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20代は年間手取り収入300万円未満が約6割。これでは結婚・出産はムリ?

LIMO / 2020年4月15日 20時15分

20代は年間手取り収入300万円未満が約6割。これでは結婚・出産はムリ?

20代は年間手取り収入300万円未満が約6割。これでは結婚・出産はムリ?

20代というのは、前半は学生から社会人になるタイミングで、後半は結婚や子どもができるといったライフイベントがあるなど、環境の変化が大きい時期ですね。

そんな20代のお金事情はどうなっているのでしょうか。貯蓄や年収、消費に関する調査、1000万円を貯めた20代のエピソードを見ていきましょう。

気になる20代のお小遣い・貯蓄事情、年収の現実は?

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社は、2020年3月に発表した「20代・30代・40代の金銭感覚についての意識調査2020(http://www.smbc-cf.com/news/datas/chousa_200312.pdf)」(対象:20代1000人、30代500人、40代500人)の中で、20代のお小遣い・貯蓄事情を紹介しています。

まず、20代のお小遣いの月平均額は28,760円。これは、30代の26,684円、40代の27,085円より多いという結果です。

また、20代の貯蓄の調整平均額※は53万円。しかし、貯蓄額が50万円以下という回答が46.3%、0円(貯蓄できていない)も18.6%どなるなど、貯蓄できている人とそうでない人に格差があることも見て取れます。

※当該設問では、上位数%のデータにみられた極端な値の影響を除外するため、10%調整平均(上位と下位からそれぞれ10%のデータを除外して算出した相加平均)を利用。

さらに、同調査では「目標年収」についても調査しており、20代有職者の平均は751万円となっています。

一方、ライフイベントと収入の関係に対する質問では、結婚しても良いと思える世帯年収が400万円と答えた割合は41.0%、500万は56.0%。出産・子育て(1人)しようと思える世帯年収は500万円が44.9%、600万円が55.5%という結果でした。

では、現実はどうなのでしょうか?

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯](令和元年)(https://www.shiruporuto.jp/public/data/movie/yoron/tanshin/2019/19bunruit001.html)」によると、20代の年間手取り収入分布は以下の通りとなっています。

収入はない…10.1%
300万円未満…58.7%
300~500万円未満…26.8%
500~750万円未満…3.6%
750~1000万円未満…0.2%
1000~1200万円未満…0.0%
1200万円以上…0.8%
無回答…0.0%

このように年収300万円以下が6割弱となっており、上述の「結婚しても良い」「出産・子育てしようと思える」世帯年収額が400万円〜600万円であることを考えると、共働きでないとなかなか実現できなさそうです。

20代のキャッシュレス派やサブスク利用者はどのくらい?

次に、「20代・30代・40代の金銭感覚についての意識調査2020」から消費行動を見てみましょう。

まず、キャッシュレス決済の利用状況については、「スーパーやコンビニなどでの普段の買い物では現金決済よりキャッシュレス決済のほうが多い」が、20代53.9%、30代60.0%、40代59.6%と、20代が一番利用率が低いという結果でした。

ただし、前回の調査結果と比べると、前回44.1%→今回53.9%と伸び率が高いのが特徴です。

また、20代で「月額・定額制で使い放題のサービス(サブスクリプションサービス)にお金をかけている」という人は32.0%、「月額・定額制で使い放題のサービスにお金をかけている人」の月平均利用額は2,222円で、動画や音楽配信が主な利用目的となっています。

20代で1000万円貯まった人の貯蓄法は?

20代は収入も少なく、貯蓄を増やすのは簡単ではありません。しかし、中には20代のうちに貯蓄1000万円に手が届いたという人もいます。いったいどんな方法でお金を貯めたのでしょうか。

まず、徹底的に先取り貯金をすることでお金を増やしたというAさんは、給料の半分とボーナスの全額を貯蓄に回したといいます。

先取り貯金とは、給与などが入ったらすぐに自分で決めた金額を貯蓄用口座に移してしまうこと。寮に住んでいたことでお金が貯めやすかったといいますが、先取り貯金をして残ったお金でどう節約しながら生活するかをゲームのように楽しんだそうです。

また、奨学金の返済を抱えていたBさんは、勤務先の給与だけでは足りないと副業を始めたといいます。最初は音声の文字起こしや入力作業などをするものの効率が悪く、アルバイトとして平日の夜と週末にコールセンターで働くことに落ち着いたそうです。

Cさんは不動産投資をしたいという目標で、購入資金を貯めるために給与のほとんどを貯蓄に回し、休日は不動産投資に必要な資格の勉強をするなどしてお金を極力使わない過ごし方をしているといいます。本人いわく、不動産投資を始めるという夢があるので、それに向けてお金を貯めるのが楽しいのだそうです。

おわりに

収入300万円以下がボリュームゾーンである20代。収入が少ない中で貯蓄を増やすのは一見難しそうですが、独身のうちはお金を使うのも貯めるのも自分次第。

貯蓄巧者のエピソードからは、いかにモチベーションを維持するかが大切だということが見えてきます。自分に合った貯蓄法を見つけて、楽しく貯めていけるといいですね。

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