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まるでホテル!?「高級老人ホーム」の生活って?お値段は?

LIMO / 2020年5月4日 11時45分

まるでホテル!?「高級老人ホーム」の生活って?お値段は?

まるでホテル!?「高級老人ホーム」の生活って?お値段は?

老後の生活は不安でいっぱい。
子供の負担などを考えると、将来介護施設や老人ホームに入ろうと思っている人も増えてきています。

その中でも注目されているのが、「高級老人ホーム」といわれるもので、筆者も看護師として様々な老人ホームで仕事をしてきましたが、その生活ぶりを見ると家を買わずに老人ホームに入ったほうが幸せなのでは?と思うほどです。

しかし、老人ホームの生活といっても値段や生活がどんなものかわからないという人も多いはず。
今回は老人ホームにかかるお金とどんな生活をしているのかを少しみていきましょう。

老人ホームにかかる費用は?どこからが高級?

まず、老人ホームに入居するために必要なお金が大きく「入居一時金(前払い金)」と「月額費用」の2種類あります。ここでは、全国の相場と高級といわれる老人ホームのお値段を少し見てみましょう。

「入居一時金」~超高級老人ホームは1億円超え!?~

老人ホームにかかる費用の1つが「入居一時金」というもので、敷金のように今後かかる費用の一部を予め払っておくお金です。

入居一時金はピンからキリまであり、0円の老人ホームからなんと1億円を超えるところも。相場は、515万円(2020年4月現在)ほどとなっています(※1)。

そのなかでも高級といわれる老人ホームの境界線としては、だいたい1000万円~からという印象で値段の分布図も100万円以下と1000万円以上が多くなっています。

月額費用は生活により大きく変わる

老人ホームにかかる費用のもう一つが「月額費用」。そのままの意味で、管理費や食費などを家賃として毎月払うものです。相場としては、22万円(2020年4月現在)ほどとなっています(※1)。

こちらは、一般的な老人ホームと高級なものにあまり差がなく、多くの老人ホームは10~30万円程。その理由として、月額費用は管理費(人件費)や光熱費などなのであまり差が出ないのです。しかし、月額費用は食事代もありますので入居者さんの生活スタイルによって大きく変わる部分もあるので、比較しにくい部分でもあります。

老人ホームの生活、どういう生活をしているの?

そもそも、老人ホームの種類にも色々ありますが大きく分けて2つあります。
介護を「必要とする人」と「必要としない人」用です。

また、これらを2つ合わせて施設内に介護用のフロアと一般住居フロアがある施設もあり、介護が必要になればフロアを移動することもできます。

介護が「必要な人」の生活

介護用のお部屋は病院の個室やキッチン、浴室のないワンルームをイメージしてもらうのが簡単かと思います。

そこに、自分の家具を置いて介護用ベッドがあるイメージです。そして、共有の食堂スペースがあり、日々行っているレクリエーションに参加したりリハビリをしたりしながら過ごすというのが基本となります。

介護の「必要のない人」の生活

介護の必要のない人の生活は?というと、案外私たちの生活と変わりありません。

部屋にキッチンがついており、自分で料理をすることも可能ですし、食堂で出される食事を食べても良いです。外出も申請すればいつでも可能です。
では、なにが変わるかと言えば「設備」が違います。

一般的に多くあるものが
・体調が悪い時などにスタッフを呼べるナースコールが渡されており、いつでも看護師、介護士に相談可能
・毎食食事ができる食堂がある
・リハビリ室がある
・麻雀や映画鑑賞をする共有のプレイルームがある
といったところです。

先ほども言った通り、元気な方には自由に過ごしてもらっていますので、普段と変わらない生活+不自由のない生活が約束されています。

「高級老人ホーム」はホテル!?

機能としては介護施設として、上記に挙げたものは最低限必要になります。

そのため基本的に各設備、対応のグレードが上がるのですが、具体的に筆者が見た違いをお話しします。

都心の駅チカや有名別荘地に住めちゃう?

老人ホームといえば少し郊外にあるイメージですが、高級老人ホームでは都市部の駅チカや有名別荘地にあるところもあります。

筆者は行ったことはないのですが、中にはオーシャンビューの施設もあるそうです。

介護士さんがほぼ1人に付き1人

人材が足りないと嘆く介護業界ですが、高級老人ホームでは人員配置も手厚いです。
筆者が経験した1番手厚いところの介護フロアですが、入居者1.5人に対して介護士1人。

ちなみに、医療的なケアが必要な人が入る介護老人保健施設では看護師と介護士合わせて患者3人に対して1人以上(うち看護は2/7程度)の配置が義務づけられていますので、かなり手厚い対応となっています(※2)。

中庭に竹林庭が!フロントには…

高級な施設は椅子などの備品がまず明らかに高そうな物が多いですが、ある施設では、1階フロント部分に中庭があり、竹林庭があり、フロントには茶室までありました。

そして受付には着物を着た人がいて、頼めばお茶を立ててくれるサービスまであるというホテルのようなフロントサービスまで。

大浴場は天然温泉!

介助浴をしたりもするので、大浴場がある施設は多いですが、グループ会社が経営している温泉ホテルから天然温泉を運んできているという施設もありました。
毎日温泉が入れるなんて羨ましい……。

目指すは「マイホーム」ではなく「老人ホーム」?

少しお金持ちのおじいちゃんやおばあちゃんの暮らしぶりがイメージできたでしょうか。

入居時に1000万円、月々20万円と聞くと夢のまた夢と感じますが、生活ぶりを見てみると、筆者が冒頭でいったように「家を買うより老人ホームに入ったほうが幸せ」というのも一理あり…と思えてきませんか。

「老後2000万円問題」が話題になりましたが、頑張って夢の高級老人ホーム暮らしを目指してみても良いかもしれません。

【参考】
(※1)「全国の老人ホームの費用相場(https://kaigo.homes.co.jp/market_price/)」LIFULL介護
(※2)「介護老人保健施設(参考資料)(https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-12601000-Seisakutoukatsukan-Sanjikanshitsu_Shakaihoshoutantou/0000174012.pdf)」厚生労働省

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