牛丼の吉野家HD、新型コロナの影響下でも全店売上高が対前年同月比100.0%を維持(2020年3月)
LIMO / 2020年4月9日 11時20分
牛丼の吉野家HD、新型コロナの影響下でも全店売上高が対前年同月比100.0%を維持(2020年3月)
注目小売店月次実績シリーズ
シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「吉野家」他を運営する吉野家HD(9861)の2020年3月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年4月に更新された吉野家HDの2020年3月既存店売上高は、対前年同月比98.2%。内訳は客数100.1%、客単価98.0%と、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が本格化する中で、客数の維持はできたものの客単価が落ち込んだ結果、マイナス成長となりました。
一方、全店売上高は100.0%と横ばいです。また、客数102.1%、客単価98.0%で、この環境下での客数増を果たしています。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。
新型コロナの影響が本格化した3月は対前年同月比でマイナス成長となり、2021年2月期はマイナス成長からのスタートとなりました。しかし前期は2月を除き(特殊要因あり)、11カ月全ての月でプラス成長が続きました。
また、全店売上高は前期全ての月でプラス成長を達成する好調ぶりを見せており、3月も対前年同月比横ばいを維持する原動力となっています。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2018年から1,600円台で底値を形成し、2019年5月より上昇を開始。その後は2020年1月に3,050円の高値に到達しました。
しかし3,050円が天井となり下落を開始し、2月後半以降の株式市場全体の下落もあり、3月には1,700円台にまで下落。その後いったん2,200円台までリバウンドしましたが再度下落し、現在は2,000円前後での攻防となっています。
3月は新型コロナウイルスの影響が本格化しましたが、同社は対前年同月比で既存店98.2%、全店100.0%とギリギリ踏みとどまっている状態です。より厳しくなる環境で、4月以降どこまで数字を維持できるのかが注目されます。
参考資料:吉野家月次推移(2020年度)(https://www.yoshinoya-holdings.com/ir/report/yoshinoya.html)、吉野家月次推移(2019年度)(https://www.yoshinoya-holdings.com/ir/report/file/report_2019.pdf)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
ファーストリテが一時4%超高、好調な4月のユニクロ売上高で
ロイター / 2024年5月7日 10時16分
-
コンビニ売上高0.4%増 3月、温かい麺や飲料好調
共同通信 / 2024年4月22日 15時57分
-
3月コンビニ既存店売上高は前年比0.4%増、4カ月連続のプラス
ロイター / 2024年4月22日 15時24分
-
週刊コンビニエンスストアニュース 大手コンビニ3社の決算、売上高・利益ともに大きく伸長
ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2024年4月15日 20時55分
-
なぜ、セブンで149円の「パン」が売れているのか? 背景にある“切実”な事情とは
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年4月12日 6時30分
ランキング
-
1通販のニッセンを売却=41億円で歯愛メディカルに―セブン&アイ
時事通信 / 2024年5月9日 18時17分
-
2初心者の個人投資家こそ「高配当株」狙うべき理由 「高配当×高成長」で"2度おいしい"投資のコツ
東洋経済オンライン / 2024年5月10日 8時30分
-
3このキャラはもしかして...? マクドナルドのX、次回の「ハッピーセット」ヒント画像公開で話題に
J-CASTニュース / 2024年5月9日 21時33分
-
4ドア代わりの“緑色の板”をはがした先の「まさかの光景」…リフォーム業者も青ざめる激安ボロボロ物件を「利回り16%のお宝物件」に激変させた驚きの方法【不動産投資の実話】
THE GOLD ONLINE(ゴールドオンライン) / 2024年5月10日 9時45分
-
5ブラザー社長「信頼関係を築くことは見込めない」…ローランドDGへのTOBを事実上断念
読売新聞 / 2024年5月9日 18時11分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください