コロナで生活が一変。「なんて贅沢だったんだろう」と思う6つのこと
LIMO / 2020年5月2日 10時15分
コロナで生活が一変。「なんて贅沢だったんだろう」と思う6つのこと
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が非常に大きく、社会的にも大きな変化が出てきています。個人に焦点を当てれば、外出を自粛したり、他の人と外ではあまり会話をしないようにしたり。これまで当たり前だったことが、今は当たり前ではなくなってきている中で、筆者が「今まではすごく贅沢だったんだな」と思ったことがありました。
3.11の時に感じた「ありがたみ」が今は…
COVID-19の影響で、これまでの生活が一変しました。今まで普通にできていたことが、今はできません。その反動なのか、最近はいろいろなことに「ありがたみ」を感じるようになりました。
思えばこのような「ありがたいな」という気持ちを強く感じたのは、2011年の東日本大震災(3.11)の時です。筆者は北関東に住んでいて、地震で2日程度の停電、そして4日間の断水を経験しました。電気と水が同時に、しかも数日間もストップする経験がなかったので、電気が通り、そして水が使えるようになった時には思わず涙が出そうになりました。そして「電気ってありがたい」「水ってありがたい」と感じたものです。
でもあれから9年が経ち、電気や水が使えるのは当たり前になっていた中での、今回のCOVID-19です。改めて普通の生活に「ありがたかったんだな」「贅沢だったんだな」と感じています。
もしかしたら皆さんも同じように感じているかもしれませんが、筆者が特に強く感じたことを6つ書いてみようと思います。
いつでも物が買える
この原稿を書いている2020年4月27日現在、全国的な非常事態宣言が出され、不要不急の外出の自粛を求められています。日常の買い物は不要不急に含まれないのですが、人が集まるお店への買い物の回数を減らした人も少なくないでしょう。
筆者自身、これまではいつでも好きな時に買い物に行くことができましたが、今は「どうしようかな」と考えてしまいます。しかもお店によっては品切れになっている商品もあります。
先日スーパーに行ったときには、ホットケーキミックスやパスタソースの棚が空になっていました。少し前までは商品がきれいに並んでいたのに……。そう思うとなんだか切なくなります。
宅配便が翌日届く
筆者はネットショッピングを利用することが多いのですが、配達の遅延が起きています。ネットショップのサイトにもこのことは掲載されていますが、通常よりもネットショップを使う人が増えて荷物が増えたことも原因の1つでしょう。
当然ながら配達の遅延はフリマアプリでも起きていて、先日フリマアプリで購入した商品は、発送から4日後に届きました。定形外郵便だったこともありますが、普段はここまで時間はかかりません。通常の「発送した翌日に物が届く」という、日本の物流システムは本当に素晴らしいとしか言いようがありません。
学校で勉強ができる
筆者には高校生の子どもが2人いますが、学校が休校になって家で過ごしています。親として一番心配なのは、やはり勉強のこと。学校から課題は出ていますが、まだ習っていない範囲もあるようで、自分で勉強を進めていくのはとても大変なことです。
また、自学は自分のやる気も大きく影響するので、どれだけモチベーションを保てるかで違ってくると思います。学校に行けば先生の目があり、友達との競争もあります。子ども自身は「○○先生の授業が……」と文句を言うこともありますが、今では「早く学校に行きたい」と言っています。
勉強を進める上で、学校の学習環境はすごく整っていたのだなと思いますね。
当たり前のように仕事ができる
外出自粛のためにお客さんが減ったお店も少なくありません。そのため飲食店は営業時間を減らしたり、場合によっては休業をしています。そうすると収入が減る(あるいはなくなり)生活に不安を抱えることになり、今ここが大きな問題になっています。
これまで仕事が減ったといっても、ここまでのことはなかったのではないでしょうか。ただ今の状況の中でも仕事をしないといけない人もいます。その最たる人たちが医療従事者ではないでしょうか。通常ならば防護服も着ないですし、患者さんとも普通に話すことができるでしょう。それにここまで感染に怯えることもあまりありません。
ほとんどの病院などではそれが当たり前だったのでしょうけれど、今は違いますよね。仕事がなくなった人、不安を抱えながらも仕事をする人、仕事をしなければならない人、いろいろな立場の人がいます。いずれも「この先どうなるのか」という気持ちは共通のようです。
花見ができる・自然を愛でることができる
暖かくなると花を咲かせる桜を、毎年見にいくようにしています。でも今年はちょっと気が引けてしまいました。人がたくさん集まる公園の桜を見に行くのは止めて、散歩コースの途中にある桜を愛でることにしました。
昨年と変わらず咲き誇る桜を見ると、逆に今の状況がクリアになって切なくなります。桜以外でも、チューリップや春の味覚の山菜はいつも通りです。四季の変化によって筆者たちは、ものすごくたくさんの恩恵を受けていたのだなと思わずにはいられません。
健康でいられる
COVID-19で一番「贅沢だな」と思ったのは、やはり健康のことでした。今でも感染したり亡くなる方もいます。これは日本だけではなく世界中で言えることです。そんな中で無事に生活を送れるのは、贅沢としか言えないのかもしれません。誰もが感染する可能性があるのだから、今の健康な状態を保つためにも、一人一人が意識して生活しないといけないのでしょう。
まとめ
COVID-19は筆者たちの生活を大きく変えました。でもそんな中で筆者が感じたのは、物があることというよりは、「当然のようにあったこと」へのありがたみです。今後も人の気持ちは「物」から「こと」へシフトし続けるでしょう。COVID-19は、良きにつけ悪しきにつけ、社会に価値観の転換という大きな影響も与えているのかもしれません。
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