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コロナ禍が可視化した「今後も大事にするべき人」と「関わってはいけない人」

LIMO / 2020年5月5日 18時0分

コロナ禍が可視化した「今後も大事にするべき人」と「関わってはいけない人」

コロナ禍が可視化した「今後も大事にするべき人」と「関わってはいけない人」

コロナ禍でイライラする人が増えたように感じます。それは国内外でDV(家庭内暴力)の相談件数の増加というデータにも現れていますし、個人的な体感レベルでもそのように感じます。

ネットやビジネス誌で記事を書いていると、批判のコメントやメッセージが送られてくることがありますが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)によって自粛となった後には、より攻撃的でトゲのあるコメントが増えたと感じます。その一方で「コロナで大変だと思いますが、お体に気をつけて」とこちらの身を案じてくれる心の温かさを感じさせてくれる方もいます。

コロナ禍が「今後も大事にしていきたい人」と「関わりたくない人」を可視化してくれたように思えます。

コロナ禍が性格を変えるのではなく、本性を暴くだけ

コロナ禍で見知らぬ人にまでイライラを撒き散らす人というのは、コロナ禍でそのような気質に変わってしまったのではなく、その人が本来持っている気質がコロナ禍によって表面化しただけだと思うのです。

これは「お酒で人が変わるのではなく、お酒はその人の本性を暴くだけだ」という主張と同じ考え方です。お酒のアルコールで感情を抑制するブレーキが弱まり、眠っていた本性が暴かれる、という話です。

平時の際は瞬間的にイライラしても、それを抑えるだけの気持ちの余裕が持てています。しかし、今のようなコロナ禍では、イライラを抑える気持ちの余裕がなくなり、その人が本来持っている攻撃的な気質を引き出しているだけだと思うのです。

つまり、攻撃的な人というのは、コロナ禍以外でも気持ちに余裕がなくなると、同じように相手を攻撃し始めるような振る舞いをする人物と言えます。

他人を攻撃する人の自分本位な姿勢

人は理不尽、苦しい環境に置かれると「悲しみ」と「怒り」の感情の選択を迫られます。悲しみにくれて耐える人は自己完結的で強い人であり、怒る人は精神的な耐性が弱く自分本位的だと考えます。

怒りは誰かにその感情をぶつけることで、その時は気持ちがスッと楽になります。その一方で悲しみは、苦しみに耐え忍ぶ心の忍耐を余儀なくされます。ですので、気持ちに余裕がなく、忍耐力がない人ほど悲しむ代わりに、誰かに怒りをぶつけるという選択をしているのです。厳しい言い方をするなら、自分が精神的に楽になりたいから、他人をサンドバッグ代わりにする自分本位的な人だと思うのです。

コロナ禍が世界的に広がり、多くの人が理不尽な精神的苦痛を強いられています。政府の対応など、過去を振り返ればよりよい手段を取ることは出来たでしょうが、感染拡大はさておき、この記事を書いている時点では発生理由は分からず、そうなるとCOVID-19自体の発生は人為的不手際というより、自然発生的な天災に近い性質があるわけです。つまり、特定の誰かを責められる性質ではないのです。

それにも関わらず、誰かを攻撃したい人がいます。そうした人は平時から余裕がなくなるたびに他人を攻撃する気質の持ち主なので、そうした気質同士を除き、多くの人にとってはあまり積極的に関わりたくない人といえるのではないでしょうか。コロナ禍がこうした人を見える化しているのです。

手放すべきでない大事な人たち

その一方で、コロナ禍は手放すべきでない大事な人たちも可視化してくれました。怒り、攻撃の代わりに温かい言葉や支援の手を差し伸べる人たちです。

4月21日、台湾は日本に200万枚のマスクを送ってくれました。今回だけでなく、台湾は東日本大震災の時にも米国に次いで、2番目に多い規模の経済的支援をしてくれています。台湾の規模は決して大国ではなく、またコロナ禍では日本と同じ被害者同士にも関わらず、熱い支援と応援のエールを送り続けてくれています。

台湾はこのコロナ禍では感染拡大防止にうまく対処していると言える国ではあるものの、厄災は自国をも蝕んでいるのは日本と同じ状況で、自国にマスクが潤沢にあるわけではありません。それにも関わらず、温かい支援を送ってくれる台湾は「今後もずっと大事にするべき隣人」ということが見える化しています。

読者や顧客の中にもいます。ビジネス記事を書いたり、自社の商品・サービスを提供すると「応援しています!」「コロナ禍に負けず、頑張ってください!」といってくれる人もいるのです。自分たちもCOVID-19の感染拡大リスクがあり、不安と戦っている状況でしょう。それでも他者を気遣う温かい気持ちの持ち主は、これからもずっと大事にするべきだと思わされます。

コロナ禍は一刻も早く克服すべき、人類の共通の敵です。しかし、その意外な副産物として「大事にするべき人」と「関わりたくない人」を見える化したと感じます。

【参考】
『台湾から日本にマスク200万枚 台北市民が語る新型コロナと「日本加油」(https://www.j-cast.com/trend/2020/04/22384778.html?p=all)』J-CASTトレンド

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