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欧米の感染峠越えの兆しは本物? 日経平均は今週1万9500円を超えられるか

LIMO / 2020年4月12日 20時0分

欧米の感染峠越えの兆しは本物? 日経平均は今週1万9500円を超えられるか

欧米の感染峠越えの兆しは本物? 日経平均は今週1万9500円を超えられるか

【日経平均株価】テクニカル分析 2019年4月12日

緊急事態宣言が発令されるが、悪材料出尽くし感で買われる

2020年4月10日の東京株式市場で、日経平均株価の終値は前日より152円73銭高の19,498円50銭となりました。

米ニューヨーク州のクオモ知事が5日、1日当たりの死者数が初めて前日より減少したと語りました。感染のピークアウトの期待感から海外勢がリスクテイクの動きとなり、日経平均は週初6日に大幅上昇。ただし国内では、7日に緊急事態宣言が出されるとの見方が広がったことからその後は乱高下となりました。

実際に7都道府県を対象とした緊急事態宣言が発出されましたが、政府が緊急経済対策を打ち出したこともあって、むしろ悪材料出尽くし感により買われる動きとなり、8日も上昇。9日には米連邦準備理事会(FRB)が大規模な金融支援策を決めたことから米株式相場が上昇、10日の日経平均も連れ高となりました。

今週の展開はどうなるでしょうか。欧米で感染拡大がピークアウトの兆しがあると言われています。これが本物ならもちろん積極的に買いに行きたいところですが、まだ予断を許さないところです。死者数が米国に次いで世界2番目のイタリアでも一時、新規感染者数・死者数が横ばいと伝えられましたが、9日には再度増加しました。

国内を見ると、死者数は欧米に比べて抑えられているものの、感染者数が増えています。東京都の感染者数は連日、最多を更新しています。今後、感染者数が爆発的に増加するという予測もあります。緊急事態宣言は出たものの、海外のようなロックダウン(都市封鎖)はできないため、強制力も限定的です。

一方で、デパートや商業施設、外食チェーンなどでは休業したり営業時間を短縮したりするところも多く、実体経済への影響が懸念されます。今後、企業業績の下方修正などが発表されれば、売られやすくなるでしょう。ただし、この環境下でも株価が上昇している銘柄もあります。個別銘柄の物色で、なんとかしのいでいきたいところです。

二番底完成で短期的な上昇トレンド形成に期待

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週は25日線付近で上値を抑えられると、5日線も割り込んで下落しました。

ただ、ここからつるべ落としのように下がっていくよりは、二番底(Wボトム)を形成する動きになるのではないかと予想されていました。実際に、目先意識されやすい18,000円付近で底を打つと、そこから反発し、5日線だけでなく25日線も回復しています。

今後の展開はどうなるでしょうか。チャート上のポイントは、3月25日の高値(19,564円)になります。というのは、3月19日を大底とすると、ここが戻り高値になっているからです。4月10日の高値は19,500円で、この戻り高値を超えることができませんでした。

ここを超えるとWボトムが完成し、短期的には上昇トレンドが形成されます。ただし、逆にここを超えられないと、Wトップの形になります。その場合、短期的には下降トレンドになります。その点では今週、19,500円を超えられるかどうかが注目されます。

先週、5日線が25日線を下から上に抜けるゴールデンクロスが完成しました。まだ25日線の傾きは下向きですが、徐々に緩やかになっています。日柄をこなして、25日線が上向きになるようであれば目線を上に持っていいでしょう。

一方で今週、19,500円を超えられないようであれば、下値メドは目先意識されやすい19,000円や18,000円、さらに二番底の17,646円になります。17,646円を割り込むと、大底の16,358円まで視野に入ってくるので注意が必要です。

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