1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 経済
  4. 経済

新型コロナきっかけに医療保険を見直す際の注意すべき点とは

LIMO / 2020年4月24日 20時10分

新型コロナきっかけに医療保険を見直す際の注意すべき点とは

新型コロナきっかけに医療保険を見直す際の注意すべき点とは

新型コロナウイルスが猛威を振るう中、いま医療保険を検討される方が多いのではないだろうか。そうした方の中には、「もしも自分がコロナウイルスに罹ってしまった場合に今の契約で保障が受けられるのだろうか」や「感染し入院したらテレビの報道では中には重症化する患者もいて長期化するのではないだろうか」と気になっているのが背景といったところであろう。

多くの人が加入している生命保険や医療保険だが、自分が加入している契約について正確に答えられる人は少ないのではないか。

個人の一生涯の買物で高価なもの上位に不動産や保険かあげられることも多いが、実は高い買い物のだが案外、理解をして加入しているとはいいがたい。今回は、医療保険を見直す際に注意しておきたいことを整理してみた。

保険料は家計の固定費か?

そもそも保険の見直しは何のためにするのか。多くの方にとっては、「毎月の保険料を下げたい」という人は多いであろう。

これまで加入している保険を使う場面は訪れなければ、水道や通信費、また光熱費等と同じく、固定費と捉えられてしまうのも無理はないだろう。実際、保険料の支払いが「もったいない」ということをしきりに口にする人は多い。

それは、保険料ばかり支払って、何かあったということがこれまでなく、保険会社からの支払いがないという方ではないかと思う。

保険のマイナスイメージの原因は何か

保険にマイナスイメージを持つ人は多い。それはなぜか。

原因は簡単だ。実際に自分が使うイメージを持っていないからだ。

中高年の方に多いが、加入したきっかけがご自身の意思ではなく「入らされた」と思っているためで、本人が必要性を感じておらず、何となく続けてきてしまったと思っている人が多いということもあるであろう。

今でも「保険は営業をされるもの」と思っている人は一定数いる。そのため保険の相談といっても何を相談して良いのかわからないという人も多い。

保険見直しの考え方

保険の見直しで多いのが、今の契約と同等かそれ以上の保障内容で、今よりも保険料を安くしたいというもの。

保険は年齢が上がると保険料も上がることは多くの人が知っているし、頭でもわかっているつもりが、いざ自分の見直しとなるとそうしたことが頭から抜けてしまう。周りから見れば結構無茶なリスエストをしていることもある。

保険の見直しをする上で必要なことはなんであろうか。

まず「保険料」から入るのではなく、「保障内容」から入ることだ。

必要な保障をしっかり検討した上で、最後支払の期間や各保障の金額を上げ下げして調整して保険料を決めていくべきだ。あくまでも自分の役に立ちそうな保障となっているかが一番重要なのである。

医療保険で現在の注目ポイントとは

医療保険を検討する上で今注目されているの「短期化」ということだ。入院の短期化は多くの方がご存じだろう。

では、なぜ入院が短期化したのだろうか。

理由は色々あるが、1つには医療技術が発展したこと。結果、入院しなくても良いケースが増えたと言うことだ。これは一番わかりやすい。

そして2つ目には、医師不足、看護師不足がある。医療人材の不足のため、限られた人員で多くの患者の対応をしなければいけない。自宅療養や通院で済む人には退院いただき入院せざるを得ない重篤な患者のためにベッドを開けておきたいというものだ。ちなみに自宅療養や通院で済むなら健康保険の負担も少なく済むため行政にとっても良い。

3つ目は患者側の都合だ。昔に比べて夫婦共働きの世帯が増えた。そのため長期で入院となると仕事に穴を開けることになり、早期退院を希望される人が多くなっている。

こうしたことから入院は短期してきているといえる。

入院の短期化に応じた内容に

入院が短期化しているのなら医療保険もそれに合わせてカスタマイズしたいところだ。

以前は入院は長いものだった。したがって、「入院日額」が医療保険を検討する上で重要なポイントであった。しかし今はその重要度は大きく下がってきたといわざるを得ない。

代わって今注目されているのが「一時金」だ。入院することになったり、大きな病気に罹ってしまった際に早い段階でまとまったお金を受け取れるというものだ。資金用途が問われないためにまとまったお金を受け取れることで治療費に回すことも、また生活費に回すことも可能となる。

もし、これまでのように診断、入院、手術などステップごとに給付金を受けとる内容であると都度、保険会社に請求するか、もしくは後でまとめて受け取ることになる。その間の各種支払は患者の持ち出しとなるのである。

医療保険はいま各社凌ぎを削って戦う激戦区

医療保険はいま各社凌ぎを削って戦う激戦区である。そのため各社様々な特約(オプション)を用意している。

例えば、使わなかった保険料が将来戻ってくるというものや、健康なら祝金を受け取れるといったもの、投薬治療に特化したものなどがある。

また、3大疾病になると以後の保険料は払わずに済んで保障だけは一生涯得られるというものもある。

これらは多くの会社にある特約(オプション)だが、各社疾病の範囲や定義が異なるため注意したい。

また女性特有の疾病についても各社備えていることが多く、こちらも保障内容が異なるのでよく吟味したいところだ。

比較検討する意味

保険は何も1社からフルラインナップで入る必要はない。保険は医療保険を始めいくつもの分野があるが、それぞれの分野で自分に役立ちそうな保障内容、保障期間、保険料や支払方法などを検討し選択すると良い。

同じプランでも複数の保険会社で比較すると保険料は変わってくる。ちなみに、同じ保険会社の同じ保障内容同士で比較しても男女の別、年齢の差、持病の有無等で保険会社の優劣が変わってくるので注意したい。

これは保険会社ごとに得意としている領域が異なるためで、実際に「設計書」と言われる提案資料を見てみないと多くの場合わからない。

将来また切り替える可能性もある?

保険の見直しでは、保障内容の変化に驚かれる方も多い。

中には、「後でもっと良い商品が出てくるのではないか」と考える人も出てくる。

たしかに将来もっと良い商品が出てくるかもしれない。ただ、忘れてはいけないのは後で切り替えるとしても、その時自分が健康でいるのが条件なのである。

保険は自分が好きな時に好きなように入れるものではなく、保険会社の審査をパスして初めて加入できる金融商品なのだ。これは株式や投資信託のように資金があれば買えるというものとの最大の違いかもしれない。

実際、これまで契約中の保険に入った時は何もなかったが、その後病気や怪我をしてしまい、結果保険の切り替えを断念せざるを得なかった方も何人もいる。

後で出る保険商品の方が良いとは限らない

保険は他の多くの商品と大きく異なる点がある。それは過去の給付金の支払実績等に応じて商品設計や保険料が定期的に見直されるという点である。

日本は高齢化社会となったが、一生涯保障の保険契約をされた高齢の方々が今後次々と給付金を請求したらどうなるだろう。保険会社がきつくなることは想像に難くない。

すると保険会社としては収支の改善をするためどこかで調整することになる。
保険契約は過去の契約は原則変更できない。今後新たに入ってくる人の契約内容を見直す以外に方法はない。

結果、同じ保障内容なのに保険料は割高になるということはあり得るのである。似たような側面だが、商品性が悪くなることだってあり得るだろう。

まとめ

保険の見直しをするなら、まずは今の契約内容を理解して、どこが自分の考えと合わないかを把握することが大事だ。

その上で自分にはこれなら役立ちそうと思える視点で保障内容を比較検討することをお薦めする。保険料の調整は最後で良いと思う。

そして、将来また見直せば良いからと安易に検討を先送りしないことだ。今後も新しいウイルスにより私たちの健康と安心を脅かすような危機が次々と訪れるかもしれない。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください