牛丼の吉野家HD、飲食店苦境のなか前年同月比90%台の既存店売上高を維持(2020年4月)
LIMO / 2020年5月10日 11時0分
牛丼の吉野家HD、飲食店苦境のなか前年同月比90%台の既存店売上高を維持(2020年4月)
注目小売店月次実績シリーズ
シリーズでお伝えしている「注目小売店月次実績」。今回は牛丼チェーン店「吉野家」他を運営する吉野家HD(9861)の、2020年4月の月次動向及び過去実績、また過去1年の株価動向について振り返ってみましょう。
直近の月次実績
2020年5月に更新された吉野家HDの2020年4月既存店売上高は、対前年同月比96.0%でマイナス成長となりました。内訳は客数99.0%、客単価97.0%です。
全店売上高も97.6%でマイナス成長。客数は100.6%とプラスを維持したものの、客単価97.0%のマイナスをカバーできなかった形です。
今期の既存店売上高の振り返り
では、同社のここまでの既存店売上高はどう推移してきたのでしょうか(同社は2月決算)。
前期の既存店売上高は特殊要因のあった2月を除き、11カ月全ての月でプラス成長が続きました。しかし、3月の売上高は新型コロナウイルス問題の本格化を受け、対前年同期比98.2%とマイナス成長に。4月も96.0%と引き続きマイナス成長となりましたが、90%台を維持しています。
一方で全店売上高は前期全ての月でプラス成長を達成。3月も100.0%でしたが、4月は97.6%とマイナスに転じました。しかし客数は100.6%で、緊急事態宣言で飲食店が打撃を受ける中、健闘している状態です。
過去1年の株価動向
最後に同社の株価動向を見ていきましょう。
同社の株価は2018年から1,600円台で底値を形成し、2019年5月から上昇を開始しています。そして2020年1月に3,050円の高値に到達しました。
しかし3,050円が天井となり、2月後半以降の株式市場全体の下落もあって3月には1,700円台まで下落しました。その後はWボトムパターンを形成し、4月の安値1,829円を付けた後の反発により、現在は2,200円付近での取引が続いています。
新型コロナの影響が本格化した3月・4月はマイナス成長が続きました。しかし既存店及び全店ともに、売上高は対前年同月比90%台を維持しています。外出自粛の緩和が見込まれる5月から、プラス成長に転じることができるのかが注目されます。
参考資料:吉野家月次推移(2020年度)(https://www.yoshinoya-holdings.com/ir/report/yoshinoya.html)
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
週刊コンビニエンスストアニュース 主要CVSチェーン、2024年11月の営業実績
ダイヤモンド・チェーンストア オンライン / 2024年12月24日 20時55分
-
決算好調な「くら寿司」&「スシロー」、株価は明暗が分かれる結果に…要因は、株主優待と寿司ネタ?
MONEYPLUS / 2024年12月19日 7時30分
-
再送-ホットストック:サイゼリヤが8%超高、堅調な既存店売上高を好感
ロイター / 2024年12月3日 10時22分
-
ドラッグストア成長鈍化、勝ち組の分かれ目は? あらゆるコスト上昇で利益確保が難しい状況に
東洋経済オンライン / 2024年11月30日 7時40分
-
「一風堂」「町田商店」「山岡家」ラーメン銘柄、御三家は株価も業績も一人勝ち状態 頭一つ抜けているのは?
MONEYPLUS / 2024年11月28日 7時50分
ランキング
-
1女川原発、営業運転を再開=福島第1と同型で初―東北電力
時事通信 / 2024年12月26日 18時46分
-
212月末まで!今年の「ふるさと納税」注意したい点 定額減税の影響は? 申し込む前に要チェック
東洋経済オンライン / 2024年12月26日 13時0分
-
3ローソン、東京など一部店舗で販売する“氷”を自主回収へ ガラス片混入の恐れ
日テレNEWS NNN / 2024年12月26日 20時51分
-
4昭和的「日本企業」は人事改革で解体される? 若手社員への配慮と、シニアの活性化が注目される背景
ITmedia ビジネスオンライン / 2024年12月26日 5時55分
-
5なぜスターバックスの「急激な拡大」は失敗に終わったのか…成長を一直線に目指した企業の末路
プレジデントオンライン / 2024年12月26日 15時15分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください