4人の妻に聞く、夫婦のお財布「分けたい派」「一緒にしている派」の管理法
LIMO / 2020年5月20日 20時0分
4人の妻に聞く、夫婦のお財布「分けたい派」「一緒にしている派」の管理法
結婚すると、夫婦2人で財布の管理をすることになります。それぞれの収入をどう管理するか、どちらがメインで管理するか、そもそも財布を分けるか分けないか。いろいろと決めなければいけませんが、実際はどうしているのでしょうか。今回は、4組の夫婦にお財布の管理について話を聞いてみました。
夫婦で財布を分けたほうがいい派
まず話を聞いたのはAさんご夫婦です。子どもはおらず、結婚4年目で2人ともフルタイムでバリバリ働いています。夫と同じくらいの収入を得ているというAさんは、財布は分けたほうがいいと言います。
「財布は分けるべきだと思っている。特に子どもがいないから2人共通の出費はそれほど多くない。家財道具、家電製品などは2人で出し合っている生活費と貯金の中からやりくり。毎月15万円ずつ家計にお金を入れていて、そこから自宅マンションのローンや食費、光熱費、老後資金の貯金に割り振っている。その他の欲しいものは自分で買うし、将来のための貯金も自分でするしくみ」と話します。
Aさんが語る「財布が別々」のよさは、「お互いに稼ぐモチベーションが保てること」だそう。
「同僚でお小遣い制にしているという男性は、働くモチベーションが保てないとボヤいていた。それに比べ、財布を分けて管理すれば、お互い出し合う15万円以外は自分で自由に使えるからモチベーションが保ちやすい気がする」と教えてくれました。
お互いに稼ぎが十分あれば、財布は分けて管理したほうがいいかもしれません。そしてお互い生活費として出し合う各15万円、合わせて30万円の中から老後資金も貯めているなら安心です。
2人とも同じ財布に入れる派
続いて、財布は1つにしているというBさん夫婦です。Bさん宅は最近第一子が生まれたばかりで、Bさん自身は育休中。
「もともとは財布を分けていたけれど、子どもが生まれて産休に入るタイミングで財布を統合。別々に管理しているときよりも、わずらわしさがなくなったから私が育休から復帰しても財布が一緒でいいかなと思う」と話します。
「財布を分けていたときは、住宅ローンの返済は夫、光熱費や食費、日用品代や新聞代、医療費などは私、という感じで同じくらいの出費になるように分担していた。ただ、それだと夫は常に一定額だけれど、私のほうは医療費や食費、光熱費など毎月変動しがちな出費が多く、出費を毎月一定にしようとするのは難しい。管理が大変だった」とBさん。
出費が同じくらいになるように調整しても、毎月の変動は多少あるもの。変動費を管理する方に負担がかかってしまうと、不公平感が出てしまうかもしれません。
とにかく1つの財布に収入を入れて再分配する派
Cさんご夫婦は4歳のお子さんが1人、Cさんが時短勤務中の共働きです。そんなCさんは「いったん1つの財布にお互いの収入をすべて入れて、そこから再分配する」と言います。
「夫婦2人の収入は、とにかく全額一度同じ銀行口座に入れる。そこから食費や日用品代、子どもの保育費などを支出して、夫婦2人ともお小遣い制を取っている。ただ、お小遣い制と言っても、それほど厳格ではなく、会社で使うものは必要経費としてお小遣いから出さないというルール」だそう。
「たとえば、会社の付き合いの飲み会は将来のための投資としてカウントするからお互いにお小遣いからは出さないようにしているし、会社に着ていくスーツやシャツもお小遣いから出さない。お小遣いはあくまで自分のリフレッシュや息抜きに使うものという分け方をしている」と話します。
Cさん曰く、「お互いにお小遣い制でツラくならないために、そういうルールを作った。夫は営業マンなので身だしなみに気を遣うし飲み会も多い。私の職場の環境では洋服関係や飲み会に関する出費は少ないけれど、夫はそうはいかないから不公平だなと思い、会社関連の出費は生活費から出すと割り切った」とのこと。
お小遣い制を採用する場合は、ストレスを溜めないためにこうした工夫が必要かもしれませんね。
財布の管理は夫に任せる派
最後は結婚して2年目のDさん。子どもはおらず同じ職場で働いている夫にすべてお金の管理は任せており、「お給料日に私が使う額だけ引き出して、あとは夫に渡している。そのとき引き出す金額はこちらの自由。夫は自分の給料と私の給料の残りで日々やりくりしてくれている」と話します。
かなりザックリした管理ですが、「もともとお金の管理とか計画立てて貯金するというのがニガテなタイプ。ウチの家庭は家事でもなんでも『得意なほうがやる』スタイルで、料理と食器洗いは私だけれど掃除と洗濯は夫、ゴミ出しは気付いたほうがやる。あまり細かく決めるのはお互い性に合っていない気がするから」と話します。
Dさんの夫は細かい性格で、毎月きちんと出費と貯金できた金額、そして貯金残高についても報告してくれるのだそう。「たまに、『このペースだと必要なタイミングで必要な金額が貯まらないから、お互いもう少し貯金を頑張ろう』と言われるから、そのときは自分が引き出すお金は控えめにしたりして調整している」とのこと。
お互いに納得して『得意なほうがやる』スタイルを取れるのなら、お金の管理についても安心でしょう。
おわりに
家庭ごとに異なる家計管理の形がありましたが、それぞれストレスが溜まらない工夫をしていたのが印象的でした。夫婦で財布を分けるにしても、分けないにしても、ストレスなく計画的に家計管理ができるようになるといいですね。
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