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一斉休校で注目「オンライン学習」で試される、親の習慣・NG行動とは?

LIMO / 2020年5月8日 19時15分

一斉休校で注目「オンライン学習」で試される、親の習慣・NG行動とは?

一斉休校で注目「オンライン学習」で試される、親の習慣・NG行動とは?

ステイホーム期間で見つけたい”子どもとの向き合い方”

5月4日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に関する緊急事態宣言の期間延長が発表されました。開始から2カ月以上続く「一斉休校」も、いつ解除されるか見通しが立っていません。

この現状をふまえて高まっているのが「学びを止めるな」という声。多くの学習コンテンツが無料開放されるとともに、学校や塾がオンライン授業を取り入れ始めています。

今回は、この「オンライン学習」の話題を軸にして、よりよい家庭学習のコツや親子の向き合い方などについて考えてみたいと思います。

「おおむね好意的」オンライン学習の感触

まず、株式会社増進会ホールディングス(Z会グループ)(https://www.zkai-gr.co.jp/)が、グループ会社「株式会社葵(https://corporate.aoi-zemi.com/)」 が運営するオンライン学習塾「アオイゼミ」利用者に対して実施した「休校期間の学習実態について」のアンケート調査結果(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000100.000049291.html)をみてみましょう。

休校期間中は自宅でどのような学習に取り組んでいましたか?

学校の宿題…78%

オンライン授業(アオイゼミ含む)…68%

市販の参考書や問題集…48%

学習アプリ(英単語暗記、ドリル系)…29%

塾の宿題…29%

その他…2%

今回の休校期間前から「オンライン授業サービス」を利用していましたか?

はい…48%

いいえ…51%

自分にとってオンライン授業のメリットは何ですか?

自宅で勉強できる…86%

自分のペースで勉強できる…71%

集中できる…36%

値段が安い…26%

有名な先生に教えてもらえる…17%

その他…1%

自分にとってオンライン授業のデメリットは何ですか?

質問ができない…37%

スマホやタブレットなどの通信機器の整備が必要…35%

周りの大人の理解が得にくい…25%

勉強のペースがわからない…19%

集中できない…17%

その他…6%

学習内容としては、「学校の宿題」が最も多く、次いで「オンライン授業」や「市販の参考書や問題集」と続いています。

“休校中も勉強を続けたい、続けさせたい”と、生徒や保護者がさまざまな学習コンテンツを利用・検討したことが、調査結果よりうかがうことができます。

また、今回初めてオンライン授業を受けたという生徒も半数を占め、この一斉休校をきっかけに、オンライン学習が急速に普及したことがわかります。オンライン授業のメリットとして「自宅で勉強できる」「自分のペースで勉強できる」、デメリットとしては「質問ができない」や「スマホやタブレットなどの通信機器の整備が必要」ということが多く挙げられたとのこと。

なお、「今後もオンライン授業を継続したいか?」の問いに対しては、81%の生徒が継続意向を示しており、おおむね好意的に受け入れられていることがわかります。

「集中できる子」と「集中できない子」

さて、ここで、上記の調査結果において興味深いのが、オンライン授業のメリットとして「集中できる」と答えた生徒がいる反面、デメリットとして「集中できない」を挙げた生徒がいる点です。

調査報告では『一般的には「在宅では集中できない」と思われる方が多いかもしれないが、自分だけの環境の方が集中できる生徒も多いようである』とまとめられています。

つまり、

    学習ツールさえあれば、場所は問わず集中できる子

    先生の目など、何らかの強制力がないと、なかなか集中力が続かない子

という、2つのタイプが存在するわけです。

そして多くの親は、できれば我が子は1のタイプであってほしいと考えることでしょう。

家庭でのオンライン学習を長続きさせるコツとしては、

「環境を整える(オンライン環境や勉強する場所)」
「スケジュール(時間割)を作る」
「1日の目標を決める」

などが考えられます。
しかし、そもそも、子ども自身がやる気を出さなければ、効果はありません。

では、子どもが自発的に学習できるようにするコツというものはあるのでしょうか?

まずは「話を聞ける」子に

「学校の授業を聞けている子の成績は安定しているが、聞けていない子の学習内容はなかなか定着しない」と言われることがあります。今のところ、“一方通行型”が多いオンライン学習においては、この「聞く」ことができるかどうかが、重要なポイントになってくると考えられます。

では、子どもが話を聞く習慣を身につけるにはどうしたらよいのでしょうか。

親自身が、他人の話を聞いているか?

参観日等で、子どもそっちのけでおしゃべりに興じている保護者を見かけたことはないでしょうか。また、子どもに対して一方的に怒ったり意見を押し付けたりすることはありませんか。

このタイプには他人の話をちゃんと聞いていない人が多く、そういった大人の影響を受けた子どもたちも、やはり人の話を聞かない傾向があるかもしれません。

子どもでも大人でも、自分の話を聞いてくれない人の話に耳を傾けたいとは思いませんよね。
「聞いてもらえる→認めてもらえる→だから相手の話も聞きたくなる」
というサイクルが自然に生まれてくるのではないかと思います。

まずは、自分自身が、子どもを含め、きちんと人の話を聞けているかどうかを振り返ってみるのもよいですね。

子どもの「ありのままの言葉」を受け止めているか?

子どもの話を聞くときのポイントとしては、「否定形のことば」は使わないようにしたほうがよいかもしれません。

たとえば、子どもから「疲れた」「ウザい」「面倒くさい」などとネガティブな発言を聞いたとき、みなさん、どう反応しますか?ここでは「そんなことを言うな」と突っぱねたくなる気持ちを、ちょっとおさえてみるとよいかもしれません。

そして一言、「そう、疲れたの」と一言オウム返しをしてみるのです。

この「受け止める」というステップを踏むことで、子どもの反応はだいぶ変わってくるかもしれません。

上から目線で見ていないか?

子どもに対して「上から目線」で命令口調や怒り口調になってしまうことも、時にはありますよね。そんなときに、ちょっとヒントになりそうな考え方をご紹介します。

「人は納得しなければ動かない。これは大人も子どもも同じ」

ここは、あえて意識してわが子を“対等な関係”としてみてみましょう。そのうえで「勉強している姿を見たいな」「手伝ってもらえると助かるな」などと、投げかけてみるのです。愛情と敬意のこもった呼びかけは、力づくで命令したときよりも、はるかに強く子どもの心に響く可能性があります。

話を聞く子に育ってほしければ、まずは親自身が「聞こうとする姿勢」を整えていくことが必要なのかもしれませんね。

「勉強しなさい!」は逆効果

さて、じっと話を聞くことができたとしても、「これをしたら子どもが机に向かうようになる」というような確実な方法を探すのは至難の業です。

ここで、子どものやる気をなくす親のNG行動を、タイプ別にみてみましょう。

頭ごなしに命令する親

自分の子ども時代を振り返ってみましょう。

親に「勉強しなさい」と言われて、素直に勉強したという人はどれだけいるのでしょうか。
むしろ反発して、ますます勉強をしなくなったという人のほうが多いのではないかと思います。
あれこれ指示されると“わざわざ反抗したくなる”生き物、それが人間なのです。

怒りっぽい親

ささいなことでもお子さんに激しく怒ってしまう、という心当たりはありませんか?何をしても、あれこれ注意され続けると、子どもは親の言うなりに行動するようになりがちですが、逆に自発的に何かをするということは少なくなります。

勉強も「言われてやっている」状態であれば、知識として定着しにくい可能性も十分に考えられます。

待てない親

子どもを塾に通わせたり、勉強量や学習方法を変えたりしたときに、すぐに効果がでることを期待してはいないでしょうか?

『学問は積み重ね』ともいわれるように、継続とともに成果が表れてくることもあります。お子さんの伸びしろを信じて、少し長い目で見ることも必要かもしれません。

さいごに

いかがでしたか?「話を聞くチカラ」「机に向かう習慣」、どちらも一朝一夕で身につくものではありません。また、体の成長に個人差があるように、ココロとアタマの「伸びる時期」もお子さんによってさまざま。

今回のような一斉休校のような経験は、親世代にとっても初めてのこと。戸惑いや焦りを感じている人も多いはずです。

でも、少し視点を変えてみると、親子で向き合う時間が増えたことで、お子さんの個性や隠れた“やる気のスイッチ”を発見できるよい機会と考えることができるかもしれません。

COVID-19が猛威を振るうなか、まだしばらく私たちの生活は不安な状況が続きます。親子ともに健康に留意しながら、少しでも有意義な「ステイホーム」期間を過ごせますよう。

参考
「休校期間の中高生の学習実態に関するアンケート(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000100.000049291.html)」増進会ホールディングス(Z会グループ)

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