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休校&テレワークで親子イライラ?じつは、大きなメリット「親子料理」のコツ

LIMO / 2020年4月19日 10時15分

休校&テレワークで親子イライラ?じつは、大きなメリット「親子料理」のコツ

休校&テレワークで親子イライラ?じつは、大きなメリット「親子料理」のコツ

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を防止するため、東京都を含む7都府県に「緊急事態宣言」が発令されました。その後、まだまだ感染者が増加している状況から、対象地域は全国へ拡大されました。

外周自粛が要請されている中、小中高校などの休校で、自宅で仕事をしながら育児・家事をこなしている方も多いのではないでしょうか。

仕事が進まず、子どもも親に構ってもらえず、イライラしてしまっている親子もいるかもしれません。今回は子ども料理研究家であり、リトルシェフクッキング㈱の代表取締役である武田昌美さんに、「親子でお昼ごはんを作る」メリットとコツをうかがいました。

料理を通して自己肯定感を育む

初めまして。私は、料理を通じた幼児教育を行うベンチャー企業リトルシェフクッキング㈱の武田昌美と申します。

主に2歳から7歳の子どもたちに、料理を通じて自己肯定感を育みながら、子どもの才能を開花させることにとことんこだわったプログラムを行なっています。

コロナ禍の日々で、子どもがパッと作ることができて、さらに美味しい料理をご紹介したいと思います。

テレワークに家事育児…もう限界⁉

自宅でテレワークをしながら、子育てをして、しかも家事に加えて1日3食家族のご飯を作らなくてはならない…そんな状況の方も多いのではないでしょうか?

我が家もまさしくその状態。この春に新一年生になる6歳児と新幼稚園児になる3歳児は、新しい門出を心待ちにしながら、家の中で怪獣のように大暴れしています。そんな日々の中で頭を悩まされることは、「いかに仕事をしながら子どもの満足度を高めるか」ということ。

理想としては、寝るときに「今日も一日楽しかった」という感想とともに眠りについてもらうことですが、現実問題、仕事をしながら子どもたちの相手をするのはかなりハードルが高いですよね。精神的にも肉体的にも、もう一杯一杯。

だからと言って、ずっと子ども達を放っておくわけにもいかないし、同じ部屋で仕事をしていると罪悪感がフツフツと湧いてくる。そんな状況を打破するために、我が家ではできる限り、お昼を一緒に作ることにしています。

一緒にお料理をすることで、子ども達の親と遊びたい欲求を満たしているのです。お昼を食べる、ということは必要不可欠なタスク。そこに「子どもと遊ぶ」要素を入れてしまうと、午後の時間がとてもスムーズに進行します!

親子料理は難しい!?

親子料理に抵抗がある方。きっとたくさんいらっしゃると思います。汚れそうだし、時間もかかりそうだし…何より面倒臭い!そんな思いもよーくわかります。しかし実際に、勇気を出して一度やってみると、親の予想以上に子どもの満足度が高いので、親自身も「やってよかった」と嬉しくなります。

一緒に作った食事が食卓に上がった時「これ僕が作ったの!」と目をキラキラさせてこちらを見つめます。一口食べるごとに「美味しい?」とニコニコ聞いてきます。『おいしー!すごいね!!』なんて褒めまくるとそれはそれは満足そう。そして、夜寝る時まで「今日のグラタン美味しかった?また作るね!」と自信がみなぎった様子で目を閉じます。

一回料理をするだけでこんなに自信満々に喜んでくれるなんて、1つのアクティビティーに対する満足度でいうとものすごく高いと思います。

初めは親も子も一緒に料理をすることに慣れていないので、わちゃわちゃしますが、安心してください。必ず慣れて一緒に楽しく料理ができるようになりますよ。

親子で料理をする時のポイント「プロセスを大切に」

次に親子で料理をする時のポイント、一番大切なことを一つお伝えします。

それは、「完成形にフォーカスするのではなく、頑張っているプロセスを大切にすること」です。

お料理は見た目が大切、と言いますが親子料理では見た目は気にしないでください。そうしてしまうと、綺麗に仕上げたい、という意識が先行してしまい、子どもが行う作業に対して「もっとこうして、ああして」となってしまい親子ともにストレスがかかってしまいます。そのため完成形は、もうどうなってもいいや、というおおらかな気持ちで料理を始め、一緒に作るその時間を目一杯楽しんでください。

火を使わないでできる!「子どもグラタン」レシピ

今回ご紹介するレシピは、包丁も火も使わずに簡単に作れるグラタンです。

材料をご紹介すると、魚のタンパク質を手軽に調理できるサバ缶、発酵食品のカルシウムが豊富なチーズ、様々な種類のビタミンや鉄分が取れるしめじ、などなどこの一皿で栄養がたくさん詰まっています。

上記以外にも、サバ缶の代わりにツナ缶にしたり、冷蔵庫にある野菜も色々入れてみてくださいね。

調理の際の注意点は、缶詰は子どもにとって思わぬ怪我が起こってしまう危険があるので、大人が開けて別の容器に移してあげてください。そのまま渡してしまうと、手を切ってしまったり、小さな子どもだとつい舐めてしまうこともあるので、缶は子どもには渡さないようにしましょう。

また、レンジで加熱後のホワイトソースや、焼きたてのグラタンは高熱のため、取り出す作業は大人が行ってください。ホワイトソースをグラタンの器に入れる時も、とても熱いのでその旨を伝え、大人が必ず近くで見守ってあげてください。

「休校対策!子どもとつくる栄養満点レシピ」

食材(4人前)

食パン 4枚(6枚切り)
しめじ 1パック
コーン缶 40g 水気を切る
サバ缶 1缶 水気を切る
ピザ用チーズ 80g
塩 少々
こしょう 少々
●ホワイトソース
バター 40g
薄力粉 40g
牛乳 400cc
コンソメ 小さじ1

<道具>
子ども
透明ボウル
泡立て器
スプーン
ラップ
グラタン皿

① 耐熱ボウルにバターと薄力粉を加えて、ふんわりとラップをし電子レンジ600Wで40秒加熱し、取り出したら粉っぽさがなくなるまで泡立て器で混ぜる。

② ①に牛乳を加える。初めの2、3回は数量ずつ混ぜてダマができないようにする。残りの牛乳を3回に分けて加えてその都度よく混ぜたら、コンソメを入れ混ぜ合わせる。ふんわりとラップをして電子レンジ600Wで2分30秒加熱する。

③ 再び取り出したらよく混ぜてふんわりとラップをし、さらに電子レンジ600Wで2分加熱する。取り出したら、泡立て器で混ぜ、さらに2分加熱し、泡立て器で混ぜる。もう一度2分加熱し泡立て器で混ぜたら、塩こしょうで味を整える。
(1回目:2分30秒、2回目:2分、3回目:2分、4回目:2分、都度取り出して混ぜる)

④ しめじは石づきを切り、小房に分ける。

⑤ 食パンをひと口大にちぎり耐熱皿に並べ、ホワイトソース、しめじ、さば缶、コーン、ピザ用チーズを盛り、200度に予熱したオーブンで12分〜焼き色がつくまで焼く。

〈著者プロフィール〉

武田昌美(たけだ・まさみ)/リトルシェフクッキング㈱代表取締役、子ども料理研究家。料理を通じて子どもの才能を開花させ、挑戦する勇気・失敗への前向きな姿勢を養うことを目的とする料理教室「リトルシェフクッキング(https://little-chef-cooking.com)」を経営。2歳から19歳まで、のべ2000人以上の子どもに料理の楽しさを教えている。

AERAdot.でレシピの連載(https://dot.asahi.com/columnist/profile/?author_id=takeda_m)もしています。

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