「緊急事態宣言」でみたママ友との価値観の違い…なにが正解?「自粛」の捉え方
LIMO / 2020年5月1日 10時15分
![「緊急事態宣言」でみたママ友との価値観の違い…なにが正解?「自粛」の捉え方](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_17142_0-small.jpg)
「緊急事態宣言」でみたママ友との価値観の違い…なにが正解?「自粛」の捉え方
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のまん延が進み、4月7日に「緊急事態宣言」が7都府県に発令、さらに4月16日にはその範囲が全国へと拡大されました。そして感染が深刻化された7都府県に次いで、愛知県や京都府などを含めた13都道府県が「特定警戒都道府県」に指定されました。
より不要不急の外出への危機感が生まれるなか、都市部と感染者の少ない地方との温度差も感じられるようです。また「どこまで自粛するべきか?」という疑問は、各個人の間でも差があるのだとか。「緊急事態宣言」が発令されてから、ママ友との考え方の違いに悩む人もいるようです。
エンタメ業界、エンタメファンに大きな影響
日本では令和2年1月15日に初の感染者が確認されて以降、日に日に感染が拡大していきました。子どものいる家庭に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響を聞いたところ「卒園・卒業式、入学式の短縮や中止になった」という意見があがりました。
ぴあ総研が内閣府に提出した「新型コロナウィルスによるライブ・エンタテインメントへのダメージについて(https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/keizaieikyou/05/shiryo_02.pdf)」(令和2年3月23日現在)によると、5月末までライブ・エンタテインメントの中止や延期が継続すれば、売り上げが減少した公演などの入場料金の推定は3,300億円。2019年の年間市場推計は約9,000億円のため、本年の減少率は37%になると予測されます。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が原因でイベント延期や中止となった場合、興行主催者が多額の負債を抱えるおそれがあり、今後エンタメ業界の落ち込みが懸念されます。
そんななか、イベントチケット販売サービス「イープラス」を運営している、株式会社イープラスが「イープラス、新型コロナウイルス感染症による興行主催者のイベント中止払戻し費用全額を負担(https://corp.eplus.jp/corp/pdf/p_release/ep200305.pdf)」を発表し、そのなかで「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が原因のチケット払戻しに伴う費用全額を当社が負担する」と表明しました。この発表は、エンタメ業界だけでなくエンタメファンにも大きな反響がありました。
しかし、まだ先の見えないコロナ終息。それまでひとりひとりの行動が、感染者数減少のカギとなるでしょう。
緊急事態宣言の発令に戸惑う日々
「緊急事態宣言」が発令され、不要不急の外出は控えるように要請されていますが、なかには「不要不急はどこまで該当するのか」といった声も聞こえてきます。
「子どもを連れてスーパーへ買い物にいくのも躊躇してしまいます。でも、小さな子どもを置いてもいけないので、連れていくしかないです。」(20代・1児の母)
「歯医者を予約していましたが、緊急事態宣言が出たのでキャンセルしました…。これでよかったのか、いまだに疑問です。」(40代・2児の母)
どこまで自粛すればいいのか、みなさん状況を確認しながら決めているようでした。なかには、小さな子どもを連れての外出は「周囲の目が気になる」という意見もあり、判断に苦しむこともあるようです。
ママ友との行動に差
それから、子どものいる女性に自粛中の行動範囲について話をうかがいました。
「ずっと子どもたちと家にいて、気が滅入ることもあります。それでも、自粛中は外出を我慢しています。」(30代・2児の母)
「子どもたちは自宅の敷地内までしか出していません。庭先でなわとびをしたり、ただ虫取り網を振り回して『エア虫取りごっこ』をしたりと、工夫して遊んでいます。」(30代・3児の母)
自宅で子どもたちと過ごしている、という意見が圧倒的でした。なかには、ママ友同士の考え方の違いに戸惑っている人もいるようです。
「ママ友から『たまにはお茶しよう』と誘われました…。お互いにずっと家にいて、感染している可能性は低いといいますが、やっぱり家族以外の人と会うのは怖いです。」(20代・1児の母)
「ママ友は緊急事態宣言でも仕事が休めないそうです。そこで、臨時休校中の彼女の子どもを預かってくれないか、と打診がありました…。小学校でも一時預かりをしてもらえるはずですが、彼女はあまり多くの人と接するのは避けたいようです。でも託児所かわりにされるのは、正直腹が立ちます。私だって、自分の子どもを家族以外の人と接しさせたくないですよ。」(40代・1児の母)
自粛しようという考えは同じなのですが、ママ友同士でも価値観の違いに気づいたといいます。「ママ友」という関係性もあり、あまり強くいえないのも問題のようです。
なにが正解?『自粛』のむずかしさ
不要不急の外出を控える人が増え、「うつらない・うつさない」という意識が浸透してきたようにみえます。さらに、テレワークや臨時休校なにより外出を控えることが可能になった人もいるでしょう。
しかし、どこまで自粛すればいいのか迷うことも事実。今回は子どものいる女性に話をうかがうなかで、ママ友との考え方にも違いがあることが浮き彫りになりました。
正解がわからないだけに、手探りで自粛をしていくしかありません。政府のいう通り、不要不急の外出を避け、極力人と接触しないように心がけることが、私たちができる最大の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策なのかもしれません。
【参照】
内閣官房「新型コロナウイルス感染症対策本部(第29回)(https://www.kantei.go.jp/jp/singi/novel_coronavirus/th_siryou/sidai_r020416.pdf)」
ぴあ総研調べ「新型コロナウィルスによるライブ・エンタテインメントへのダメージについて(https://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/keizaieikyou/05/shiryo_02.pdf)」
株式会社イープラス「イープラス、新型コロナウイルス感染症による興行主催者のイベント中止払戻し費用全額を負担(https://corp.eplus.jp/corp/pdf/p_release/ep200305.pdf)」
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