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40代は副業したくてもできない? 40代の収入・貯蓄・借入金の現実

LIMO / 2020年4月22日 20時20分

40代は副業したくてもできない? 40代の収入・貯蓄・借入金の現実

40代は副業したくてもできない? 40代の収入・貯蓄・借入金の現実

40代といえば、働き盛りで収入が増えてくる一方で、住宅ローンや子供の教育費の負担も大きくなる年代です。今回は、そんな40代の気になるお金事情や副業に対する意識を見ていきます。

40代のお小遣い、収入、貯蓄と借入金はどのくらい?

お小遣いの平均額は前年よりダウン

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社は、2020年3月に「20代・30代・40代の金銭感覚についての意識調査2020(http://www.smbc-cf.com/news/datas/chousa_200312.pdf)」(対象:20代1000人、30代500人、40代500人)を発表。

その中の「毎月自由に使えるお金はいくらあるか」という問いに対しては、いずれの年代も「1万円以下」の割合が多くなりました(20代33.7%、30代37.6%、40代38.0%)。

また、平均額は20代28,760円、30代26,684円、40代27,085円となっています。40代は30代よりは多いものの、家族にお金がかからない独身が多いであろう20代に比べると少ないという結果です。

さらに、平均額を前回の調査結果と比較すると、40代は前回30,278円→今回27,085円と3,193円減少。お財布事情が寂しくなっていることが分かりました。

収入分布のボリュームゾーンは500~750万円未満

一方、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯](令和元年)(https://www.shiruporuto.jp/public/data/movie/yoron/futari/2019/)」のデータによると、40代の年間手取り収入分布は以下の通り。最も多いのが500~750万円未満で4割弱、続いて300~500万円未満の3割強となっています。

収入はない…0.4%
300万円未満…8.2%
300~500万円未満…31.6%
500~750万円未満…38.2%
750~1000万円未満…10.9%
1000~1200万円未満…7.0%
1200万円以上…3.7%

借入金の平均が貯蓄額の平均を上回る

厚生労働省の「平成28年 国民生活基礎調査の概況(https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/)」(2017年6月発表)では、世帯主の年齢別に1世帯あたりの平均貯蓄金額と平均借入金額を示しています。それによると、40代の平均貯蓄額は652万円、平均借入金額は862万円。

下図のように、平均貯蓄額は年代が上がるごとに増えていき、60歳代が最も多い1338万円となっています。対して、平均借入金額が最も多いのは30代の866万円で、40代はそれに次ぐ862万円という結果でした。

(/mwimgs/6/5/-/img_6554673bb40a5caa705aea38cac9cad1162170.jpg)

拡大する(/mwimgs/6/5/-/img_6554673bb40a5caa705aea38cac9cad1162170.jpg)

出所:平成28年 国民生活基礎調査の概況・Ⅱ各種世帯の所得等の状況(厚生労働省)

また、40歳代の貯蓄の増減状況では、増えたが18.1%、変わらないが39.6%、減ったが33.4%。減った理由は次の通りで、住宅ローンや教育費を抱え、日々のやり繰りが楽ではない状況が見て取れます。

日常の生活費への支出:61.3%

土地・住宅の購入費:8.0%

入学金、結婚費用、旅行等の一時的支出:36.0%

株式等の評価額の減少:6.5%

その他:26.6%

40代は副業に抵抗あり?

SMBCコンシューマーファイナンスの「20代・30代・40代の金銭感覚についての意識調査2020」に戻ると、有職者に対して「副業をしているか?」という質問もしています。

副業をしている人の割合を見ると、20代では43.1%、30代では38.6%、40代では29.6%という結果で、40代の少なさが際立ちます。

また、副業をしている人に対して副業の月額について尋ねたところ、平均額は20代7.1万円、30代8.7万円、40代6.5万円と、他の世代と比べると金額が少なくなっています。本職で何かと時間や労力がかかる世代だということもあるかもしれませんが、この結果を見る限り副業にはあまり積極的でないようです。

おわりに

40代になると、老後のことも気になり始めるものの、目の前の住宅ローンの返済や子どもの教育費などにお金がかかり、貯蓄にまで手が回らないという場合も多いかと思われます。

しかし、急速なIT化で今後ますます人員削減が進むことが予想されるだけでなく、足元のコロナショックで企業業績が悪化すればリストラや賃金カットも懸念されます。

40代は自分のキャリアや収入の天井が見えてくる時期でもありますが、自分の職務経験を生かした副業で稼げる可能性もあるでしょう。今後は支出を抑えつつ、収入を増やして貯蓄に回す工夫も必要になるのではないでしょうか。

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