子どもたちの青春と自粛生活。いま大人ができること
LIMO / 2020年5月14日 11時15分
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子どもたちの青春と自粛生活。いま大人ができること
この記事を書いている2020年5月初旬現在、日本国内の新型コロナウイルス感染症(CDVID-19)の発表感染者数は若干の減少傾向が見えていますが、明確な終息への道筋はまだまだ遠いように感じます。そして気が付けば、外の気配は夏の日差しや雰囲気も感じられてくる季節になってきました。
「生き延びることがもっとも優先される」――それは、どんな時代であってももっともな意見だと思います。それでも、今を生きている子ども達を見ていると、この1日1日がただ流れていく時間を、この子達はどんな気持ちで見つめていくのだろう…という心配が尽きないのです。
中学生という多感な時期の子どもを抱えて
我が家には3人の子どもがいます。そのうち2人が中学生です。
長男は中学3年生。部活動を頑張ってきた長男にとっては最後の大きな舞台、そしてその先に繋がる高校進学に向けても真剣に取り組んでいかなくてはならない1年間のスタートになるはずでした。
ですがCDVID-19の影響から、新学年になっても授業も部活動もすべてストップ。たまの分散登校も、「子ども達の状況把握」という名目の短時間登校です。
6月に実施予定だった修学旅行も8月以降に延期となりましたが、延期しても実施は無理なんじゃないか…と、本人も薄々覚悟しているようです。
それでも受験生である以上、自宅学習になるとはいえ、地道に勉強していかなければなりません。本人もその思いはあるようで、コツコツと自宅学習を続けています。ただ、身に入っているか…というと、それは別問題のようで、ただただ「こなしているだけ」という姿勢を感じてしまいます。
現在巷では、「9月入学導入」も囁かれています。この話題、筆者にとっても関心が高く、動向を常に見守っています。というのも、我が家の長男は4月生まれ、次男は3月生まれです。
今までは年子だったのですが、9月入学が実現したら2学年差になるのか?長男は中学3年生をほぼ経験せずに高校1年生になってしまう可能性もあるのか?そうしたら学校選びから受験まで、どうなってしまうのだろう…と、心配事はつきません。
今回の騒動から、ふいに自分の中学時代を思い出していました。
初めての制服に部活動、ドキドキしながら大人になった気分を感じ。夏には、浴衣姿が気恥ずかしながらも初めて親を交えず友人同士でお祭りに訪れ。修学旅行では、先生の存在にドキドキしながら夜更けまでワイワイと語り合いました。友人同士のいざこざもありましたが、それも含めて思い出深く記憶に残っています。
そんな中学生活はたった3年間です。でも、その3年間の中で経験したり出会った出来事は、今も色濃く、中には大人の自分を支えてくれる力強い思い出であったりもします。
親である筆者が思い出す中学時代の思い出と、息子達が過ごしている現在があまりにも違うのです。あらためて、大人になってから過ごす1年間と子ども時代の1年間は、同じ尺度で測ることはできないな…と、感じます。
今の状況は変わらないけれど
ニュースでは、インターハイや各全国大会の中止の決定が報じられています。ネット上では、「スポーツ推薦をあてにするな」「学力で進学するのは当たり前」という手厳しいコメントが多く掲載されていました。
これを読んで、筆者ももっともだと思いました。ただ、だからといって部活動に一生懸命な子どもたちを否定することができるのだろうか…と考えるのです。
筆者の子どもも部活動に力を注いでいますので、身内擁護の気持ちからそう思ってしまうところもあると自負しています。しかし、何か熱中できることを持つことが悪いとは思えないのです。我が子の頑張る姿を応援し、その姿で自分の未来を形作ることを、なぜ卑下することができるでしょうか?
自粛生活は、しばらく続きそうです。そして、過ぎてしまった日は戻ることはなく、それを取り戻すための力も自分は持ち合わせていないことは分かっています。
その上で親として、大人として、子ども達にできることは何だろう…と考えています。子どもが「頑張りたい!」と思うことにまた向かっていく時、それを見守ることができる体制を準備できる親でありたいと、思っています。
まとめ
いつもの日常を子ども達に1日も早く取り戻してあげたいと心から願っていますが、そのような日常を取り戻すために、一介の市民である私ができることは、本当に限られたわずかなことかもしれません。
しかし、そのわずかな行動が大きく影響するという自覚をもつべきなのだろう…と、今回のCDVID-19を発端とした様々な状況から感じたのです。CDVID-19の感染を知っていながらの公共交通機関を使った帰省、県をまたいで遊戯施設に集まる人々。SNSやニュースでも大きく取り上げられたこれらの行動は、どれも大人が行っています。
これらの騒動でもっとも影響を受けているのは、濃厚接触者となってしまった人や感染してしまった人、医療従事者の方々かもしれませんが、見えないところで子ども達も大きな影響を受けています。
きっと多くの子ども達にとっては、CDVID-19の感染拡大する前と今とで、自分自身には大きな違いを感じていないことでしょう。それでも、言われたとおりに自粛生活を過ごし、そして心の中で未来への不安を大きくしているのです。自粛期間中も、そして自粛期間が明けた後も。
そんな子ども達を守るために、大人の私たちができることを個々でしっかりと考え、行動に移していきたいものです。
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