複利の10年で1000万円の差も!お金が貯まらない人の2つの特徴
LIMO / 2020年4月21日 19時40分
複利の10年で1000万円の差も!お金が貯まらない人の2つの特徴
ファイナンシャル・アドバイザーとして多くの方から「お金を貯めたいのだけれど、なかなか上手くいきません」というお声をよく聞きます。その様な方に「どの様な対策をされていますか」「現状の改善点は何でしょうか」とお聞きすると自信なさげで、そして曖昧な答えが返ってくる事がよくあります。
お金が貯まらない人に共通する2つの特徴
なぜ「お金を貯める」という多くの人にとって必要な課題に失敗してしまう人がいるのでしょうか。そうした方に見られる2つの特徴を見ていき、その後にどうすればよいかを見ていきましょう。
【特徴・その1】買い物で感じる幸福感や期待感のコントロールができない
ダイエットの様に貯蓄についても色々な方法を試した人は多いのではないでしょうか。行動を起こすことは悪い事ではないですが、自分の行動の背景を理解せず、ただ闇雲に行動抑制をしてもストレスがたまるばかりです。結果、多くの人が長く続かないのです。
ではどの様にストレスを最小限にしつつ意識を変えればよいのでしょうか。それはまず自分の「考える順番」ともいえる思考回路を理解するところから始まるでしょう。
必要がないものでもついつい買ってしまったり、いつもの習慣でコンビニに立ち寄ってしまったり、ちょっと気になるから見ていただけのネットショップで気付けばカゴに商品を入れてしまっていたりと、皆さん思い当たることはないでしょうか。
「このバッグを持ってお出掛けしたら素敵かも!」「このデザートはきっと美味しいだろう!」と考えてしまうと、そこからはたちまち幸福感や期待感でいっぱいになってしまうという経験をした人も多いのではないでしょうか。そうした幸福感や期待感が増幅し、よくよく考えれば必要のないものも買ってしまったりするのです。
自分の経験から言えば、このような「消費」で得られる快楽から、少しずつ何かを達成したことでえられる「達成」で快楽を得られる様に自分自身をシフトしていく事でストレスなく貯蓄体質に変われる事が出来ると考えています。
欲しい物が目の前にあったら「この気持ちの高ぶりや幸福感はどうなのか」と一度冷静に考えてみるのも良いかもしれません。
【その2】時間がない、忙しいという言い訳が多い
お金が貯まらないと相談に来る方の多くは「仕事が忙しくて…」とか「最近バタバタしていて…」と仰る方はよくいます。
毎日朝から晩までお仕事をし、週末は家の事や体を休めるので精一杯といった様に、昨今のストレス社会の中で多くの方々が時間の無い中で忙しい日々を過ごしていらっしゃると思います。
しかし、どこかで立ち止まり、お金について考える時間を作らない事には永遠にお金の貯まらない時間だけが過ぎていくのです。
「時間」はお金を生みます。こういうと驚かれる鷹は多いですが、この事実は資産運用を始めるとひしひしと痛感します。「過ぎ去った時間」は膨大なお金をロスしているのです。
お金を増やす人は複利のパワーを活用している
資産運用のご相談にこられたお客様からよく聞くのは、「あと10年早く始めたかった」という声や「社会人になった時から少しずつでもスタートしていればよかった」というため息交じりのコメントです。
たとえば、45歳で月々2万円を投資に回し、運用していたとすればどうでしょうか。いわゆるつみたて投資というものです。20年間運用し、仕事をリタイアするであろう65歳の時に少しまとまったお金が欲しいということもあるでしょう。
月々2万円を20年間に預貯金しただけですと累計金額は480万円です。
その資金を成長資産で運用し、想定利回り年利6%で複利運用した場合、約924万円になります。これだけでもなかなかまとまった金額ですね。
しかし、月々2万円の投資を10年早い35歳からスタートしていたらどうでしょう。積立期間も10年増えますから35歳から65歳までの30年間の積立総額は720万円になります。
さて、ここからが注目ポイントです。
先ほどと同様に、想定利回り年利6%で複利運用される様な成長資産で運用した場合、30年間の毎月2万円のつみたて投資で約2009万円にもなる可能性があるのです。(ただし、金融商品の手数料等はここでは省きます)。
忙しいのを言い訳にし、この10年をなんとなく過ごしてしまった人はゼロではなく1000万近い金額を相対的にロスした事(機会損失)になるともいえるのです。
ちなみに、この複利の計算は金融庁のウエッブサイト(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html)で簡単にシミュレーションできますので、皆さんもぜひ入力をし、様々な条件で検証をしてみてください。
まとめにかえて
貯蓄と聞くと日々の細かい「節約」をイメージする人はたくさんいると思います。もちろん、その様な積み重ねもとても大事です。
しかし、その様な折角の行動がなかなか続かないというお声もよく聞きます。その様な方はまず、根本である意識の改革からトライしてみてはいかがでしょうか。
また、貯蓄をより大きく増やすには時間を無駄にしないこと。そして、どの様な金融商品で貯蓄や運用をしていくかは悩んだり、自分で勉強したとしても数万、数十万という世の中にある金融商品の中から最適なものを選ぶのは指南の技です。
まずは自分の状況を「みえる化」し、次のステップにすすむためにも、そのサポートをしてくれるような環境を見いだせるとよいですね。
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