幼い子と2人の運転中にやりがちな危険行為。「ヒヤリハット」体験で感じたこと
LIMO / 2020年4月8日 10時45分
![幼い子と2人の運転中にやりがちな危険行為。「ヒヤリハット」体験で感じたこと](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_16791_0-small.jpg)
幼い子と2人の運転中にやりがちな危険行為。「ヒヤリハット」体験で感じたこと
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大に伴い、公共交通機関を避けて車移動を選択する人が増えているようです。普段は車に乗り慣れていないけれど、感染防止のために頑張って運転しているというケースも多いのではないでしょうか。
免許取得から約10年間ほとんど運転してこなかったものの、子どもが生まれてから必要に迫られて運転するようになった筆者。今でこそ慣れましたが、当初はチャイルドシートに座らせた乳幼児と2人きりで車移動する際に「あと一歩で事故になったかもしれない…」と感じたヒヤリハットな瞬間がたくさんありました。実際に筆者が経験したことをご紹介します。
子どもを泣き止ませるため赤信号で……
筆者が最初に子どもを乗せて車を運転したのは、子どもが1歳過ぎの頃。2つ隣の駅にある病院に連れていくときでした。車で10分もない距離なので、何の問題もなく到着できると思っていました。
念のため、後部座席に座る子どもがグズらないように、手の届くところにオモチャを置いていた筆者。しかし、これが逆効果だったのです。子どもは手に取ってしばらく遊ぶと床に落としてしまい、家を出発してまだ3分と経たないのに「取って、取って!」とギャン泣きしてしまいました。
しかし運転中なので、前を見ながらでは後ろの状況が確認できず「わー、泣いちゃった!」と強烈な焦りだけが募ります。いつまでも泣き止まないため、赤信号で止まったスキを狙ってギアを「P」に入れてサイドブレーキも引き、シートベルトを外して後部座席に手を伸ばし、拾ったオモチャを子どもに渡しました。
そして前を向いた瞬間、すでに青信号で前の車は進んでいる状態。急いで準備しながらも後ろの車からクラクションを鳴らされ、さらに子どもはまたオモチャを落として再びギャン泣き。
バタバタと準備して車を走らせましたが、結局子どもはその後も泣き続けるので「早く病院に着かなきゃ!」と注意力も散漫になりながら多少スピードを上げて運転をしていました。今考えると、そのときはとても危ない状況だったと反省しています。
子どもが泣いていても運転中に絶対に振り返らないために
それ以外にも後部座席に座る子どもの様子が気になってしまい、運転に集中できないタイミングが何度もありました。こうした経験から子どもと二人きりで運転する状況下では、安全のために絶対にすべきことを頭に入れておく必要性を感じました。
まず、たとえ運転中に泣かれても決して振り返らず前を見て運転を続けること。言うまでもなく脇見運転で前方不注意になれば、大事故につながりかねません。
また、あまりにもひどく泣いたり暴れたりする場合には、どこかに駐車したりコンビニなどに寄ったりして気分転換するタイミングを作ること。これは車に飽きてしまった子どもだけでなく、精神的に落ち着くために親にとっても大事なポイントでしょう。
そして、そのためにはたとえ短時間の移動だとしても時間に余裕を持って出発すること。子どもと一緒に車に乗った際には、何事もなく家からノンストップで目的地に到着できると過信してはいけないと感じました。
また、チャイルドシートが後ろ向きで顔が見えない赤ちゃんでも運転席のバックミラーで様子が確認できるベビーセーフティミラーや、車のヘッドレストに取り付けられるオモチャなどの便利アイテムも必要不可欠。
子どもがグズらないため以上に、子どもの様子が気になって運転に集中できない状態にしないためにこうしたアイテムを活用することはとても重要です。
「安全不確認」「脇見運転」「動静不注視」で交通事故は起こる
2020年4月6日から4月15日は「春の全国交通安全運動」の実施期間。交通安全を呼びかけるさまざまな取り組みが全国でなされています。ちなみに2019年の全国での交通事故件数は38万1237件で、交通事故の発生原因上位は「安全不確認」「脇見運転」「動静不注視」となっています。
「動静不注視」とは、周囲の状況を楽観的に考えてしまい、周囲の車両や歩行者の動静を十分に注視しないこと。「対向車がよけてくれるだろうと思った」とか「まさか車線変更してくるとは」という判断の誤りが事故につながります。
そんな中、「交通安全意識を高めるとお得になる」というサービスを実施する動きも見られています。
たとえば大手カー用品チェーンのイエローハットでは、この「春の交通安全運動」の期間中、交通事故につながる運転中の「ヒヤリ」や「ハット」をなくすことを目指した「ヒヤリハット撲滅キャンペーン(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000044111.html)」を実施。「ヒヤリ」や「ハット」を軽減する商品が安くなる特別クーポン付リーフレットを全国の店舗で配布します。
また、ソニー損保は2020年3月18日から運転特性連動型自動車保険「GOOD DRIVE(グッドドライブ)(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000230.000001545.html)」の販売をスタート。スマートフォンで計測した運転特性データから事故リスクを推定し、その結果に応じて保険料を最大30%キャッシュバックするという内容です。
乳幼児を乗せた運転は、慣れていないと不安や恐怖がつきまといます。しかし、運転に際して大事なことは、子どもを乗せていようが乗せていまいが大きな違いはありません。
皆さんも4月6日から4月15日までの「春の全国交通安全運動」期間を、改めて自分の運転を見直し、交通安全の意識をさらに高めるきっかけにしてみてはいかがでしょうか。
【参考資料】
「令和元年中の交通事故の発生状況(https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&toukei=00130002&tstat=000001027457&cycle=7&year=20190&month=0)」(警察庁交通局)
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