ってみることもおススメです。

預貯金以外の資産形成に関する制度や、クレジットカード・電子マネーをはじめとするキャッシュレス決済など、私たちを取り巻く「お金のしくみ」は多様化が進んでいます。

情報であふれる世の中、子どもたちに正しい情報を分かりやすく説明できる大人であるために、高くアンテナを張って知識をアップデートしておきたいですね。

【参考】

『金融リテラシー調査2019年(https://www.shiruporuto.jp/public/data/survey/literacy_chosa/2019/pdf/19literacy.pdf)』知るぽると(金融広報中央委員会)

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