出産後も活動的でキラキラした20代義妹。比べられた高齢出産の産後
LIMO / 2020年5月17日 20時15分
![出産後も活動的でキラキラした20代義妹。比べられた高齢出産の産後](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_17352_0-small.jpg)
出産後も活動的でキラキラした20代義妹。比べられた高齢出産の産後
女性の社会進出により、結婚・出産年齢が徐々に上がってきている昨今。今や高齢出産は珍しいものではなくなってきました。
内閣府の「出生数、合計特殊出生率の推移(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/meeting/kokufuku/k_7/pdf/ref1.pdf)」によると、第1子出生時の母の平均年齢は、1980年に26.4歳、2011年には30歳を超え、2016年には、30.7歳となっています。とはいえ、年齢が進めば体力的に厳しいことが増えるのも現実です。
「無理せず自分のペースで子育てを楽しもう」そう考えていたKさんは、義母の一言をきっかけに心を乱されたといいます。
大事を取って簡素なお祝いに
Kさんは35歳で第一子を出産しました。
「もともと私は体力のあるタイプではありませんでした。妊娠後、つわりがひどかった段階でとても仕事と育児を両立できる自信がなくなり、夫と相談の上退職し育児に専念することにしました。もうそんなに若くないので何かあってからでは後悔すると思ったので。妊娠中は長引くつわりとめまいなどさまざまな症状が続き、あまりマタニティライフを楽しんだ時期はありませんでした」
当初は通常分娩の予定だったKさん。なかなか進まないお産の経過を見た医師が緊急帝王切開へと切り替え、無事女児を出産したといいます。
「私にとって妊娠・出産はとにかく辛い日々でした。『楽しむ』という感覚がなかったというか。妊娠中は『とにかく早く出したい』と思っていたのに、子供をお腹から出したら出したで、傷口が激痛。しかも、妊娠中と決定的に違うのが赤ちゃんのお世話をしなくてはいけないということでした。こんなにボロボロなのに自分のケアもろくにできない状況に毎晩泣いていたのを覚えています」
その状況は一ヶ月経っても続き、とてもお宮参りどころではなかったそうです。ある日、傷口を抑えながら必死に耐えるKさんにもとに、義母から「お宮参りの日取りはどうする」という連絡が入りました。
「その頃の私はとてもそんなお祝い事をする余裕はありませんでした。その状況は夫もわかってくれていたので、両家そろってのお祝いは辞退し、私の体調の良い日に家族三人で行くことで納得してもらうよう連絡をしてもらいました」
息子からの連絡に、納得していない雰囲気の義母。Kさんはそんな不満そうな態度に気づいていましたが、「とてもいい嫁をする余裕などなかった」ため、それ以上考えることをやめたそうです。
フォトジェニックにしたい義母
夫が連絡を入れた数日後、Kさんの元に義母から電話がかかってきました。
「内容は、義妹が七五三の時に使用した着物があるので、それを送るというものでした。しかも、当日は私も着物を着たらどうかという話でした。私が『傷口も痛むのでおそらく無理だと思う』と伝えても『後々子供に見せるためにきちんと写真は撮った方がいい』と繰り返す義母。
予定では娘は母が用意してくれがセレモニードレス、私と夫は着物ではないにしろ正装をするつもりでいました。しかも、日付が決まったら義母に連絡してほしいと。夫が『自分たちだけで簡素に』と言った意味が伝わっていないことがわかり、こちらの負担を考えてくれない義母に心底腹が立ちました」
ひたすら断り続けるKさんに対し、最後は「後で後悔しても知らないわよ」と電話を切った義母。イライラしたKさんはしばらく連絡を絶ったそうです。
キラキラした義妹
Kさんのご主人には20代後半の妹がいました。Kさん夫妻にお子さんが生まれて一年ほど経つと、義妹もまたお子さんを出産したそうです。
「彼女はかなり活動的な女性で、妊娠中も仕事の後遊びに行くような人でした。『同じクラスにいても友達にはならないだろうな』とよく思っていましたが、妊娠生活も真逆。これぞマタニティライフ!というような生活を送っているようでした」
そして、出産後も初産とは思えないほど元気に活動する義妹に「私とは全く違う…」と自分の疲れ果てた産後を思い出し落ち込んだそう。
「いくら安産だったとはいえ、義妹だって睡眠不足なはず。なのに、SNSには美しい手料理やお化粧をする姿がアップされていました。映えを気にする人だから?それとも私より若いから産後もこんなに元気なの?そんな嫉妬の気持ちでいっぱいになりました」
そんなモヤモヤしていたKさんの元に、義母から写真つきメールが送られてきました。そこには親族に囲まれて幸せそうにお宮参りをする義妹一家の姿が。「理想の形でお宮参りができました。あの子はまだ若いから元気なのかしらね?」夢が叶ったといわんばかりの義母からのメールに、Kさんはしばらく怒りが収まらなかったそうです。
まとめ
妊娠・出産は一人として同じものではありません。それは年齢によるものもあれば、環境の違いや子供の性格によるものまでさまざまです。Kさんの場合、年齢だけでなくフットワークの軽さにも違いがあったにもかかわらず「年だから」という扱いを受けてしまったことがモヤモヤの原因だったのかもしれません。
母親は子供のこととなると「みんながやっていることをしなければいけない」と思いがちです。しかし、産後は女性にとって大切な時期。外野の声に惑わされたり人と比べて落ち込んだりせず、自分のことを守れるのは自分なのだと思ってあげてください。
【参考】
内閣府「出生数、合計特殊出生率の推移(https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/meeting/kokufuku/k_7/pdf/ref1.pdf)」
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