投資初心者の4つの「あるある失敗例」とは
LIMO / 2020年5月29日 19時15分

投資初心者の4つの「あるある失敗例」とは
資産運用のしくみとリスク軽減のポイント
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の感染拡大以降、企業の中では在宅勤務に切り替える動きが増えてきました。
時間の使い方に変化が生まれたことをきっかけに、将来に向けてお金の運用について勉強しようと考えている人も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は、投資ビギナーにありがちな失敗例など交えながら、資産運用のコツをご紹介していきます。
「おうち時間何してる?」
まずはじめに、株式会社アイネット証券(https://inet-sec.co.jp/)が20~50代男性を対象に実施した、『「おうち時間の活用方法」に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000050273.html)』(2020年4月23日公開)の結果をみてみましょう。
コロナウイルスの影響でどのぐらい時間ができましたか?
休日に外出する分の時間ができた…17.6%
通勤時間分の時間ができた…16.8%
飲み会に行っていた分の時間ができた…15.2%
睡眠時間が増えた…12.0%
特に変わらない…38.4%
空いた時間、どのように過ごしていますか?
仕事に活かせたり知見を広げたりするための勉強…37.7%
資産運用のための情報収集…25.8%
資格取得のための勉強…14.5%
語学学習…5.8%
通勤や飲み会などに費やす時間がガクッと減り、その時間の有効活用を考え、何かしらの勉強を始める人が多いようです。
そのなかでも注目したいのが、25.8%の人が取り組んでいる「資産運用のための情報収集」。「定年後の生活のため(40代)」「老後の資金が必要だから(50代)」といった理由が挙げられています。先行きが不透明な時期だからこそ、将来に備えて準備をしておこうと考える人が増えてきているのかもしれません。
さらに、「空き時間を資産運用・資産形成に関わることに使うために、具体的にどのようなことをしていますか?」という質問には、47.3%の人が「投資の仕組みについての勉強」と回答しています。
投資ビギナーあるある「失敗例」4つ
さて、「資産運用」と聞くと、“投資”という言葉を思い浮かべ、難易度高めと感じる人も多いでしょう。
前述のアンケートにおいて、資産運用のための情報収集を行う理由の中には、「コロナの影響で、株価が下がっているのでいつ買い時かを見定めている」というものもありました。
今が投資を始めるチャンスと考えている人は、意外に多いのかもしれませんね。ここで「投資の仕組みについての勉強」が必要となるわけです。
ただ、実際に投資を始めるとなると、不安がいっぱいですよね。そこで、まずはよくある投資の失敗例をみてみることにしましょう。
ケース1「株主優待に期待しすぎ!」
企業の自社製品や、金券や割引券などがもらえる「株主優待」。銘柄選びのポイントとしている人も多いと思います。
ただ、優待内容だけで判断するのは避けたほうがよいかもしれません。株価が下落してしまえば最終的にはマイナスになってしまう可能性も。株主優待の内容だけに着目せずに、株価や配当利回りとのバランスを考えて購入を決めましょう。
ケース2「値動きの大きい株に惹かれ…」
海外進出や特許取得などで、株価が大きく上昇している銘柄。とても魅力的に感じられることもあると思います。短期間で大きなリターンを得られるという可能性はありますが、値下がり時の損失も大きくなります。まさにハイリスク・ハイリターン。
このような銘柄の購入を検討する際は、過去の株価の推移や株価上昇の要因などにも目を向けましょう。値動きの大きさだけで判断すると、大きなリスクを負うはめになるかもしれません。
ケース3「値動きに一喜一憂」
投資は「安値で買い、高値で売る」が基本。でも素人がこれを見極めるのは難しいですよね。「もう少し上がるかも」と、つい欲が出て売却のタイミングを逃してしまったり、逆に少し値下りしただけで焦って売却してしまったり…。
安定投資のコツは、「長期戦を覚悟」という姿勢です。ある程度の値動きは見守り、自分の中で「ここまでの損失なら大丈夫」というルールを作っておきましょう。「損切り(価格が下落した時に、損失を拡大させないために売却すること)」するタイミングの判断もうまくなり、リスク抑えることができそうです。
ケース4「信用取引に手を出した結果・・・」
「信用取引」とは、自分の資金を担保(委託保証金)にして、元手以上の取引を行う投資方法のこと。レバレッジをかければより大きな利益を狙える分、損失が出てしまった場合はこれもまた大きくなります。
信用取引は、通常の運用では発生しない「借金」を背負う可能性もあります。ハイリスク・ハイリターンだということをしっかりと認識するようにしましょう。
資産運用のスタートは早めがGOOD!
投資は余裕資金で行うのが基本。若い世代の人は、「しっかりお金を貯めてから始めようかな…」と尻込みしてしまうかもしれません。でも資産運用のコツは、「長期」「積み立て」「分散」といわれています。
さきほど挙げた失敗例をご参考に、いきなりハイリスク・ハイリターンの投資方法に手を出す前に、少額の投資信託を積み立てていく方法などからトライするのが堅実かもしれません。つみたてNISA(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/index.html)やiDeCo(https://www.ideco-koushiki.jp/guide/)(イデコ・個人型確定拠出年金)など、税制優遇制度の活用の検討もおススメです。
投資信託を積み立てで買うメリットは「安いときに多く、高い時に少なく」購入できる点。長い目で見ると平均購入単価が平準化される効果が期待できます。
若いうちから積み立てをスタートすることで、つみたてNISAやiDeCoの税制優遇の恩恵を十分に受けることができそうです。また、投資信託はマネーのプロが選んだ金融商品に限定されている点も、投資ビギナーにとっては安心できるポイントではないかと思います。
まとめにかえて
株式の取引を始める場合は証券会社に口座を開設する必要がありますが、投資信託なら銀行でも購入可能です。
「在宅勤務で時間的な余裕があるうちに口座開設したい」という場合は、インターネットやスマートフォンアプリの活用をおすすめします。電話のほか、メールやチャットで相談可能な会社もありますので、各社ホームページなどをご覧のうえ、じっくり検討されてみてはいかがでしょうか。
【参考】
『「おうち時間の活用方法」に関する調査(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000050273.html)』株式会社アイネット証券
「つみたてNISA(https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/about/tsumitate/index.html)」金融庁
「iDeCoってなに?(https://www.ideco-koushiki.jp/guide/)」iDeCo公式サイト
「新型コロナウイルスへの対応について(https://www.zenginkyo.or.jp/fileadmin/res/topic/covid19-customer/covid19-customer.pdf)」一般社団法人全国銀行協会
「投資信託のオンライン相談、はじめる前に注意したい5つの落とし穴」(https://limo.media/articles/-/17458)LIMO
「みんなの老後資金はどれくらい?年齢別の貯蓄と負債~資産形成のために「NISA」と「iDeCo」を始めてみよう~」(https://limo.media/articles/-/17364)LIMO
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