サラリーマンにも「人生が変わる瞬間」がある。自分を変えたきっかけは?
LIMO / 2020年4月12日 11時45分
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サラリーマンにも「人生が変わる瞬間」がある。自分を変えたきっかけは?
誰にでも、大なり小なり自分を変えた出来事があるのではないでしょうか。著名な経営者や研究者にも、自分を変えたきっかけがあって偉業を遂げることができたという人が多いものです。
そこで今回は、3人のサラリーマンに「自分を変えた出来事」について聞いてみました。経営者や自営業ではなく、会社に雇われているサラリーマンという立場で働く彼らの話には何か学ぶものがあるかもしれません。
仕事の成績で負けて自信喪失したこと
大手金融機関でディーラーとして働くAさんは、ある先輩に出会って自分の生き方が変わったと言います。
「若いときは自分が一番優秀だと思っていたし、ディーリングの成績もよかったから正直に言えば驕りたかぶっていたところがあった。実際に上司から高く評価されていたし、同僚の誰より成績がよかったから」とAさん。
「新人が入ってきてもほったらかしだし、面倒な事務仕事は人任せ。でも、ある外資系金融から中途入社してきた先輩が、まぁとにかく優秀で。ディーリングの成績もさることながら、後輩や同僚にも親切で、事務処理も文句を言わずに引き受けるし、新人教育にも熱心だった」と振り返ります。この先輩との出会いがAさんを変えたと言います。
「その先輩にディーリングの成績で負けたときに、『成績が劣ったうえに、新人教育とか事務処理とかもやらないオレに価値はあるのか』とふと思った。その瞬間は焦燥感とか敗北感とか、いろんな思いが心の中に渦巻いていたのを覚えている。で、『このままじゃこの会社にオレの居場所はなくなる、オレの価値が相対的に下がる』と思って、プライドを捨てて仕事にちゃんと向き合うことにした」のだそう。
「ただ、やっぱりすぐにはプライドを捨てられなかったから最初は死ぬほど苦しかったけれど、あの一件がなかったら自分の小ささに気付けなかったし、いま楽しいと思いながら仕事を続けられていなかったと思う」と話してくれました。
Aさんと話をしていても「驕りたかぶる」という言葉とは正反対の印象なのでとても意外でした。
妻の出産に立ち会ったこと
総合商社で管理職をしているBさんは、「出産に立ち会ったこと」が自分を変えた一番の出来事だと語ります。
「それまでは子どもが好きとか、子どもが欲しいと思ったことはなかった。正直、妻のお腹に命が宿ったと聞いたときも『まあ、そんなこともあるよな』という感じ。父親になる自覚なんて全くなかったし、お腹が大きくなっていくのを見て『本当に父親になれるかな、子どもをかわいいと思えるかな』と不安に思っていたくらい」と教えてくれました。
自分のお腹で子どもが育つわけではない男性は、父親になる自覚がなかなか芽生えない人も多いと言いますが、Bさんも、そうした一人だったようです。
「でも、出産に立ち会って自然と涙がでた。ありきたりだけれど、人間ってすごいなというか、感無量っていうのはこういうことを言うんだと感じた。生まれてきてくれた娘にもそうだけど、何より産んでくれた妻に感謝の気持ちが止まらなかった」とBさん。
「それまでは、あくまで自分が人生の主人公だと思っていたし、子どもができてもそれは変わらないと思っていた。でも子どもが生まれたら視野が広がったというか、子どものためならなんだってできると本当に思った。主人公にならなくてもいいと思った」とのこと。
子どもを産んで変わる女性は多いですが、やはり男性も変わるものなのですね。
海外留学で死ぬほど勉強したこと
最後は、金融機関の海外関連部署で働くCさんです。Cさんを変えた出来事は、「会社のお金で海外留学をさせてもらい、MBAを取得するために死ぬほど勉強したこと」だと言います。
「社内の試験を経て留学したけれど、海外の教育機関では学生が驚くほど熱心で、日本の大学生みたいに『単位だけ取れればいい』なんて勉強の仕方は全くしない。そのギャップにまずは驚いたし、日本とは熱心な人の割合が全然違うなと感じた」とCさん。大学院生のときもある程度真面目に勉強していたと言いますが、海外の学生のレベルの高さに驚いたのだそう。
「彼らの熱心さに影響されて、自分も勉学に励む時間が増えた。アメリカの学生たちと話していると、自然とディスカッションになる。そうして話すことが刺激的だったし、『そんなモノの見方をするんだ』という発見が毎日山ほどあった」とCさん。
「そうした発見を放置するのはもったいなかったから、その都度メモに取った。それを見返して調べて学んで、次の日にその話をしてくれた相手に向かってアウトプットする。海外の学生は自国の政治に強い関心があるから、政治の話をたくさん調べた思い出がある」と笑って話してくれました。
その経験をきっかけに、勉強の本質を見た気がしたというCさん。
「あのときほど勉強に夢中になれて、いろんな知識を貪欲に吸収しようとした時期はない。ここまで自分でもできるんだっていう、リミッターみたいなものが外れた気がした。自分の人生の中でたぶん最も濃い時間で、自分にとって有益な時間だったと思う」と教えてくれました。
おわりに
ここで紹介した事例と同じような経験ができる人は多くないかもしれません。しかし、彼らのように自分を変える出来事があれば、それまで見ていた景色が違って見えるかもしれませんね。ぜひ自分から、新しい世界に飛び込んでみたり、やったことのないことにチャレンジしてみてください。
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