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トランプ再選を不透明にしたコロナ禍。大統領選は異例の展開に

LIMO / 2020年4月23日 20時20分

トランプ再選を不透明にしたコロナ禍。大統領選は異例の展開に

トランプ再選を不透明にしたコロナ禍。大統領選は異例の展開に

民主党予備選で中道派バイデン氏と争ってきた左派のサンダース候補は4月8日、選挙戦からの撤退を表明した。これで秋の大統領選は、トランプ大統領とバイデン候補の対決となる。

トランプ対バイデンで、民主党に勝利の目?

バイデン氏は予備選の当初、アイオワ州とニューハンプシャー州で大敗し、大きく出遅れていた。しかし、2月29日のサウスカロライナ州の予備選で圧勝して勢いをつけ、3月3日のスーパーチューズデーでも14州中10州で勝利し、一気に筆頭候補に名乗り出た。

3月17日に行われた予備選でも、フロリダ、イリノイ、アリゾナ州でサンダース氏に圧勝し、最近はサンダース氏がいつ撤退するかがポイントだった。

サンダース氏撤退表明以前にも、民主党内部には、中道派を中心に左派のサンダース氏では本番で勝てないとの見方が強かった。中道派の中には今回の撤退表明で安堵した民主党員も大勢いることだろう。

トランプ大統領としても、バイデン氏ではなくサンダース氏の方がやりやすかったという認識はあり、今後は選挙戦に向けて本腰を入れていくことだろう。

コロナ禍が左右する大統領選の行方

しかし、現在の状況を考えると、今後は新型コロナウイルス(COVID-19)の問題が大統領選の行方を大きく左右しそうだ。

感染拡大によって、秋の本番までの討論会や支持者を集めた集会なども次々に延期となっており、両者とも自らを強くアピールするチャンスが大幅に失われている。

また、新型コロナウイルスの感染拡大でニューヨークを中心に全米でロックダウン状態となったことで、米経済の減速は避けられず、雇用を奪われる市民の数はどんどん増えている。

トランプ政権にとって、これまでの4年間の好調な経済は最もアピールできる成果だが、今後は間違いなく、新型コロナ禍からの経済回復をいかに進められるかがカギとなる。

トランプ大統領も、感染拡大をできるだけ抑えるとともに、経済的な被害を最小限に抑えるよう色々と手を打ってくるはずだ。

トランプ再選は”世界恐慌”からの回復次第

国際通貨基金(IMF)は4月9日、新型コロナウイルスの影響で、2020年の世界経済の成長率が「急激なマイナス」となり、1930年代の世界恐慌以降で最悪の経済危機に直面するとの見通しを示した。

このコロナショックは「第2次世界恐慌」と比喩されるように、その影響は世界各国で同時多発的に出始めている。そして、「米国がくしゃみをすると日本が風邪をひく」と言われるように、米経済の落ち込みはそのまま日本経済を直撃することだろう。

IMFが指摘するように、選挙戦のカギは経済回復になりつつある。トランプ大統領は、北朝鮮危機やイラン危機など外交安全保障政策でも、彼なりの成功をアピールしてくるだろうが、その選挙戦でのインパクトは薄れつつある。それだけこの新型コロナが大きな問題になっているということである。

本来大統領選とは、現職の任期期間をトータルに評価する選挙であるが、今回はコロナからの回復という約半年間の攻防で勝者が決まるような状況になっている。

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