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「自粛と買いだめ」その傾向。トイレットペーパー4割増、旅行5割減

LIMO / 2020年4月17日 19時45分

「自粛と買いだめ」その傾向。トイレットペーパー4割増、旅行5割減

「自粛と買いだめ」その傾向。トイレットペーパー4割増、旅行5割減

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響でお金の使い道に大きく変動が起きています。「自粛」と「買いだめ」その傾向が、総務省が2020年4月7日に発表した「2月分の家計調査報告書(https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_mr.pdf)」から明らかになっています。

日用品や食料品は急増する一方、娯楽サービスは急減。家庭の支出から具体的な消費動向をみていきましょう。

2月の消費支出とその内訳

2020年2月の消費支出(二人以上の世帯)の消費支出とその内訳をみていきましょう。1世帯当たりの消費支出(平均値)は271,735円(5か月連続の実質減少)となっています。

消費支出の内訳をみていきましょう。消費増加しているのは、食料品、日用品、住居、光熱費となっており、一方で消費が減少しているのは、光熱費、衣類、交通費、教育、娯楽となっています。自粛に伴い大きく変動していることが、実質増減からわかります。実質付与度は、対前年同月増減率(%)となっています。

内訳

食料(調理食品,穀類など)75,469円 
3か月ぶりの実質増加[実質付与度:1.13]

住居(設備修繕・維持)14,996円
5ヶ月ぶりの実質増加[実質付与度:0.09]

光熱・水道( 電気代,ガス代など)27,273円 
8か月ぶりの実質減少[実質付与度:-6.4]

家具・家事用品(家事用消耗品,家事雑貨)10,084円
5か月連続の実質増加[実質付与度:0.28]

被服及び履物(洋服,被服関連サービスなど)8,324円
5か月ぶりの実質減少[実質付与度:-0.25]

保健医療(保健医療用品・器具,医薬品など)14,236円
4か月連続の実質増加[実質付与度:0.38]

交通・通信(通信,交通など)42,390円
5か月連続の実質減少[実質付与度:-0.96]

教育(授業料等,補習教育など)8,392円
5か月連続の実質減少[実質付与度:-0.26]

教養娯楽(教養娯楽サービス,教養娯楽用品など)25,597円
3か月連続の実質減少[実質付与度:-0.46]

その他の消費支出(諸雑費,仕送り金など)45,005円
4か月ぶりの実質増加[実質付与度:0.16]

※ 「住居」のほか「自動車等購入」「贈与金」「仕送り金」(いずれも用途分類の金額)を除いています。 また、実質化には消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合)を用いています。

主な「増加にある品目」と「減少にある品目」

自粛と買いだめの傾向を、同調査からもう少し細かくみていきましょう。主な中分類項目を寄与度順に記載しています。最も多い消費は、弁当などの調理食品、つづいてウェットティッシュ,ペーパータオルなどの家事用消耗品となっています。

増加項目

調理食品[実質付与度:0.30]
・弁当[実質付与度:0.04]
・すし(弁当)[実質付与度:0.03]

家事用消耗品[実質付与度:0.29]
・ウェットティッシュ、ペーパータオルなどの家事用消耗品[実質付与度:0.14]
・トイレットペーパー[実質付与度:0.05]

保険医療用品・器具[実質付与度:0.18]
・保健用消耗品[実質付与度:0.13]
・紙おむつ[実質付与度:0.03]

穀類[実質付与度:0.13]
・米[実質付与度:0.03]
・食パン[実質付与度:0.03]

次は減少している主な中分類項目を品目別にみていきましょう。自粛から、娯楽サービスを控える傾向が多くみられました。

減少項目

教養娯楽サービス[実質付与度:-0.48]
・国内パック旅行費[実質付与度:-0.31]
・映画・演劇等入場料[実質付与度:-0.07]

通信[実質付与度:-0.43]
・携帯電話通信料[実質付与度:-0.18]
・固定電話通信料[実質付与度:-0.17]

交通[実質付与度:-0.28]
・鉄道運賃[実質付与度:-0.09]
・鉄道通勤定期代[実質付与度:-0.05]

電気代[実質付与度:-0.26]

最も消費が下がっているのは、娯楽サービスの旅行となっています。ゴールデンウィークが近づいていますが、キャンセルされた方も多いのではないでしょうか。

まとめ

消費増加にあるのが、トイレットペーパーやペーパータオルなどの家事用消耗品と弁当などを含む食料品、消費低下にあるのが旅行や娯楽用品などの教養娯楽となりました。感染拡大が収まらなければ、お金の使い道の変動が今後もしばらく続くかもしれません。

【参考】総務省「2月分の家計調査報告書(https://www.stat.go.jp/data/kakei/sokuhou/tsuki/pdf/fies_mr.pdf)」2020年4月7日発表

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