「白色のマスク以外は認めない」従業員も驚愕したコンビニ店オーナーのマイルール
LIMO / 2020年5月23日 0時0分
![「白色のマスク以外は認めない」従業員も驚愕したコンビニ店オーナーのマイルール](https://media.image.infoseek.co.jp/isnews/photos/toushin1/toushin1_17460_0-small.jpg)
「白色のマスク以外は認めない」従業員も驚愕したコンビニ店オーナーのマイルール
外出自粛が徐々に緩和されつつある近ごろでは、Twitterのトレンドの「#マスク値崩れ」がランクインするなど、少しずつマスクが手に入りやすくなってきています。しかし、ほんの1ヶ月ほど前は、ドラッグストアやスーパーでマスクを見かけることはほとんどありませんでした。
「そんな時期だったのに、店のマイルールを変えようとしなかったオーナーに心底嫌気が差しました。」そう打ち明けるのは、コンビニでパートをしている足立順子さん(仮名)。不安に怯える中、彼女が目にしたのは新型コロナウイルス感染症(COVID-19)をあまりにも甘く見すぎる、オーナーの姿でした。
マスクをつけると嫌な顔をされて…
順子さんが勤務するコンビニでは普段からマスクを着用することに、オーナーが良い顔を示していなかったそう。過去には、風邪でもマスクを取って接客するように命令されたこともあったといいます。「咳が出ていたのでお客さんにうつしたらいけないと思ってマスクをしていたのですが、バックルームへ呼び出され、顔が見えないと失礼だからマスクを取るように言われました。」
マスクをせずに咳き込む順子さんへ対する客の反応は冷たく、その日はレジを担当するたびに顔をしかめられたり、「接客業なのに客に対する配慮がなってない」と怒られたりしたそう。そんな様子を見てもオーナーはルールを変えようとせず、順子さんをフォローしてくれることもありませんでした。
白色のマスク以外は着用禁止
そんな最中、起きたのが新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の蔓延。しかし、外出自粛ムードが少しずつ漂い始めてもオーナーの認識は甘く、最初の頃はマスクの着用に依然として厳しい態度を見せていたそう。「この地域ではあまり発生していないから大丈夫だろうと言ってきて…。根拠のない理由を盾にして、従業員のマスク着用を認めようとしませんでした。」
もし感染したらどうしよう。ウイルスを家に持ち帰ってしまい、夫や高齢の父にうつしてしまったら…と不安でたまらない日々を強いられた順子さんは意を決して他の従業員にも声をかけ、全員でオーナーへマスクの着用を願い出ることに。「長い話し合いの後、渋々ですがやっとマスクの着用を許可してもらえ、ホっとしました。」
しかし、安心したのもつかの間。ある日、順子さんがネット上で灰色のマスクを購入し、身に着けていくと、オーナーは「そんな色のマスクは認められない」と怒鳴ったのだそう。「ネット上で白いマスクが売り切れていて、灰色か黒色のものしかなかったと説明しても聞いてもらえず…。今後、その色のマスクはつけてくるなと言われました。」
品薄状態の中、なんとか手に入れたマスクは結局、親戚や友人に譲るはめに。「命が危険にさらされているのに、色にこだわる理由はどこにあったんでしょうか。」
使い捨て手袋を渋る理由は「経費がかさむから」
順子さんが勤務しているコンビニでも現在はレジ前にはビニールシートが取り付けられ、接客時は使い捨ての手袋を着用することがルールになっています。しかし、そうした対策がルール化される前にもオーナーと従業員の間で、ひと悶着あったそう。
「オーナーはマスクだけでなく、使い捨て手袋を使用することも最初は渋っていました。その理由は経費がかさむからだと。」順子さんはその時も渋るオーナーに従業員たちの想いを訴え、なんとか手袋を着用させてもらえるように頼み続けました。
「結局、手袋の着用が認められたのは政府からの自粛要請が出て、数週間後のことでした。私たち従業員の意見をいくら言っても聞いてもらえなかったのに、国が動いた途端に焦り始めて。なんだか悔しかったですね。」
たしかに経営者の視点に立つと、お客さんが少ない中、経費が以前よりかさむ状況は厳しいものですが、だからといって命を守る対策を取らない理由にはならないはず。今回の件で順子さんはオーナーに対して心底失望しましたが、こんな風潮では新しい仕事を見つけることも困難なため、現在もコンビニ店員として週6日勤務する生活を送っています。「今回のことで、経営者の行動ひとつで従業員の命が危険にさらされることがあるんだということが身に染みました。次は従業員を思いやってくれる職場を探します。」
そう語る順子さんが感じた「見えない恐怖」は、とても大きかったはず。未曾有の危機から自分たちを守ろうとしてくれない経営者のもとで働き続けなければならない時、自分なら一体どうすればいいのだろうか。順子さんの体験を知ると、そんな思いも芽生え、職選びの難しさが身に染みます。
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