子供の「断捨離」に目からウロコ! 巣ごもり大掃除で起きた嬉しい誤算
LIMO / 2020年5月13日 10時45分
子供の「断捨離」に目からウロコ! 巣ごもり大掃除で起きた嬉しい誤算
2019年のゴールデンウイークは10連休ということもあり、多くの人が旅行やいつもより長めの帰省をしたことでしょう。それが今年は、新型コロナ対策の全国的な緊急事態宣言で自宅に籠る日々が続くことになりました。
筆者はこの機会に家の大掃除をしてみたところ、驚くほど多量の不用品を処分することになりました。意外なことも多々あった断捨離の顛末を紹介します。
昨年は春の大掃除をしなかった
普段のゴールデンウィークは、平日を挟むことから学校は通常通りに行われます。大人は休みだけれど子供は登校して家にいない日を利用し、筆者の家では夫と2人で春の大掃除をするのが恒例となっていました。
しかし、昨年は学校も含めて10連休という破格の連休になったため、最初から最期まで家族で遠出することに。結果として年末の大掃除に負担がかかり、ある意味中途半端な状態で年を越してしまったのは否めません。そのため、この連休中の大掃除は去年の反動で大変な作業になるのでは、と内心思っていました。
そんな中、緊急事態宣言が全国に拡大されて休校措置が延長になり、遠出の計画が全て白紙になったことで、必然的に家族全員で家に籠ることになりました。
夫はこれを良い機会と捉え、「毎日1カ所ずつ掃除をしていこう」と提案してきたのです。1日で全部やるのは疲れるし、今回はどこにも出かけないからじっくり選別しながらやっていこうという考えに筆者も賛同し、リビングから取り掛かることにしました。
「いる」「いらない」を徹底してみたらゴミの山に
リビングには通販カタログや子供の図画工作の作品が所狭しと置いてあります。中には埃をかぶったままのものまである始末。子供3人の筆者宅では、どうしても学校などで作ってきた作品が溜まりがちになってしまいます。
筆者が「それぞれ思い入れもありそうだし」と悩んでいると、当の本人たちはあっけらかんと「全部捨てていいよ」と言ってきたのには驚きました。とりあえず、子供の成長の記録にもなるので写真を撮って全て処分すると驚くくらいゴミが出たのです。
台所は、通常の大掃除では筆者が全て担当していましたが、今回は夫も加わってさらに断捨離が進みました。5年以上全く使っていない鍋やミルサーも思い切って手放すことを決意。戸棚には幼児向けの箸や食器も出ていましたが、急成長中の子ども達が二度と使わないのは明らかなので次々と処分をしていきます。
断捨離するには「迷いを断ち切ることが必要」と自分に言い聞かせて選別していくと、普段から使用している食器類は限られていることが嫌というほど分かります。
それ以外の食器について、一つ一つ「使うことがあるのか」と自問自答しましたが普段使いにかなうはずがありません。結局台所では、普段使いと来客用の食器以外を処分したり、調味料の整理整頓をしたところ想像以上に空きスペースができました。
洋服の選択を子どもに任せてみたところ…
子供が小さい頃は、サイズアウトが処分の大きな基準になっていましたが、成長するにつれて好みも出てきます。
ゴールデンウィークは衣替えの時期でもあるので、毎年筆者の独断と偏見で3人分の洋服の入れ替えをしたり、小さくて着れなくなったものを選別していました。しかし今回は、長い春休みが続いて時間を持て余している3人に、「いる」「いらない」の選択を任せることにしたのです。
すると、目新しいことにやる気を見せた子供たちは、母親の予想を遥かに超えた断捨離を実行していきます。秋冬物と春夏物も容赦なく自分の好みで「着る」「着ない」をテンポよく即決している姿をみていると、本当に大丈夫なのかと心配になるほどでした。
結局、それぞれの子が春夏物で残すことにしたのは、その日履いているものを含めて3組の靴下、ボトムは春と夏それぞれ2~3本、トップスは長袖半袖合わせて5~6着程度と、驚くほどスパッと処分したのです。
これまで筆者が衣替え時に選別をしていたときは、「いつかは着てくれる」「まだもったいない」と期待を持って捨てられずにいるものが相当ありました。しかし実際に子供たちが着ている服はいつも決まったものばかりなのです。
こうして損得勘定なしで断捨離をする様子に触発され、筆者も結婚以来着ていない、年齢に合わない丈の短いワンピースなどを全て処分しました。服の好みは成長や年齢と共に変化していきます。今と向き合い、不要なものは思い切って処分することの大切さを子供から学んだような気がしました。
子供が加わった大掃除の効果と嬉しい誤算
ゴールデンウィーク中の大掃除で、最終的に45リットルのゴミ袋10袋分を捨てました。これだけの量がタンスの肥やしになっていたとは思ってもみなかったので、作業を続けているうちにこれが現実なのか疑ってしまう時もありました。
普段使いではない服は押入れの衣装ケースに長年放置されていることも多く、「そのうち着る」と毎年のように答えを先延ばしにしがちです。その点、今回の休みは慌てることなくじっくり考えたうえで判断できたのは収穫です。
また、子供も巻き込んだ大掃除をすることで、家族にとって本当に必要なものかどうかを一緒に考えるきっかけにもなりました。大人だけで大掃除をしていると気がつかないこともあります。いつもは夫だけが「本当にいるの?」と聞いてくるところを、子供も加わることで「いる」「いらない」がより明確化したのです。
そして何より大きな副産物は、断捨離をして部屋のスペースが広がったので、そこにシートを敷いてアウトドア用のテーブルとチェアを置き、メディアでも話題になった「おうちでキャンプごっこ」ができるようになったことです。
思うように外出できない憂うつな連休を覚悟していましたが、断捨離の結果、家族みんなが気分転換することができたのは、予想もしていなかった嬉しい誤算でした。
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