子供用マスクがない! 手作りの生地も底をつき困っていた時に出会った救世主
LIMO / 2020年5月30日 10時0分
子供用マスクがない! 手作りの生地も底をつき困っていた時に出会った救世主
5月中旬以降、メディアでは街中にマスクが並び始めたと報じられています。1枚当たりの価格も値崩れしてきており、品質うんぬんを言わなければ一時に比べて手にしやすくなってきているようです。
実際に街の雑貨屋さんや、なぜかラーメン屋さんにも並んでいるのを目撃し、ドラッグストアでも少量ではあるものの店頭に並んでいることを考えると、マスクの流通は確実に戻ってきていると感じます。しかし、3人の子供を持つ親としては手放しで喜べないのです。
キッズサイズを最後に見たのは2月上旬
筆者がキッズサイズのマスクを最後にドラッグストアで見かけたのは、2月上旬でした。元々インフルエンザ予防と花粉症シーズンに備えて子供用のマスクが品薄になる時期ではありましたが、日本国内での新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大が大々的に報道されると瞬く間に品切れに。
その後、大人用と女性用のマスクはかろうじて1個ずつ入手できたものの、どこを回っても子供用を目にすることはありませんでした。2月中は手持ちのマスクで学校に通わせていましたが、3月2日からの一斉休校でマスク着用の回数は減りました。
「感染状況が好転すればキッズサイズも出回るはず」と信じて毎日を過ごしていたところ、5月上旬以降は全国的に徐々に日々の感染者数が減り始め、筆者が住んでいる自治体でも(量や信頼性はともかくとして)ドラッグストアから文具店、女の子向けの雑貨屋などの店頭で見かけようになってきました。
しかし、どのマスクも大人用です。学校再開が控えている中、喉から手が出るほど欲しい子供用マスクは目にしません。ネット上では売られているものの100%安全か確かめることもできず二の足を踏んでいました。
手作りマスクを作ろうにも材料集めに苦労
そんな時、子供たちから「テレビで散々紹介されている手作りマスクでも作ってみたら」と言われたのです。マスクがない、マスクがないと騒いでいる暇があったら布を買って縫えばいいのでは、と。
実は、一時マスクを作ろうと意気込んでいたものの、オンラインショップで検索した材料は気軽に手が出せる値段ではありません。ネット上でも「材料が売っていない」「お手頃価格の布は完売」という声も多く、その時は諦めました。しかし、マスク問題は時間が解決してくれると気長に待っていても事態は好転しません。
子供の声に押されるように1人で手芸店に行ってみると、手作りマスクコーナーが目立つ場所に設置されていました。マスク向けに最適なガーゼ生地は全国的に品薄状態が続いていることもあり、取り扱っている柄も限定的です。渋い柄ばかりで一瞬迷ったものの、1人当たりの上限である2枚を購入。
ゴム類は子供用の細ゴムが残っていたので買う予定はなかったものの、本当に品薄なのか気になりゴムが並んでいる棚にいくと、見事なまでに完売でした。手作りマスクを作るにも材料集めに苦労する人が続出しているのも頷けます。
生地がなくなり困り果てた時に救世主が現れる
学校や幼稚園再開に向けて3人分の子供用のマスクを急ピッチで作ると、生地はあっという間になくなってしまいました。マスクは衛生品です。1枚を連続して使用するわけにもいきません。帰宅後、すぐに洗って乾かすを繰り返すことで消耗が激しくなることも考えられます。
生地が底を尽き、「学校が始まることを考えると各人少なくとも3枚は作りたい」と考え、再度重装備で手芸店に行かなければならないと思っていた矢先、思いもがけない場所でマスク向けの生地に出会ったのです。
5月の連休が過ぎた天気の良い日に子供たちと一緒に散歩をしていました。昭和からあるような佇まいの近所の薬局の前を通った時、子供たちが「ガーゼの布を売っているって!」と叫ぶのです。一瞬何を言い出したのかと思いましたが、達筆な文字で「マスク用ガーゼ生地あります」と書かれた紙が貼られていました。
恐る恐る店内に入ってみると、片隅のワゴンには様々な柄の生地が置いてあります。子供向けから女性、男性にも合う柄があり筆者は目を丸くしました。思わず「どうしてこんなにあるのですか」と年配の店主に話しかけてみると、驚きの真相を語ってくれたのです。
80歳近くと思われる店主には長年連れ添った奥様がおり、40年近く趣味も兼ねて和裁と洋裁教室を開いていました。数年前に惜しまれつつ教室を閉めたそうですが、古くからの付き合いのある生地問屋さんが「マスクが不足していると思いますが、もしよければ材料のガーゼ生地を置いてくれませんか」と届けてくれたそうです。
「マスクが入荷できずに皆さんに迷惑かけているから、少しは助けになるかなと思いまして」と照れ笑いを浮かべながら説明してくれたご主人はまさに救世主でした。1家族5柄までという太っ腹な制限を良いことに、筆者は子供向けを3柄購入して深くお礼をして店を出ました。
子供用マスクのストックはいくらあっても足りない
大人と違い、子供はどこかにマスクを置いてきてしまったり大事に扱わないなどして半日持たないこともあります。キッズサイズの市販のマスクがなかなか入手できない状態が続いており、家にあるマスクは本当に貴重なものです。
しかし、遅かれ早かれ底は尽きます。そうなった時のためにも手作りマスクを量産しておくことが必要になってきますが、多くの親が同じことを考えているため生地を入手するのも困難です。
今回、「手芸屋に行かなければならない」「SNSで情報を得る」という固定観念を捨てることも大切だと感じました。意外な場所で生地やマスクを取り扱っていることもあります。散歩中も街のお店の貼り紙を確認してみると、思いがけない出会いがあるかもしれません。
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