コロナ明けの日本「アフターコロナ」の世界とは?~歴史に立ち返って考える~
LIMO / 2020年5月9日 18時45分
コロナ明けの日本「アフターコロナ」の世界とは?~歴史に立ち返って考える~
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の脅威が世界を蔓延するようになり、「ビフォーコロナ」「アフターコロナ」それから「ウィズコロナ」という言葉が聞かれるようになりました。それほどにこのウイルスは現在進行系で、人類に大きな禍根を残し続けています。
このウイルスには謎も多く、それ故にウイルスの感染拡大と共に「インフォデミック(Information+Epidemic=大量の情報が飛び交うこと)」もまた大きな問題になっています。正しい情報であればいいのですが、デマやフェイクニュースも瞬時に地球の裏側まで行き渡り、誤った情報で必要な物品の買い占めが起こるなどしています。
この状況で、今いえること
今後、COVID-19がどうなるのか?世界の専門家によって、様々な意見が混在している状況です。「2019年の年末時点で、すでに日本人の多くが抗体を獲得しているから、日本の死者数が欧州に比べて低い」というポジティブな説がある一方で、「もう医療崩壊寸前である」という真逆のネガティブな主張も行き交っています。
正直、今の時点でハッキリとしたことを明言できる人はいないのです。それ故に多くの人が先行きの不安を抱えており、プレジデント誌の記事(※1)によると精神科医にかかった68名の患者の内、9割にあたる58名が「コロナが原因で診断を受けた」とされています。みんなが先行きに不安を抱いているのです。
しかし、筆者は、先行き不安でこれからどうなるのか分からない人こそ、歴史に立ち返ってもらいたいと考えています。
「歴史に立ち返る」とは?
「歴史と相場は繰り返す」という投資の格言や、「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」というビスマルクの言葉にもあるように、「迷ったら歴史に立ち返ろう」というのが筆者からの提言なのです。
「歴史をみよう」というこの提言は筆者の思いつきではなく、ある種の合理性があります。歴史を紐解くと、人類はウイルス・細菌と生き残りをかけて過去に何度も戦ってきているのです。今回のようなウイルスのパンデミックは、個々人レベルでは初めての人も多いかもしれませんが、人類全体で見ると過去に何度も繰り返し起こっていることなのです。
そして人類と疫病との戦いの歴史を見ると、人類が完全に敗北を喫したことはただの一度もありません。人類は過去に何度もパンデミックの憂き目に遭い、多くの命を失いつつも必ず立ち上がってきました。天然痘、ペスト、スペインかぜはグローバル規模でみて、人類の数を数分の1規模で減らすほどの絶望的な疫病でした。しかも今と異なり、極小のウイルスの存在自体を認知できない時代を人類は長く過ごしています。
確かにCOVID-19は強敵です。しかし、過去の人類は、今ほど医療技術もテクノロジーも発達していなかった時代でも、数々のパンデミックを人類の叡智と抵抗力のあわせ技で乗り越えてきたのです。
短期・中期的にみると、この未知のウイルスとの戦いは苦戦するかもしれません。それでも長期的にみれば、人類は必ずこのウイルスを乗り越える時が来るでしょう。それが人類という生命体のたどってきた道であり、同時にこれから先の未来へと続く道だと確信しています。
コロナ明けの日本はどうなっているのか?
COVID-19をどう攻略できるのか?またその具体的な時期の予想は難しいでしょう。個人的な意見としては、COVID-19を攻略できた暁には、ビフォーコロナの時期のようにグローバルの利便性を謳歌し、世界中の人々でビジネスや観光、プライベートな人のつながりを共有するように戻ると考えています。
これにも上記に述べた「歴史の再現性」という観点で見た合理性があります。株式市場は暴落と急騰を繰り返しながら右肩上がりに上がっていきます。これは市場が短期思考だからであり、その市場はひとりひとりの人間の思考が形成していることからもそういえます。人は本質的に短期思考なのです。だからこそ、前と同じ世界に戻ると考えるのです。
グローバルというのは便利です。各国が鎖国をして自国ですべてを賄う時代は不便であり、コスト高で、誰もそんなことは望んでいません。COVID-19が過ぎ去った後は誰もがグローバルの利便性を再び享受することを望み、便利で豊かな時代に戻りたいと願うでしょう。いつ来るかわからない次なるウイルスのパンデミックを恐れ、長期的に反グローバリゼーション戦略を取って不便な生活をしたい人などいないのです。
つまり、COVID-19を乗り越えた後に待っている世界というのは、またビフォーコロナのような元のものだろうと筆者は考えています。
長期的に筆者は、人類はウイルスのパンデミックを攻略し、また元の便利な生活が戻ってくると確信しています。そう考え、いつかこの漆黒の闇が明けるのを希望を持って待ち続けたいと思います。
【参考】
(※1)「激増中「コロナ鬱」を避けるための5つの予防法」(https://president.jp/articles/-/34257)PRESIDENT Online
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