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【習いごと】子どもの「やりたい!」に応える? ダメ出し? その判断基準とは

LIMO / 2020年5月12日 10時0分

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【習いごと】子どもの「やりたい!」に応える? ダメ出し? その判断基準とは

子どもの習いごとは、幼児期であれば、親が“こんなことをさせたい”という子どもへの願望から、何を習うかが決められていくものです。しかし、幼稚園・保育園の年長さんくらいになると、「ピアノを習いたい!」「サッカーしたい!」など、自分から希望を伝えてくる子も増えてきます。

そこで今回は、子どもからの「やりたい!」という習いごとへの欲求に対して、どれくらい付き合うのが正解なのかについて考えてみようと思います。子どもから「習いたい!」と言われて悩む前に、対応の仕方を考えておきましょう。

子どものやる気に寄り添いたい、けれど…

年中・年長くらいの年齢になると、子どもの方から「習いごとに通いたい!」と要求してくる機会も増えてきます。子どもたちの心に“チャレンジしたい!”という気持ちが芽生えるきっかけは、「お友だちがやっているから」や「テレビで見ておもしろそうだった」などさまざま。

子ども自身が“やってみたい!”と感じたことには、できるだけトライさせてあげたいのが親心ですよね。親に言われて始めた習いごとより、自分でやりたいと思ってスタートしたほうが、本人の熱の入り方も違いそうな気がします。

しかし、もしかしたらただ友だちと一緒にいたいだけなのかもしれないし、目新しい遊びのつもりで始めたいと言っているだけの可能性も…。そこを見極めるのは、簡単なことではありません。遊びのつもりで始めたものが、その子にとって人生の財産になることもあれば、単なる遊びで終わる可能性も否めません。

とにかくやらせてみればいい、と言えるほどの財力がある家庭なら、一通りやらせてみて適性を見つけてあげる方法もアリでしょう。しかし、それができない家庭が多いのが現実。

子どもの習いごとの希望にどこまで応えるかを決めるには、やはり親の金銭的・時間的余裕を考慮しないわけにはいきません。子どもの気持ちを尊重することは大切ですが、無理して習いごとに行かせることで家族関係が悪くなったりしないよう、うまくバランスを取ることが必要になってきます。

習いごとへの適切な支出ってどれくらい?

たとえば、すでに何か習いごとをしている子どもから、新しい習いごとがしたいとせがまれたとき、何を基準に考えればいいのでしょうか。

ほかの家庭ではどれくらい費用をかけている?

判断のヒントとして、まず、ほかの家庭では習いごとにどの程度の費用をかけているのかを知りたくありませんか?

子どもとお出かけ情報サイト《いこーよ》を運営するアクトインディが行ったアンケート(https://iko-yo.net/press/releases/384)(対象:12歳未満の子どもを持つ全国の保護者1061名)によると、習いごと費用の総額が「月額10,000円未満」と答えたのが全体の6割。「20,000円未満」まで幅を広げると、なんと全体の8割強に達したそうです。

この世間の声を一つの目安として考えてみます。例えばスイミングをすでに習っている子どもから、ピアノも習いたいと言われたとしましょう。地域やクラブなどによって月額料金は違いますが、スイミングの月謝はだいたい7000円前後。一方、ピアノ教室に通うとなれば、個人の教室で月6000円ほどが相場ではないでしょうか。(ピアノの購入費用はひとまずおくとして、月々の固定費となる月謝についてのみ考えます)。

両方の月謝を単純に合計すると1万3000円。この時点で、習いごと費用は「月額10,000円未満」というボリュームゾーンからは外れてしまうことになります。

「それでも問題ない」と感じる家庭もあれば、「費用のかけすぎかも」と感じる家庭もあるでしょう。世帯年収によっても判断基準は違ってくるはずです。

年収別の習いごと費用はどれくらい?

つづいて、ベネッセ教育総合研究所が行った「学校外教育活動に関する調査2017(https://berd.benesse.jp/up_images/research/20171026release_Gakko_gai_tyosa.pdf)」(対象:3歳から18歳〔高校3年生〕までの子どもを持つ母親1万6170 名、うち年収を回答しなかった者は分析から除外)で、世帯年収別に学校外の教育活動にかけている費用を見てみましょう。

1カ月に支出する子ども1人当たりの「学校外教育費用」は以下のとおりです。

年収400万円未満:8000

年収400〜800万円未満:1万3400

年収800万円以上:2万5000

ここでいう「学校外教育費用」には、家庭内での学習費用も含まれているので、いわゆる「習いごと」費用より高めの結果が出ていることに注意してください。また調査対象に18歳までの子どもが含まれているので、小学校に上がる前の子どもに限って考えれば、費用は上記金額よりもっと少ないと考えた方がよいでしょう。

そのうえでこのデータを見ても、スイミング+ピアノ=1万3000円は、平均的レベルよりもガンバリ気味だと言えそうです。習いごとを増やした結果、子どもの将来のための貯蓄に回すお金がなくなってしまったら、元も子もありませんよね。

また、「言えば習わせてもらえるんだ」と子どもに認識されてしまい、習いごとへの向き合い方が適当になってしまう可能性もあります。子どもの気持ちに正しく寄り添うには、家計規模と習いごと費用のバランスを見ながら考えていくことが必要だと言えるでしょう。

まとめ:子どもの本気度も加味しよう

子どもが真剣にプレゼンをしてきたり、希望する習いごとに対する熱意が今までと違うと感じた場合は、つい「OK」を出したくなります。けれどもそこでちょっと立ち止まり、金銭的な面も頭の隅に置きつつ、子どもの気持ちをしっかり聞き取ってから最終決定を下すのが大切。

子どもの“やりたい!”気持ちに応えてあげるうえで、そうしたプロセスを経ることが実は良い結果につながるのではないでしょうか。

【参考】
アクトインディ「習い事に関するアンケート(2019年)(https://iko-yo.net/press/releases/384)」
ベネッセ教育総合研究所「学校外教育活動に関する調査2017(https://berd.benesse.jp/up_images/research/20171026release_Gakko_gai_tyosa.pdf)」

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