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コロナショックで将来のお金が不安…不況に備えて今やれることは?

LIMO / 2020年4月10日 20時35分

コロナショックで将来のお金が不安…不況に備えて今やれることは?

コロナショックで将来のお金が不安…不況に備えて今やれることは?

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な拡大を受けて、株価は毎日乱高下しています。世界中で都市封鎖や外出禁止令が発動され、日本でも4月7日に緊急事態宣言が出されました。こうした混乱は長引くことが予想され、今後の経済の悪化は否めません。

もちろん健康が第一ではありますが、経済の停滞は生活の困窮にもつながります。先が見えない状況に不安を感じている方も多いかと思いますので、最悪の事態に備えて対策すべきことを考えてみましょう。

コロナショックで起きつつあること

今回のコロナウイルス感染症により、既に観光業・飲食業・航空業などが打撃を受けています。このまま消費が冷え込みめば、当然雇用も減ることになるでしょう。

既にハウステンボスでの派遣切りが報道され、自営業やフリーランスへの影響も多大なものになっています。また、企業業績が悪化すれば、サラリーマンの給与への影響も懸念されます。

資金繰りに悩む企業はすでに増加しており、金融庁が金融機関に実施した緊急調査によると、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた企業からの相談件数が、2月1日から3月19日の期間で計約21万2000件、緊急融資に関する中小企業から政府系金融機関への相談件数は1月末から4月1日の期間で計約30万件に上るといいます。

資金繰りが苦しい状況が続けば、最悪の場合、企業倒産という事態にもなりかねません。帝国データバンクと東京商工リサーチによると、4月1日夕時点での新型コロナウイルスの影響を受けた関連倒産は全国で31件となっています。

4月7日には、家計や中小企業への現金給付などを含む事業規模108兆円の緊急経済対策が閣議決定されましたが、既に広がっている不安をどこまで拭えるかは未知数です。

”コロナ不況”に備えて今やるべきこと

このコロナショックはまだまだ入り口で、どれくらいの影響があるのか、どのくらいの期間で収束するかは誰にもわかりません。そのため、長引くことが予想される経済の悪化に備えて今やるべきことをファイナンシャルプランナーの立場で考えてみます。

副業をなるべく早く始める

企業業績の悪化でボーナスが減ったり、最悪は給与カットが行われるということは今回の件においても想像できます。そうすると、たとえばボーナス見込みでローンを組んでいる場合など、収入減が生活苦に直結してしまいます。

所属する会社だけからしか給料が得られないということは、会社の経営が傾けば自分の生活も脅かされるということになります。その点、将来に向けて収入の口を増やすことができれば少しは心の余裕ができるのではないでしょうか。

たとえば、初心者でも副業を始めやすいクラウドソーシングサイトでは、データ入力や文字起こしから、通訳・プログラミング・ライターなどさまざまな職種を募集しています。

また、副業でフリーランスや個人事業主として働く場合、自宅の家賃や光熱費、通信費なども仕事に利用していると明確に説明できれば、家事按分して必要経費にできるので節税もしやすくなります。

家事按分とは、自宅で個人事業主やフリーランスとして仕事をしている場合、仕事で利用する割合に応じて確定申告時に必要経費として申告できることです。ただ、青色申告と白色申告では家事按分できる率が異なるので注意が必要です。

しかし、今後、経済の悪化スピードが速ければ、副業の仕事も激減するという可能性もあります。

実際、クラウドソーシングサイトを運営するクラウドワークスが、2020年4月6日にフリーランス形態で働く利用者計1400人を対象に調査したところ、新型コロナウイルスの影響で収入に影響が出ていると答えた人は6割超でした。

そのため、「稼げる時に稼ぐ」という気持ちで早めに取り組むと良いかと思います。

長期的な投資を始める

株価が下がると悲壮感が漂いますが、これから投資を始める場合はチャンスだと言うこともできるでしょう。

筆者は2011年にメガバンクに入社し、多くの富裕層(企業オーナー)の顧客を担当しました。当時はリーマンショックの影響が残るところに東日本大震災が起きて経済は停滞していましたが、そんな中でも富裕層達は粛々と投資を続けていました。

そして、経済が回復してくると富裕層が投資した金融商品の含み益がどんどん増えていくことを目の当たりにして、短期的な株価の上下などで一喜一憂するのではなく、長期的な視点での投資が持つ効果を実感したのです。

正直なところ、世界中のアナリストが1カ月前に今の状況を予言できなかったように、誰にも今回のコロナショックによる底値は分かりません。収束の兆しが見えるまでは不安定な値動きになるでしょう。

しかし、コロナショック前に高値圏だったものを割安に手に入れることができるというのも事実です。たとえば、トヨタ自動車の株価は2020年に入り2月中旬頃までは7,000円台後半での取引が続いていましたが、3月13日には一時5,771円の安値を付け、直近は6,500円台〜6,700円台で推移しています(4月9日時点)。

今すぐ購入してもしばらくは大きな上昇がなかったり、さらに安値を割り込み含み損になったりすることも考えられます。しかし、企業は基本的には前向きかつ株価を押し上げようと努力するので、数年単位の長期目線で見るとリターンを得られる可能性も少なくないでしょう。

倒産や業績悪化などを考えると個別株への投資は不安だという場合は、指数連動のETFや投資信託などへの投資もありますので、投資知識やリスク許容の範囲で自分に合う投資方法を見つけるといいでしょう。さらに、先行きが不透明な情勢では収入減の可能性もあります。そのため、あくまで余裕資金の範囲で行うことが重要です。

また、投資の手法に「ドルコスト平均法」というものがあります。ドルコスト平均法とは、価格が変動する金融商品を一定の金額で、時間を分散して定期的に買い続ける方法です。

たとえば、ある投資信託を毎月1日に1万円ずつ買っていきます。定期的に一定額の買い付けを行うことにより、価格が安い時には多く、価格が高い時には少ない口数を買うことになるわけです。それによって買付タイミングによるリスクが軽減されます。

たしかに、安い時を見極めて買えるのが一番良いですが、投資初心者が安値を見極めるのは非常に難しいものです。今が安いからといっぺんに買っても、その後さらに値下がりして含み損を抱えてしまったという失敗につながりかねません。

そのため、株式や投資信託の積立投資で時間を分散し、投資対象もさまざまな種類に分散し、かつ長期的な保有をすることで安定した運用が期待できるのです。

おわりに

健康面での安全が一番であることは疑いのないことなので、外出自粛などの措置は必要です。しかし、経済活動が極端に鈍化すれば、今まで当たり前だと思っていた日常生活が普通にできなくなるかもしれません。また、収入や貯蓄が減れば、将来への不安も増していきます。

今回の新型コロナウイルスの件は、まだ収束の兆しも見えていないので、不安を感じている方も多いかと思いますが、副業や投資など、将来を見据えて収入や資産を少しでも増やすためにできることもあります。

何もしなければ何も生まれませんし、行動を起こすことで不安が軽減されるかもしれません。こんな時だからこそ挑戦してみるのも良いのではないでしょうか。

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