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なんで今!? 新型コロナ感染拡大のさなかに旅行をしようとする人たち

LIMO / 2020年4月18日 10時45分

なんで今!? 新型コロナ感染拡大のさなかに旅行をしようとする人たち

なんで今!? 新型コロナ感染拡大のさなかに旅行をしようとする人たち

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大で、今まで経験したことのない状況に向かいつつある世の中。2カ月ほど前にはたくさんの人であふれていた街中も、今は外出を控えることが常識となり、閑散としています。

大半の人が感染拡大の防止につながるようにと不要不急の外出を控えはじめていた中でも、我関せずとばかりに自分の予定を優先しようとしていた人も一定数います。今回は、筆者の身近にいた非常識な行動をしようとする人の話をご紹介したいと思います。

友人の義母のトンデモ話

それはまだ、政府から「緊急事態宣言」が出される前のこと。とはいえ、新型コロナウイルス感染への不安がすでに人々の間に広がっていた時期、友人から驚くような話を聞きました。話の主人公は、その友人の義母。日本各地でコロナ感染者が増えつつある時期に、あえて旅行を敢行しようとしていたそうで…。

友人は、ある日仕事を終えて帰宅した夫から「母親が旅行の計画をしているらしい」と打ち明けられたそう。夫に対しては「ちょっと考えられないんだけど…」と伝えましたが、嫁という立場上、自分が強く反対を唱えることはためらわれました。

友人やその義母が住んでいるのは、その時期はまだ新型コロナウイルスの感染者が比較的少なかった地域。緊張感も不安感も湧いていなかったのでしょう。今でこそ、感染者が少ない地域にいるのであれば、外に出ないことがその地域を守るために必要な行動だというのは容易に想像できるはず。友人の義母は、自分一人の行動がその地域を危険にさらすような事態に発展するかもしれないという可能性まで、まだ想像できなかったのです。

友人は、夫と義父にもう一度説得してくれるようにお願いしたそう。家族の真剣な働きかけと、出発日の1週間ほど前から日本全国の状況が悪化したこともあり、なんとか義母の旅行をキャンセルに持ち込むことができたそうです。

──が! この状況になっていてもまだ「ゴールデンウイークのチケットはキャンセルしてないの」と義母からは伝えられたそう。ゴールデンウイークについても、キャンセルしなければならない状況であるのは目に見えているのに…。

「これからの付き合い方を考えてしまうような出来事だった」と友人は言っていました。友人のケースでは、夫と義父が常識人であったことが救いだったと思いますが、この期に及んで同じことを繰り返そうとしている義母に、友人家族はまた振り回されるのだろうなと思うと、気の毒でなりませんでした。

休校だからと旅行計画を練り始める学生たち

筆者は趣味として、あるスポーツ競技に取り組んでいます。体育館で行う競技であるため、新型コロナの感染が広まりつつある時期にチームメイトへ向けて、「今は練習をやめるべきなのではないか」と意見を投げかけました。

筆者が住んでいるのは、感染者数が比較的少ない県の地方都市なのですが、公共施設なども続々と休館しはじめ、行動を変えていく必要がありそうだという空気がすでに漂っていました。

筆者と同じ世代や少し上の世代の人たちは、“いつ自分が感染してまわりにうつしてしまうかわからない”という不安から、筆者の意見に賛同してくれた人が多数いました。一方、同じチームメンバーでも、大学生たちは、これだけ連日報道されてネットでも情報が伝えられているにもかかわらず、危機感をそれほど持っていない様子だったのです。

「軒並み体育館の使用が禁止になっているのに、うちのチームの体育館は今まで通り使えてラッキー!くらいにしか思ってなかった」

──というのが、彼・彼女たちの偽らざる気持ち。「卒業旅行で海外へ行った学生たちが新型コロナを発症した」というテレビのニュースを思い出し、妙に納得した瞬間でした。

社会人として仕事をしているメンバーには、自分の家族はもちろん、職場にも迷惑をかけるかもしれないので、できれば今は活動したくないという合理的な判断があります。しかし学生たちは、「学校もないし練習もないなら、旅行でもしよう!」という声が上がってしまうほど、危機感を持っていないようでした。

実際街中でも、休校をいいことに遊びに来ている学生らしき若者たちをよく見かけていました。どこかで、自分のまわりにいる人たちの良識を信じていたこともあって、これほどの認識の違いがあるのかと驚いてしまいました。

今は日本だけでなく、世界中の人々が一丸となってコロナ終息に向けて力を合わせるべきとき。もうそろそろ年代や生活環境の違いを越えて「危機感を共有できている」と信じたいのですが、みなさんのまわりの様子はいかがですか?

今は「用心しすぎ」くらいがちょうどいい

人には個性があるのが当然で、リスクに対する感度も人それぞれなのは仕方がないとは思います。しかし今のような緊急事態では、全員で力を合わせて見えない敵に立ち向かっていくしか打開策はないのではないでしょうか。

“自分だけは大丈夫”という理由なき思い込みを捨てて、自分や近くにいる人を守るのに専念することがベスト。それが他人や社会を守ることにもなるのですから。きれいごとを言っているように聞こえるかもしれません。しかし、全員が本気で向き合って戦わなければ、真の光は見えないような気がしてならないのです。

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