「家バレした!」なぜ?今一度見直したい「子どものスマホの使い方」
LIMO / 2020年4月28日 11時15分
「家バレした!」なぜ?今一度見直したい「子どものスマホの使い方」
スマートフォン(スマホ)は便利な電子機器ですが、使い方を間違ってしまうと犯罪に巻き込まれてしまうこともあります。とくに最近は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大防止のため、休校になっている小中高校が多いです。在宅時間が増えているため、スマホを触る時間も長くなっている子どもが多いのではないでしょうか。
近年は、小学生の頃からスマホを持っている子どもも増えていて、スマホを使っている子どもが事件に巻き込まれてしまうことも。犯罪から守るためにも、子どもがスマホを使う場合は、親も対策をしたいところですよね。
そこで今回は、子どものスマホの使い方についてまとめました。
子どものスマホ使用に関するトラブルエピソード
・お友達にもスマホを持っている子が増えてきたので、スマホは塾のスケジュールの確認やお友達との連絡程度に、と思ってうちの子にもスマホを持たせていました。
SNSは禁止というルールを決めていたのですが、こっそりスマホをチェックしたところ、SNSアカウントを発見。13歳未満は利用禁止のSNSだったのですが、誕生日をごまかして登録していたようです。その日のうちに、SNSは気をつけて使わないといけないもので、危ないことに巻き込まれてしまうかもしれないと伝えました。
・子どもに「SNSに顔がうつっている画像はあげちゃだめだからね」と伝えてはいました。ある日、子どもから「家の場所がばれた」と言われたため住所をのせてしまったのか確認したところ、のせていないとのこと。どうしてばれてしまったのかSNSを確認してみたら、顔は隠しているけれど家や近くの風景が写っている画像をアップしていたのです。
・最近はいろいろなスマホアプリのゲームがありますが、「遊んでもいいけれど、課金はしちゃだめだよ」と、ルールを決めていました。
しかし、あるとき高額請求が届き、すぐさま子どもに問い詰めたところ「どうしてもほしいアイテムがあった」とひそかに課金していたようです。子どもに言い聞かせていたからいいかと思ってパスワード設定をしていなかったのですが、簡単に課金できないようにしておくべきだったと後悔しています。
・子どもがこそこそとなにかを用意していたので、気になって声をかけてみると、「お金を用意しなきゃないから」との返事が。どういうことなのか聞いてみたところ、通販アプリに応援している芸能人のサインが販売されていたとのことでした。
子どものスマホからその販売ページを確認して調べてみたところ、画像のサインは偽物でした。今回は気づけたのでいいですが、気づかなかったらお金だけ取られていたところだったと思い、ひやりとします。
主な子どものスマホトラブル
SNSに関するスマホトラブル
SNSの中には、「13歳未満は禁止」「18歳未満はID・電話番号検索が禁止」など子どもが使用する場合、コンテンツに年齢制限を設けるなどの対策をしています。しかし、年齢を偽って登録して利用し、犯罪に巻き込まれてしまうことも。
SNSが原因の子どもの被害件数は、以前に比べてとても増えています。警察庁生活安全局少年課の「平成30年におけるSNSに起因する被害児童の現状(https://www8.cao.go.jp/youth/kankyou/internet_torikumi/kentokai/41/pdf/s4-b.pdf)」(2018年)では、高校生が最も被害件数が多く、その次に中学生、その他、小学生と続く結果に。
SNSで住所が特定されてしまったり画像を悪用されてしまったりと、トラブルの種類も多く、注意が必要です。
金銭が絡むスマホトラブル
子どもがスマホを使ううえで、金銭が絡むトラブルもありますね。多額の課金をしてしまったり、詐欺にあってしまったりとさまざまな危険が潜んでいます。どうしても課金アイテムがほしいとこっそり課金していると、親がスマホをチェックしていない限り請求が届いて初めて知るというケースも。
詐欺も、子どもではまだわからないことも多く引っかかってしまうこともあります。
親がやっておきたいこととは
1.スマホルールを作る
子どもがスマホを持つ場合は、まずはおうちでルールを決めてあげるようにしましょう。「親が定期的にスマホをチェックする」と伝えておくのもおすすめです。
どのアプリをどれくらい使っているか、SNSはやっていないかなどを、親は確認する必要があります。また、「食事中はスマホを使わない」「勝手にロックをかけない」など、細かなところまで最初から決めておくといいでしょう。
2.SNSの使い方について話し合う
SNSを始めたいと子どもが言ったら、注意すべき点について伝えておかねばなりません。顔がわかる写真はもちろんですが、風景から居場所を特定できてしまう危険があることは、子どもではまだわからないかもしれません。
また、不特定多数の人と連絡を取ってはいけない、インターネットの向こう側にいる顔を知らない人と会う約束をしてはだめ、など細かく伝えておきましょう。もしくは紙に書いて渡すか、見えるところに貼っておくのもいいですね。
3.フィルタリング機能を利用しよう
子どもを有害サイトから守るために、フィルタリング機能を活用するのもおすすめです。子どもが有害サイトにアクセスするのを防いでくれます。前述の警察庁生活安全局少年課の調査結果によると、フィルタリング機能状況が分かっている児童のうち、約9割が被害時にフィルタリング機能を利用していなかったようです。
また、ウイルス対策のためにセキュリティ管理サービスを利用するのもいいですね。
4.パスワードや課金設定をしよう
子どもの判断で勝手に課金できないよう、パスワードを設定しましょう。また、課金したい場合は、おこづかいからプリペイドカードを購入したり、課金記録をつけておくようにしたりしてお金の使い方について学べるようにしてみるのもおすすめです。
親がしっかりチェックをして管理しよう
スマホがあれば、子どもに連絡しやすくGPS機能などで居場所もわかるので安心です。しかし、金銭が絡むトラブルがあることも知っておかねばなりません。また、SNSを利用した犯罪は多種多様で、誘拐事件や児童ポルノなどさまざまなものがあります。
我が子がそういった犯罪に巻き込まれないように、今一度子どものスマホの使い方について、振り返ってみてください。
【参考】
「平成30年におけるSNSに起因する被害児童の現状(https://www8.cao.go.jp/youth/kankyou/internet_torikumi/kentokai/41/pdf/s4-b.pdf)」警察庁生活安全局少年課
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