「正直うんざり」なこともあるコロナの”ひきこもり育児”、子育て疲れの本音とストレス発散法
LIMO / 2020年5月19日 10時0分
「正直うんざり」なこともあるコロナの”ひきこもり育児”、子育て疲れの本音とストレス発散法
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で子どもの学校などが休校となり、母親が自宅で子どもの世話をしている人も多いのではないでしょうか。筆者もその一人で、小さな子どもたちを見ながら時間を作って在宅で仕事をしています。
子どもたちに感染させたくないという気持ちはもちろん強いのですが、普段より負担が増えてストレスがかかっているのも事実です。
自粛期間で「外出がしにくくなり、ストレスに感じる」人が多数
株式会社ベネッセコーポレーションの妊娠・出産・育児ブランド「たまひよ」では、新型コロナウイルス感染症拡大による生活への影響について、現在妊娠中および子どものいる女性約4,500人を対象にアンケート調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000807.000000120.html)を行なっています。
その中の質問「現在、生活のなかで不安・困り事は?」に、「外出がしにくくなり、ストレスに感じる」と答えたのは0〜2歳で76.8%、3〜5歳で77.7%という結果でした。やはり小さな子どもを育てる母親にとっては外出制限がストレスになるということがわかります。
また、「子どもが幼稚園・保育園に所属しているが現在お休みしている人」のうち、「母親が面倒をみている場合が多い」と回答したのは77.0%。有職の母親に限ってみると、自分が面倒をみているのは58%という結果でした。この結果からも、母親への負担が大きくなっていることがうかがえます。
休校は賛成! でもひきこもり育児に疲弊する日々
筆者は3歳4カ月と1歳0カ月の子どもを持つ母親で、この4月からそれぞれ幼稚園と保育園に入園させる予定でした。しかし、この新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受けて休園と登園自粛を促され、現在は2人の育児をしながら在宅で仕事をしています。
筆者が住む愛知県は、4月7日に発令された緊急事態宣言時には対象外区域となっておらず、幼稚園や保育園が休園・登園自粛の対象にされるか不透明な状態でした。そのため、数多くの保護者が知事や市長のTwitterに休校を求める内容のコメントを投稿していました。
「小さな子どもに感染させたくない。自分がもし感染して入院するようなことがあれば誰が子ども達の面倒を見るのか?」という思いから、筆者自身も休校を願っていましたし、休校・登園自粛となり一安心したのを覚えています。
ただ、小さな子供2人を家から出さずに育児をするというのは非常に難しいことです。自粛が始まった当初は、まだ完全には状況が理解できない3歳の娘に対して、なぜ普段よく遊びに行く動物園やモールになせ行けないのか、楽しみにしていた幼稚園がなぜ休みなのかを説明しても「いきたーい!」と泣きながら駄々をこねられて正直うんざりでした。
わがままをいう娘に必要以上に怒鳴ってしまい、自己嫌悪に陥ったことも一度や二度ではありません。夕方の少し眠たくなる時間に差し掛かると2人同時に抱っこを求め泣きじゃくられて、どうしようもなくフリーズしてしまうこともあります。
また、フリーランスなのである程度は融通が効きますが、育児をしながら仕事もしなくてはいけません。3歳の子は構ってほしくて常に話しかけてきますし、1歳の子は歩き始めたばかりで転倒が怖くてなかなか目を離せません。日中は子どもの面倒を見ながら仕事ができる状態ではないので、子どもが寝た後・子どもが起きる前に仕事をしなくてはならず、睡眠不足でピリピリしてしまうことも少なからずあります。
子連れ外出に正論を振りかざされる辛さ
自身の環境だけではなく、母親に投げかけられる言葉に悲しくなったこともあります。小さな子どもを一歩も外へ出さずに育児するというのがとても大変なことは、小さな子どもを育てる親には理解できるのではないでしょうか。特に都会の狭いマンションに住んでいると、家の中で騒ぐこともできずストレス発散の場がありません。
そんな中、「子どもを外に出すなんて子どもがウイルスに感染してもいいの? 少しくらい我慢したら?」というインスタグラムの投稿を見てとても辛くなりました。
もちろん、ステイホームといわれる中で、外出はなるべくしないようにするのは正論。しかし、子どもは1日1度くらいは外で思いっきり走るなど発散しないと、不機嫌になったり、眠れなかったりストレスが溜まってしまいます。そのため、2日に1度くらいは子供達を連れて公園や広場に出かけますが、このような考えの人がいることを忘れてはいけないと感じました。
なんとかストレス発散方法を見つけながら乗り切る!
思うように外出できない中では、家で過ごす時間をなるべくストレスを溜めずに楽しく過ごせるようにしたいですよね。我が家では、この機会にと3歳の娘にひらがなや数字を教えたり、粘土やパズルをしたりと楽しくできることを考えています。
YouTubeをなるべく見せないというルールを撤廃して、自分(親)が疲れたら見せる、少し休憩して復活したらテレビを消して一緒に遊ぶというように、とにかく自分にストレスがかからないことが大切だと考えています。小さい子どもにYouTubeを見せることには賛否両論あるかと思いますが、上の子はこの期間に英語の歌が何曲か歌えるようになったり、おもちゃの新しい遊び方を覚えたりと、無料なのにありがたい存在です。
さらに、自粛生活で家族以外との会話がなくなるストレスは、Zoomを利用した大学時代の友人達とのオンライン飲み会で解消。普段は10人規模で集まるのは難しいのですが、住んでいる場所に関係なく参加でき、自宅なので時間を気にせず気の済むまで話せるオンラインの良さを実感しました。
テイクアウトグルメを探すのもストレス発散に効果的です。普段は子どもお断りの名店がテイクアウトをしていることもあり、外食ができない分、焼肉やフレンチなど色々と試してみました。自宅なので子どもに静かにさせるなど注意する必要なく、美味しいお料理が食べられて大満足。子どものために毎日頑張って何か作らないと!と気負いすぎずに、ご飯を作る気力がない時には冷凍食品やベビーフードを利用するようにしています。
おわりに
外出自粛に少しは慣れてきましたが、やはり親にとっても、子どもにとってもストレスが溜まる環境です。何のための自粛かを考え、人混みに行かないようにすることは大切ですが、散歩などの息抜きは必要。周りの目が気になることもありますが、マスクをつけるなどの最低限のルールを守りながら体を動かすことは、親子ともども心身の健康を守ることになるでしょう。
また、家の中でもルールを厳しくしすぎずに、子どもがある程度自由に好きなことができる環境も大切ではないでしょうか。厳しくルールを決めすぎると親も子どもも疲弊してしまいます。
感染者数も減少しており、5月末までには全国的に休校が解除されそうな雰囲気ですが、海外の状況を見ると第二波などで再び休校になることもあるかもしれません。親も子も、自粛期間をストレスを溜めすぎないように乗り越えられることを第一に考えたいものです。
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