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自粛明けが怖い…コロナ禍の陰で安堵してしまった人たち

LIMO / 2020年4月26日 11時15分

自粛明けが怖い…コロナ禍の陰で安堵してしまった人たち

自粛明けが怖い…コロナ禍の陰で安堵してしまった人たち

4月16日には緊急事態宣言の対象地域が全国へと拡大され、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大を防ごうとする「自粛ムード」はさらに広がりを見せています。

しかし、一日でも早い収束が待たれる一方で、この「自粛ムード」に思いもよらぬ恩恵を受けてしまい「自粛明けが怖い…」と憂鬱になっている人たちもいるようです。一体何があったのでしょうか?お話を伺ってみました。

感染予防で義理実家への帰省を回避できていたけど…

「夫の実家は自宅から車で2時間ほどの場所にあります。夫は両親と仲が良く、みんなで温泉旅行に行くこともあるほど。でも、私は結婚当初からその輪に入るのがどうも苦手で…。

子どもが生まれてからは義理実家に行く頻度も増えて、お盆やお正月どころか、3連休とかでもしょっちゅう泊りがけで帰省していたんです。でも、コロナが騒がれるようになってからは不要不急の外出自粛、感染予防を理由にお正月以来帰省せずに済んでいます。もちろんゴールデンウィークも帰省はしません。

子どもは「じぃじとばぁばのお家に行きたい」って言っていますけど、私は内心ホッとしているというか、義理実家に行かない生活になっていかに自分が負担に感じていたかを改めて知った感じですね。コロナは早く収まって欲しいですけど…収まると義理実家にまた行かないといけなくなるので、複雑な気分です…」(37歳・会社員)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は高齢者ほど重症化する確率が高いと言われています。そのため、現在は高齢者がいる実家への帰省を控えているという人は少なくありませんが、その中には感染予防を大義名分に義理実家への帰省が避けられ、胸をなでおろしている人もいるようです。収束までには2年以上かかるという説もあり、まだ暫くの間は帰省を自粛しようという動きは続きそうですね。

夫の在宅勤務でワンオペ育児を回避できていたけど…

「うちには3歳と1歳の子どもがいるのですが、上の子は今、イヤイヤ期ってやつですね…。下の子も動き回るようになってきて、歳の近い2人の子どもを育てるのってかなりハードだなって思います。下の子は抱っこ紐、上の子はベビーカーで毎日公園に行ったり買い物に行ったりとか。

平日は完全にワンオペだったので、主人が在宅勤務になるまでは正直言って毎日かなり辛かったです。上の子は全然言うこと聞いてくれないし、途方に暮れて子育て支援センターに相談に行ったりもしていました。

今は夫が家にいてくれるので、平日も子どもを近くの公園に連れて行ってくれたり、下の子にご飯を食べさせてくれたり、お風呂に入れてくれたり、夫は大変だと思いますけど、私はかなり助かっています。コロナが落ち着いて夫も在宅じゃなくなって、また元の生活に戻ると思うとしんどいですね…。その頃には上の子のイヤイヤがもう少し落ち着いていると良いのですが…」(33歳・主婦)

ここのところメディアでは「在宅勤務をする家族にストレスを感じる」といった話題を耳にすることが多いですが、反対に「在宅勤務になった家族に救われた」という方もいるようです。在宅勤務をする側にとっては「仕事に集中できない」といったストレスを抱えるケースもあるものの、自宅にいる時間が増える在宅勤務期間は、夫婦間で家事や育児の分担について見直すきかっけを作れる良いチャンスなのかもしれません。

園・学校・習い事もお休みでママ友付き合いを回避できていたけど…

子供は小学生の男の子と幼稚園児の女の子がいます。去年から平日のお昼過ぎまでや土日など、週3日ほどショッピングセンター内にある飲食店でパートをしています。

平日の5日間のうち4日間は夕方に子供たちの習い事があるので、いつもは結構バタバタですね。幼稚園と小学生だと習い事がある時間帯も微妙にズレていたり、男の子と女の子でやりたいという習い事の種類も違っちゃたりして…。

3月に小学校が臨時休校になってから、幼稚園も休園、習い事も少しずつお休みになって、今は全ての習い事がお休みになっています。しかも緊急事態宣言が発令されてからパート先のショッピングセンターも長期休業になり、今は全く何も予定がない状態です。

収入が減るのは痛いですが、平日の習い事の送迎がないので今すごく楽…。コロナのことがあるまでは、小学校、幼稚園、習い事、パートと、それぞれの繋がりでなんだかなんだちょっとしたことでもママ友とLINEで連絡を取り合っていたので…。この生活がしばらく続いたら、もう元の生活には戻れないかも…(笑)」(40歳・パート)

学校や習い事など、特にまだ手のかかる子供がいる間は、送迎や連絡事項など親が関わらなければいけない場面が多いもの。さらに仕事をしている人の場合は、そこに職場の人間関係が加わることもあります。この方のように、様々な場所との繋がりを持つ人にとっては、現在の「自粛」の状態は一見閉鎖的でありながらも、精神的には開放感に溢れているのかもしれません。例えば「惰性で続けている習い事はないか」「自分を消耗するだけの人間関係はないか」など、この機会に見直してみても良いのではないでしょうか。

まとめ

未曾有の世界的危機とも言える新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によるパンデミック。この状況は決して歓迎できるものではありません。

しかし、長期的なウイルスとの戦いが予想される今、様々な「自粛」に対してネガティブな視点でばかり捉えていては、疲弊の末にいつか自粛を放棄してしまう可能性も考えられます。ウイルスとの戦いに負けないためにも、今回ご紹介した方々のように、時には自粛することに対して「でも、良い部分もあるよね」とポジティブな視点で捉えてみることも必要なのかもしれません。

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