これは試練!?一緒にいる時間が増えたことで「危機に陥った」4組の夫婦

新型コロナウイルス感染症（COVID-19）の感染拡大を受け、家族全員が自宅にいるというおうちも多いのではないでしょうか？今まですれ違いの生活だから持っていた夫婦が、一緒にいる時間が増えたために限界になっているところが多いようです。一緒にいる時間が増えたことで「危機」を迎えている４組の夫婦の例をリポートします。

子供の行動チェックが厳しい「検温したか？」

学校から「検温記録表」を渡されているおうちも多いのではないでしょうか。しかし、症状がない限り体温を測るのはなかなか億劫です。Aさんの旦那は「もしかしたら隠れコロナかもしれないんだぞ！」高圧的な態度で子供に検温を迫ります。うちから出られない、友達に会えないという状況で、ストレスが溜まっている子供たちに正義を振りかざします。

Aさんはそんな旦那の言動を「正論は正論だけど『物は言いよう』で上から目線ではなく、もっと寄り添う言い方にすればいいのに」と思っています。コロナ以前から子供の対応について夫婦の温度差があることは認識しているので、このご時世に喧嘩のタネを蒔くような問いただし方はしたくありません。また、子供たちも日頃の夫婦のやり取りを見てよくわかっているので「はいはい分かりました」という態度です。

ただでなくてもストレスフルな状況なのに、自分の感情をむき出しにして家庭内で増幅させる旦那をみて、老後の夫婦２人きりになったときの生活が心配でならないAさんでした。

「仕事してます」アピールが面倒くさい

リモートワークでも、メールだけでなくお客さんや会社の同僚と電話をすることもままあります。Bさんの旦那の仕事の電話の声は、普段より圧倒的に大きくなります。これみよがしな「仕事してます」アピールが面倒くさいのです。

仕事の電話はご機嫌な声色で、ジョークを飛ばしつつ話しています。Bさんが気になるのは、声の大きさだけではなく、家族との会話の雰囲気のギャップです。家での食事の際、Bさんの旦那は「いただきます」も言わず、会話にもろくに参加せず黙々と食べ、ものの5分くらいで食べ終わり「ご馳走様」も言わずに食卓を離れ、リビングでゴロンと横になってテレビを見始めます。家族との食事では笑わなくても、テレビのバラエティ番組を見て大笑いしています。

にこやかな仕事の電話の様子と、不愛想な家族との夕食時の様子を比べて、同じ人物か？と目を疑うBさんでした。

リモート飲み会での会話「つまみが少なくて」

リモートワークを導入している会社では、コミュニケーションが希薄になることの穴埋めに「リモート飲み会」を実施しているところもあります。Cさんの旦那の会社もその１つ。3月当初からのリモートワークなので、リモート飲み会もすでに3回ほど実施されているそうです。

リモート飲み会は自分で飲み物食べ物を調達します。それらの調達は奥さんであるCさん任せです。リモート飲み会で、みな自分の飲み物食べ物を披露しあいますが、その際「いや～うちはつまみが好きなくて、みんなのうちが羨ましいな」とCさんの旦那がこれみよがしに大きな声で話します。自分で買いに行かないで人任せのくせに文句ばかり言うのです。「自分で買いに行けばいいのに」と心の中でブチっと何かの切れる音がしたCさんでした。

夫婦在宅中…「PC電源、俺的なやり方」

Dさん宅は、夫婦でリモートワークをしています。Dさんは家でばかり仕事をしていると息が詰まるので、天気のいい日に公園で仕事をしようとノートパソコンを持ち出そうとしましたが、充電していたはずのノートパソコンの電源が抜かれており、充電満タンにしたつもりが50％しか充電されていなかったのです。出鼻をくじかれたDさんは旦那に「どうして電源抜いたの？」と聞きました。

Dさん宅は、旦那が管理しているパソコンとその周辺機器が置いてあるスペースがあり、そこでDさんのノートパソコンの充電をしていました。電源をいちいちしまうのは大変で、旦那に「電源をつなぎっぱなしにしたい」とお願いするも「つなぎっぱなしにしておくのはダメ」だというのです。

勤務時間以外でも子供がパソコンを使うこともあるので繋いだままにしてほしいとお願いしても「俺のやり方に従え、できないならここで充電するな」と驚きの発言です。それを聞いていた子供が呆れ顔で「しょうがないね」とDさんのことを見ていたそうです。どうやら旦那流のルールがあるようです…。

コロナがきっかけで離婚を考える夫婦も…

今まで必要最低限の会話しかしていなかった夫婦が、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）をキッカケに急に会話を増やせるかというと、簡単ではないのかもしれません。むしろ話す時間や接点が増えることで、けんかがたえなくる場合もあるようです。外出自粛の要請は夫婦にとってリトマス試験紙のようなものなのかもしれません。