「Withコロナ」の今だから「やめたいこと」と「やめたこと」
LIMO / 2020年5月20日 10時45分
![「Withコロナ」の今だから「やめたいこと」と「やめたこと」](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_17380_0-small.jpg)
「Withコロナ」の今だから「やめたいこと」と「やめたこと」
5月14日には39県での緊急事態宣言が解除されたものの、今後も「第2波」「第3波」の到来が懸念される新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大。長引く外出自粛を促す動きや、厚生労働省が公表した「新しい生活様式(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html)」を意識した「Withコロナ」の生活に、「意外とスムーズに適応できた」という人たちがいる一方で、「試行錯誤の末落ち着いてきた」「新たな悩みを抱えている」という人も少なくないようです。
そこで今回は「Withコロナ」の生活を受け入れるために「やめたいこと」「やめたこと」がある人にお話を伺ってみました。
「家事分担」をやめたい
・「私は3月から、夫は4月から在宅勤務になりました。小学生の子ども休校で家にいます。それもあって、私と夫の両方が在宅勤務になったことをきっかけに家事分担を見直すことにしたんです。まぁ、家事をする割合は、勤務時間の関係もあってこれまで7:3で私の方が多かったので、その割合を5:5に近づけた感じですかね。
それで、夫も以前より家事をする時間が増えたんですが…。男の人だし仕方ないのかな…ちょっとしたことに気が付かないみたいで。賞味期限が先ものから料理に使ったり、天気が悪くなってきても洗濯物を取り込もうとしなかったり…。でも、私はこれまで自分がやっていたことを「お任せしている側」だから、なんだか指摘し辛いし、でも気にはなるしで…。
もちろん助かっている部分もあるんですが、今までなかったストレスも感じているので、家事を分担するんじゃなく、夫が家にいる時間が増えた分、何か他のことでお願いできることがないかなと考えています」(44歳・会社員)
ネット上では在宅勤務をきっかけかけに「夫が家事に協力的になった」「家事の分担について見なおせた」といった声が聞かれる一方で、このように「家事をしてくれるのはいいけれど」と複雑な心境になっている妻も…。相手への感謝の気持ちはもちろん大切ですが、効率が悪くなってしまたり、かえってストレスに感じてしまうようでは家事分担も少し考えもの。自分の負担を軽減させることが目的なのか、きちんと家事をこなすことが目的なのか、「自分はどうしたいのか」といった基準を明確にすると良いのかもしれませんね。
「おうち時間づくり」やめた
・「おうち時間」っていうんですかね。テレビやネットで、外出自粛でお出かけできない子どものために「家でこんなことやりました、あんなことやりました」ってやってるじゃないですか。みなさんほんとに色々工夫されていてすごいですよね。
うちも幼稚園と小学生の子どもがいて、3月からずっと幼稚園も小学校もお休みで家にいるので、お休みになった当初は「出掛けられないストレスを家で解消させないと!」って結構張り切っていて…。1日1つは何かしようと思って、おやつ作りとか、ちょっと変わった工作とか、色々やってましたね。
でも、子どもたちの集中力ってそんなに長く続かなくて、準備や後片付けの時間の方が長いこともザラにあって、4月に入る頃にはネタも私の気力も尽きてきて…(笑)。今も何か思い立った時にはやりますけど、学校の課題や買ってきたドリルをやる時間以外は、わりと適当です(笑)。ゲームや動画を1時間見たら1時間休憩とか、もう流動的というか、同じような毎日の繰り返しですね…。兄弟がわりと仲が良いせいか、子どもたちは意外とそんな毎日でも退屈はしていないようなので、こんな毎日でもまぁいいかなと思っています。(35歳・主婦)
地域によっては長期化している休校や休園。「休校中に有意義な時間を過ごせなかったせいで、学校再開後に色々と差がついてしまったらどうしよう…」といった不安を抱えている方も多いかと思います。とはいえ、「子どものために」と躍起になった結果、親の笑顔が減ってしまうと、子どもはかえって不安な気持ちになってしまうかもしれません。今後の見通しも立たない状況ではありますが、「こんな日々も思い出になる」「こんな日々もひとつの経験」と割り切って、少しユルく構えてみるのもひとつの手ではないでしょうか。
「これまでどおりの節約」をやめた
・「節約が半分趣味みたいなところがあって、コロナのことがあるまでは「お肉や野菜はあのスーパー、調味料や日用品はこのスーパー」みたいな感じで、買うものによってお店を使い分けていたんです。仕事の帰りとか、子どもの習い事の待ち時間とか、毎日のように買い物に行っていましたね。
で、外出自粛って言われるようになってから、シフトが減ったり子どもの習い事がお休みになったりもしたので、買い物に行く回数も減ったんですが、そうなると「今日はあの店であれ買おう、明日はあの店であれ買おう」っていうのもやりにくくなっちゃって。
最初は「あの店だったらこのお肉はもっと安いはずだけど…ハシゴもよくないし、仕方ない、買うか…」って感じで、これまでどおりの節約ができないことにストレスを感じていたんです。でも「ちょっと高かったけど美味しい!」とか「代わりにこれを買ってみよう」って、いつもと違うものを買ってみて新たな発見があったり、いいこともあったんですよね。1回で必要な買い物が済ませられるという意味では時間の節約になりますし。今回のことがあって、節約に対する考え方の幅が少し広がった気がします」(41歳・パート)
変化にストレスはつきものです。しかし、「長いものには巻かれよ」という言葉もあるように、頑張ってこれまでどおりの生活を続けようとするのではなく、大きな流れに身を任せてみると、新たな発見など、意外に良いこともあるかもしれません。この方が「買い物にはお金だけではなく時間も使う」ということに気付いたように、今のこの生活の変化は、他にも私たちに色々な変化を気付かせてくれそうですね。
まとめ
1年前、半年前には予想だにしなかった「Withコロナ」の生活。
この新しい生活は、満員電車で通勤することを「やめる」、会社に出勤することを「やめる」など、これまで当たり前だったことをやめてみるとどうなるのか?本当に必要なのかを私たちに問いかけているように思います。
もし、うまくいかないこと、ストレスに感じることに出会ったら、「これをやめたらどうなる?」と考えてみても良いのかもしれませんね。
【参照】厚生労働省「新型コロナウイルスを想定した「新しい生活様式」を公表しました(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_newlifestyle.html)」
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