在宅勤務で家族5人が家に! 衝突回避のコツは「非日常を楽しむ」ことだった
LIMO / 2020年5月21日 10時0分
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在宅勤務で家族5人が家に! 衝突回避のコツは「非日常を楽しむ」ことだった
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大防止のため、在宅勤務が推奨されることになりました。しかし、在宅勤務で一緒にいる時間が長くなることで夫婦間に不穏な空気が流れ、コロナ離婚に至るケースもあるとメディアやネットで取り上げられています。
これまでも一緒に仕事をしていたり、勤務先が同じという夫婦であっても、自宅の狭い空間に長時間いるとなると話は変わってきます。別々の職場に勤め、普段は休日や朝晩くらいしか一緒に過ごしていなかったという夫婦ならなおさら、ストレスが溜まって要らぬ衝突を招くこともあるでしょう。
では、緊急事態宣言下の在宅勤務中に夫婦げんかを回避するには、どういった対策が有効なのでしょうか。今回は筆者の実体験を基に、何かとギクシャクしてしまいがちな雰囲気を改善する術に行き着いた経緯を紹介します。
在宅勤務に向けた事前準備を一緒に確認
突然「明日から在宅勤務をする」と言われても、家庭内の環境が整っていないとなかなかスムーズには進まないでしょう。筆者の家では、夫がテレワークに変わるかもしれないとなった時から態勢を整えるようにしていきました。
仕事をする場所の選定はもちろんのこと、夫婦そろって在宅で仕事をする場合はパソコンが2台必要になりますし、オンライン会議をする場合は生活感が出ないような工夫も大切です。そうしたことについて事前に話し合いを重ね、一緒に準備をしていったことで、後から不満やトラブルが発生することを防げたのではないかと思います。
実際、夫は「各自家庭で仕事ができる体制を整えておくように」という会社からの指示を受け、ネット環境や普段検索で使用するだけのノートパソコンのセキュリティの確認をしていきましたが、内臓カメラが思うように作動しないことが判明したのです。
運良く会社から外付けのウェブカメラを借りることができましたが、事前準備をせずにぶっつけ本番だったら会社の人にかなり迷惑をかけ、夫がイライラして周囲に八つ当たりしていたかもしれません。
家で仕事をする難しさを夫に伝えるが…
筆者は日頃から在宅ワークをしており、なおかつ3人の子供たちも休校や休園となってからは、四六時中子供がいる状態で仕事をすることの難しさを身をもって経験していました。
そのため、夫には単に働く場所が家になるということでは済まされないくらい環境が変わるから、と何度も伝えました。それでも「子供たちは3人で勝手に遊んだりしているだろう」と思っていた節がありました。しかし、いざ在宅勤務が始まると、オン・オフの境界線がなくなるということに気がついたようでした。
育ち盛りの子供たちは、朝ご飯を食べた2時間後には「お腹が減った」と言い出し、仲良く遊んでいるかと思いきやケンカをし始めるなど、騒々しい中で仕事をせざるを得なくなります。筆者の「会社とは勝手が違って思うようにいかないはず」という忠告に夫が素直に同意したのは、在宅勤務初日の夜のことでした。
子供たちも、新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が推奨されているのはニュースを見て理解してはいたものの、やはり休日のように1日中家にいる父親を目の前にすると、一緒に遊んでもらえるのではないかと少し期待していたようです。
特に幼稚園年長の末っ子は「ちょっと仕事をしたらずっと遊んでくれる」と思い込み、ウロウロして何とか気を引こうとします。その様子を見た一番上の子が「仕事だからダメだよ」と強い口調でたしなめると泣き出してしまい、仕事どころではなくなったこともありました。
ランチやおやつタイムを「楽しめる時間」に
在宅勤務をスタートして数日でヘトヘトになった夫を見て、とりあえず昼食とおやつをリフレッシュタイムにしようと持ちかけました。すると、コロナ禍の中で逃げ場のない夫も同意してくれ、まずお昼を交代で作ることに。
ずっと筆者が作っていたことでお昼のメニューや味が単調になってしまい、子供たちも飽き飽きしていたところに夫が加わって変化が起き、お得意のチャーハンが食卓が並ぶと子供たちから歓声が沸きました。昼食の用意を休むことができるようになった筆者が、心の中で大きなガッツポーズをしたのは誰にも言えない秘密です。
また、おやつのためにと子供たちにクジ引きを作らせました。巣ごもり用に買いだめしたお菓子に番号をつけ、家族5人が順番に引き、運任せで今日のおやつを決めることにしたのです。
ゲーム要素を取り入れたことで、3人とも大喜びで作成に取りかかりました。外出もままならずストレスを抱えていた子供たちも夏祭りの縁日のように大はしゃぎし、この取り組みのおかげなのか、ケンカが減るといった嬉しい効果もありました。
緊急事態を乗り越えるには家族の団結が必要
今回のコロナ禍は、学校や勤務スタイルなどの日常生活に大きな影響を与えています。実際、不要不急の外出を控え、休日も家で過ごしていたところに在宅勤務も加わったことで、家族が毎日24時間一緒というこれまでにない状態になりました。
新婚ほやほやならいざ知らず、結婚生活が長くなってくると良い意味で夫婦間の距離感が確立されていきます。在宅勤務になることでそうした距離感を保つのが難しくなり、お互いに相手の短所が目につき、つい文句を言ってしまいケンカへと発展してしまうこともあるでしょう。
この緊急事態を経験し、トラブルを回避するためには「非日常を逆手にとって過ごしてみよう」と家族で笑えるような明るい環境を意識的に作ることが大切だと感じました。家にいる時間が長くなると家族全員が多かれ少なかれストレスを抱えてしまうことを理解し、自由に動きがとれない中でもより快適に過ごせるよう知恵を絞っていきたいものです。
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